なんとかしなくちゃ。 青雲編 1970-1993 の商品レビュー
梯結子という少女の、幼少期から大学卒業までの物語。 面白かった! ちょいちょい合間に挟まれる作者の説明兼つぶやきが絶妙で、楽しい気分になる。 城郭愛好研究会の城攻めシミュレーションには 興味深々で楽しめた。 結子がお茶会でテーマとした"融通無碍"。 とてもい...
梯結子という少女の、幼少期から大学卒業までの物語。 面白かった! ちょいちょい合間に挟まれる作者の説明兼つぶやきが絶妙で、楽しい気分になる。 城郭愛好研究会の城攻めシミュレーションには 興味深々で楽しめた。 結子がお茶会でテーマとした"融通無碍"。 とてもいい言葉だなと思う。
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何か特別な事件が起こるわけでも無いし、なんなら最後ここで終わり!?みたいな感じだけど、なぜか面白いんだよな〜。 ちょっと人より合理主義な女の子の幼年期から就職までを書くだけでこんなに面白い恩田陸の筆力、やっぱりすごい! 出来ればきちんと続編が出ることを祈ります笑
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頭の良い登場人物が多くて子気味良い 作者のコメントがちょいちょい入るという新スタイル 続きがあるといいなー
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物語の合間に、作家の体験談や感想が挟まって論じられていて、古典的な手法で独特な味わいが出ていると思いましたよ 主人公の個性が強くて、話の展開が不自然なほどに変わっていくのですが、これも一つの味を出してる 底辺にある主人公の思考性は変わっていないところが良いような 作者が直接打...
物語の合間に、作家の体験談や感想が挟まって論じられていて、古典的な手法で独特な味わいが出ていると思いましたよ 主人公の個性が強くて、話の展開が不自然なほどに変わっていくのですが、これも一つの味を出してる 底辺にある主人公の思考性は変わっていないところが良いような 作者が直接打ち明けるように、最後が駆け込み的な展開だったので、そこはページ数が増えてもペースを変えずに読みたかったです とはいえ続編がでそうな勢いなので、楽しみにしよう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
梯結子が様々な「キモチワルイ」を解消していくお話。 視点が恐らく作者さまなので、一瞬間違えてエッセイを手に取ってしまったのかと…(エッセイ苦手) 冒頭に家を継ぐとかどうとかの話があったので、お仕事関係で無双していくのかと思いきや、そこまで至らず。 大学の終わりまでかな。 思いがけず長くなってしまい書ききれなかったとあったので続編に期待。 最後は駆け足だったけど尻すぼみってかんじではなかったかな。 軽快な調子でテンポ良く進んでとっても読みやすかった。 ところで。 恋愛についてはサラッと触れる程度で済ませるようだけど、梯結子がどんなことを考えて付き合うようになったのかはいずれ掘り下げてほしいなー。
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父は海鮮問屋の息子、母は老舗和菓子屋の娘という商人な両親を持つ4人兄弟の末っ子である結子。 彼女が大学を卒業するまでの話。 ここのところ、とても忙しい。 本を読もうとすると寝てしまう。 とっても面白い本だったのに時間がかかってしまって悔しい。 この梯結子という主人公。 考え方...
父は海鮮問屋の息子、母は老舗和菓子屋の娘という商人な両親を持つ4人兄弟の末っ子である結子。 彼女が大学を卒業するまでの話。 ここのところ、とても忙しい。 本を読もうとすると寝てしまう。 とっても面白い本だったのに時間がかかってしまって悔しい。 この梯結子という主人公。 考え方が論理的で筋道が通っていて、気持ちが良い。 その上、控えめな美人で好感が持てる。 (姉は派手な美人なので本人は美人と気づいていない点も良い) 嫌味がなく、どんな相談にも的確にアドバイスをしてくれる。 梯家の慣わしで幼少期からお茶を習い、中学から自分の意思とお金でフランス語を習う。 うーん、優秀すぎる。 けど、お高くとまるところがなく、友達になりたいと思える人。 彼女が大学で入った「城郭愛好研究会」がマニアックで面白い。 日本史の面白さを味わえる。 恩田陸さん、好きな作家さんだけど、これはまたひと味違って面白い。 続きが気になる!
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第三者視点で物語が進むのが面白い。作品中にも出てくるけどまさに朝ドラを見ているような感覚になった。 日々の"キモチワルイ"を解決していく梯結子の行動力や思考に感服!語学は絶対に必要になるから高校生の時に自分のお金でフランス語を習って、怠けない環境に身を置いて、...
第三者視点で物語が進むのが面白い。作品中にも出てくるけどまさに朝ドラを見ているような感覚になった。 日々の"キモチワルイ"を解決していく梯結子の行動力や思考に感服!語学は絶対に必要になるから高校生の時に自分のお金でフランス語を習って、怠けない環境に身を置いて、大学生の時には通訳として活躍しちゃうんだもん凄いよこの人 大学生になってお茶室に久しぶりに行ったときのシーンが凄く良くて印象に残った。「お茶の味には時間が含まれている。お茶がおいしいのは時間が入っているからだ。」
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面白いwただただ面白い。いつ物語が始まるんだろ…と思いつつ、ついつい読んじゃう。そして1冊終わっちゃうw恩田陸特有の禍々しさは0。ひたすら爽やかに面白い。続きが読みたいw
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主人公結子の幼少期〜大学生までのお話。 とても面白かったけど、最後が駆け足すぎた。 地の文に時々混じる筆者自身の思い出話なども面白く、小説とエッセイ半々という感じの語り口が新鮮に思えた。 いつもの暗くどんよりとした雰囲気のない、軽めの小説で読みやすい。
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エッセイのような評伝のような朝ドラのような、 恩田作品としては異色 時たま顔を出す恩田先生の呟きのような回想が面白い
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