深層学習からマルチモーダル情報処理へ の商品レビュー
知識のブラッシュアップとアップデートのためにざっと読んだ。 各応用において近年有効性が確かめられた手法が、進化順に、ざっと紹介されているのは、自分の読書の目的からは読みやすかった。 また、残差接続の意味や効果の説明も自分がいままで見た中では一番分かりやすい(明快)だったので、...
知識のブラッシュアップとアップデートのためにざっと読んだ。 各応用において近年有効性が確かめられた手法が、進化順に、ざっと紹介されているのは、自分の読書の目的からは読みやすかった。 また、残差接続の意味や効果の説明も自分がいままで見た中では一番分かりやすい(明快)だったので、ためになった。(勾配消失対策、元のモデルの「残差」を学習している、仮想的に多段学習になっている) 注意機構やトランスフォーマーの説明も、良い感じに抽象度を上げて明快に説明されており、理解が進んだ気がした。 また、マルチモーダル応用における課題が整理されているのも明快で、見通しがつく思いがした(データ集めの難しさ、評価の難しさ、実質的に精度向上への効果をだすことの難しさ)。 全体に(難しい内容を最大限)ディティールも表現しつつ、分かりやすく記載されている良書と思った。
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