カサンドラのティータイム の商品レビュー
カサンドラ症候群という言葉は聞いたことがあったけれど、こういうことなのか、というのが最初の感想。 この話に出てくる友梨奈や未知のような例は、結構世の中にたくさんあるのかもしれないな、と感じられるくらい、自然に読み進められた。 個人的には、もう少しすっきりした結末を欲していたけれど...
カサンドラ症候群という言葉は聞いたことがあったけれど、こういうことなのか、というのが最初の感想。 この話に出てくる友梨奈や未知のような例は、結構世の中にたくさんあるのかもしれないな、と感じられるくらい、自然に読み進められた。 個人的には、もう少しすっきりした結末を欲していたけれど、これはこれでアリなのかも。
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小説というより医療本の一面も。かなり読みやすくてさくさく読めた。私は自己愛の方に近い気がするので、図星を突かれたような感覚とともに、周りの人に気をつけたいと思った。
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まさか小説を読んでいて、ふせんが必要になるとは思わなかった。箱ティッシュを抱えて読むことになる、とも思ってなかった。 ラスト3分の1でふせんを貼りまくった。 めちゃくちゃ泣いた。 昼間に第1幕部分をさーっと読んだら、続きが気になって夜中に目が覚めてしまった。まるでテレビドラマ...
まさか小説を読んでいて、ふせんが必要になるとは思わなかった。箱ティッシュを抱えて読むことになる、とも思ってなかった。 ラスト3分の1でふせんを貼りまくった。 めちゃくちゃ泣いた。 昼間に第1幕部分をさーっと読んだら、続きが気になって夜中に目が覚めてしまった。まるでテレビドラマを見ているような感じで、一気に読んだ。 登場人物の2人の女性たち、友梨奈の姿にも、未知の姿にも、自分が重なったり、親しい友人が重なったりして、感情移入しまくりだった。なんか、全然他人事には思えない…。 読み終わってから改めて表紙を眺めて、子どもの頃に応募した読書感想画のことなど思い出したりもした。あー、なるほど。それでこういう表紙なのかー、って。 雑誌『VERY』で紹介されていて、図書館で予約していた。 紹介の内容を読んだときに、「私もこれか!?」と思って、カサンドラ症候群の本を何冊か同時に予約した。なにより、雑誌の中で著者のインタビューコメントがめちゃくちゃ胸にささって、ぜひ読みたいと思って楽しみに待っていた。ある程度内容を知った上で読み始めたけど、「おぉ、そうくるのね」的におもしろく読めた。 この小説が手元に届く前に、何冊か読みやすそうなカサンドラ症候群の本を読んではいた。うーん、私の抱える悩みとはちょっと違ったか…と思って専門的な本は読まずに返してしまったけど、やっぱりちゃんと向き合ったほうがいいな。ふせんを貼った内容はメモに書き出そう。 はじめまして、の作家さんだったけど、他の作品も読んでみたい。 小説には「あとがき」がないので、著者がどんな思いでこの本を書いたのか、読後に雑誌のメモを読み返した。このお話の2人の女性たちのその後、続編を知りたい気もしたけど、あえて想像にお任せさせていただきたくなった。 どんな未来であれ、本来の輝きをもって幸せに生きて欲しいなぁーって思うから。 文庫本になったら、そのときは買おうかな。どなたが解説を書くのか楽しみでもある。 私にも景色のキレイなところに住んでいて、話の流れで急なお泊りもさせてくれるようなオバチャンの知り合いが欲しいなぁー。ハーブティーはちょっと苦手なんだけど…なんかちょっと自分に合いそうなものがないか、挑戦してみたくなってきた。
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この本を手に取った時、まさか こういう内容だったとは想像していませんでした。“こういう”とはどういうことか ネタバレになるので 書きませんが、「自己愛」「パーソナリティ(人格)」の二つのフレーズだけ記しておきます。小説というより 症例。これをテーマにするのは難しいと思いますが、作...
この本を手に取った時、まさか こういう内容だったとは想像していませんでした。“こういう”とはどういうことか ネタバレになるので 書きませんが、「自己愛」「パーソナリティ(人格)」の二つのフレーズだけ記しておきます。小説というより 症例。これをテーマにするのは難しいと思いますが、作者はコンパクトによくまとめてあると感じました。若い人にお勧めです。 知っておいた方がいいことだから。行間の間が広く取ってあるので 読みやすいと思います。
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頑張って努力して好きな仕事をする為に上京したが、呆気なく崩されたのは自分に人を見る目がなかったのか、隙があったのかそれとも…。 夫との関係は悪いというのか、それとも自分が至らないせいか…とても歪である。だが逃げ出すのは違うかも、なんとか修復できるならしたい。 この2人の女性は...
頑張って努力して好きな仕事をする為に上京したが、呆気なく崩されたのは自分に人を見る目がなかったのか、隙があったのかそれとも…。 夫との関係は悪いというのか、それとも自分が至らないせいか…とても歪である。だが逃げ出すのは違うかも、なんとか修復できるならしたい。 この2人の女性は、自己愛パーソナリティである相手に悩まされていたということ…。 読んでいても苦しくなってくる。 所謂、カサンドラ症候群という…アスペルガー症候群のパートナーを持ったひとが、時としてその関係性のなかで陥るくるしみのこと。 障害であるのかどうかを判断するのは素人では難しい。 自分がおかしいのでは、怒らせてしまうことをしたのかも?と思ってしまうのだ。 逃げ出せば済むということでもないような気がして、後々思い出しては苦しむのでは…と。 とても難しく、悩ましいことだと痛感した。
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ハラスメントを受けていること自体ももちろん苦しいのだけど、周りの人が加害者の言い分を聞いて自分のことを信じてくれないという状況は辛すぎる。 でも、外面が極端にいい人って実際にもいて、その人も…と思い出した。 3章で、友梨奈はこういう風に絡んでくるのかとびっくり。 ハラスメントには...
ハラスメントを受けていること自体ももちろん苦しいのだけど、周りの人が加害者の言い分を聞いて自分のことを信じてくれないという状況は辛すぎる。 でも、外面が極端にいい人って実際にもいて、その人も…と思い出した。 3章で、友梨奈はこういう風に絡んでくるのかとびっくり。 ハラスメントには色々な解決方法があると思うけど、逃げ道だけはいつも確保しておかなきゃと思う。 未知が幸せになるといいな。
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モラハラ問題で 逃げる一択でないのは 評価できるけど 苦しい道だろうなぁ 理解してあげられない 自分が悪いんだ っていう態度を辞めるだけでも 二人の関係性は 全く変わるはず どちらかといえば モラハラ旦那のほうが 我慢できなくなるのかなぁ 希望的すぎるかな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一章は自分が経験したことのない内容だったので、読み物としてある意味楽しんで読めた。 二章は読んでいて、途中で気分が悪くなった。最後は泣いた。 私は「意地悪」されたことはないけど、上から目線で「あなたにはこういう欠けているところがある」と怒鳴られたことが複数回あるので、心がヒリヒリした。 それと同時に…私も父親から怒鳴られ否定され育ったので、同じように自分の子どもにも怒鳴りがちでそんな自分に絶望している。 だから、本書を読んで良かったけれど、読むのはしんどかった。
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憧れの人と働くため、手紙をかき、資格を取り、晴れて採用された友理奈、アシスタントとして働き、地道に勉強を続ける友理奈にあこがれの人からチャンスを引き寄せる「ピンキーリング」のプレゼント。ある日出会った、ファッション雑誌を手掛ける深瀬という男性、整った見た目で服のセンスもある、一見...
憧れの人と働くため、手紙をかき、資格を取り、晴れて採用された友理奈、アシスタントとして働き、地道に勉強を続ける友理奈にあこがれの人からチャンスを引き寄せる「ピンキーリング」のプレゼント。ある日出会った、ファッション雑誌を手掛ける深瀬という男性、整った見た目で服のセンスもある、一見スマートな彼。彼と飲みに行き、一夜を共にしてしまったことで送った悲劇。あこがれの人からの大事なプレゼントを亡くし、彼からはストーカー扱い。警察に通報され、友理奈はこれまでの実績も人脈もすべてを失ってしまった。 変わって、明るく天真爛漫で子供みたいに感情を素直に表現する未知。 未知は頭が良くて、何でも知っていて、自分を導いてくれる夫健吾が大好きで、尊敬している。 けれど、未知が健吾との過去の喧嘩で起きた出来事についてSNSに書いたことで、彼は豹変。未知を何度も罵倒する。くず、馬鹿などの酷い暴言。未知を車から降ろして置き去りにする。同様のことは過去にもあった。何度も持ち出し執拗に攻める健吾。 恐怖、とまどい、傷つき、彼の怒りようが理解できない気持ち。 同じく傷つけられた経験のある友理奈と出会い、一冊の本を渡されたことで夫はモラハラの加害者だと気付く。気づいたはいいが、夫のもとへ帰る。大好きな夫のきれいな部分を信じたいという未知に友理奈や同僚は心配するが。 一見人当たりも良く、「モラハラ加害者には決して見えない」人と、彼らをとりまく人たちの物語
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自己愛性パーソナリティの2人の男性に対峙する2人の女性について描かれていた。 私の父がまさに自己愛性パーソナリティで、 とても魅力的な人ではあったけど 家庭内DVが酷かった。 そんな人を夫に持ち 大好きだからまず向き合ってみると決めた未知。 それは強さだと私も思う。
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