風神雷神 Juppiter,Aeolus(下) の商品レビュー
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良くぞここまで話が繋がったと感嘆しか出なかった。史実では無いにしろ荒唐無稽さを全く感じなかった。寧ろこの後に待ち受ける史実との対比でとても感じ入るものがあった。史実に触れて、波瀾万丈で気の毒な少年たちと思っていたが、ここでは夢に目を輝かせて毎日懸命に生きていた少年たちの人生を感じられた。
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カラヴァッジョも原田マハも好きなので読んでみた。まさか風神雷神がキリスト教に由来する絵とは!!え?!しかも天正遣欧少年使節とともにヨーロッパ行ったん!?というところからものがたりがはじまりますが、個人的にはその始まりがピークでした。 心理描写や人物の関係などは面白く読めました。 ...
カラヴァッジョも原田マハも好きなので読んでみた。まさか風神雷神がキリスト教に由来する絵とは!!え?!しかも天正遣欧少年使節とともにヨーロッパ行ったん!?というところからものがたりがはじまりますが、個人的にはその始まりがピークでした。 心理描写や人物の関係などは面白く読めました。 信長の野望が、少し前に見た映画レジェンドオブバタフライに通づるものがあり、ワクワク。その後を知ってる分、もったいなく思う描写です。視野の広い人だったんだろうなー。
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上巻までは良かったんだけどなぁ。「お腹いっぱい」になっちゃったかな。 友情&冒険&ワクワクでマハ版『ワンピース』といった感じ。現代パートもないと成立しないからいちおうつけといたけど、時代パートの「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方でがっかり。全体的には悪い意...
上巻までは良かったんだけどなぁ。「お腹いっぱい」になっちゃったかな。 友情&冒険&ワクワクでマハ版『ワンピース』といった感じ。現代パートもないと成立しないからいちおうつけといたけど、時代パートの「俺たちの戦いはこれからだ」的な終わり方でがっかり。全体的には悪い意味での『マハっぽさ』が鼻についてしまった。 史実としては天正遣欧使節メンバーの帰国後キリシタンの弾圧があり、四人の少年たちも残酷な運命を迎えることになってしまう。小説のキラキラ感とその後待ち受ける悲劇のギャップを考えると心がざわざわしてしまいます。これは別にマハが悪いわけじゃないんだけどね。
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俵屋宗達に関する謎を解いていくのかと思いきや、あっという間に安土桃山時代へとタイムスリップ。織田信長や、狩野永徳達とのやり取りは非常に面白く感じたが、下巻の流れは全体的に宗教的な描写が多すぎて、少しくどく感じてしまった。また、心理的描写が多いけれど、印刷技術は?織田信長について宗達はどう感じた?という所も欲しかった。 ボリュームはあるけれど、流して読めました。
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柳広司さんの『風神雷神』を読み、 同じ題材を描いた原田マハさんの作品も読んでみたくなりました。 結果、 全くの別物でした。 屏風絵『風神雷神』の日本の時代背景や、 俵屋宗達の絵描きとしての人生をフィクションとして読むには柳広司さんをおすすめします。 なんとなく見たことがあるぞ!...
柳広司さんの『風神雷神』を読み、 同じ題材を描いた原田マハさんの作品も読んでみたくなりました。 結果、 全くの別物でした。 屏風絵『風神雷神』の日本の時代背景や、 俵屋宗達の絵描きとしての人生をフィクションとして読むには柳広司さんをおすすめします。 なんとなく見たことがあるぞ!くらいのイメージの『風神雷神』を俵屋宗達少年の(かなり歴史的には無理がある)冒険譚として読むなら原田マハさんをおすすめします。ちなみに原田マハさんの方は俵屋宗達筆と言われている作品は1つも描かれていません(笑) 読み物としてはおもしろく一気に読めてしまいましたが、原田マハさんはどうやっても西洋絵画よりの作品になってしまうなぁ、と思いました。原田マハさんが描く日本絵師を楽しみにしていたので残念でした。
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本当にわくわくした。 俵屋宗達という人物や作品、時代背景に関する勉強にもなるし、受験生時代に読みたい1冊。
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この出来事が本当にあったらいいのに。とわくわくする小説でした。 登場人物一人一人が生き生きと描かれていて、絵から想像出来る俵屋宗達の人柄をこんなにも具現化できるのか!と驚きの連続でした。 美術館に行って「風神雷神図屏風」が見たい!
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どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。教科書の中の“名前だけの存在”だったマンショ、ミゲル、ジュリアン、マルティノ、宗達達が遠い昔に生身の人間として生きていたと、リアルに感じられた。いつか風神雷神を見てみたい。狩野永徳、レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、カ...
どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。教科書の中の“名前だけの存在”だったマンショ、ミゲル、ジュリアン、マルティノ、宗達達が遠い昔に生身の人間として生きていたと、リアルに感じられた。いつか風神雷神を見てみたい。狩野永徳、レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、カラヴァッジョの絵を見てみたい。
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異国の文化に生で触れられることの感動が、天正時代当時の視点で語られているようでした。簡単に海を渡れない時代だからこその感動があるし、すぐに繋がれる現代に生きてるからこそ、主人公の宗達達が羨ましいと思ってしまいました。
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事実同士を結びつけて、その余白を物語として埋めるのがなんでお上手なんだろう!原田マハさんにはいつも脱帽。
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