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心の壊し方日記 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/07/16

人間の、それも家族の暗部が浮き彫りになることの精神的ダメージは凄まじい。つとめて事務的に対処するうちに、当人たちは他界。怒りの矛先を失くした末に、負のエネルギーが自分に向いてしまったのだろうか。しかしこのシチュエーションで一体何ができるか見当もつかない。人には人の地獄がある。 と...

人間の、それも家族の暗部が浮き彫りになることの精神的ダメージは凄まじい。つとめて事務的に対処するうちに、当人たちは他界。怒りの矛先を失くした末に、負のエネルギーが自分に向いてしまったのだろうか。しかしこのシチュエーションで一体何ができるか見当もつかない。人には人の地獄がある。 ともあれ、著者が生きていてくれてよかった。映画評見たけど面白かったです。

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2023/06/25

読みやすい文体ですらすら読めた。 家族の関係や問題について、自身の健康や精神状態について。 自殺既遂という言葉を初めて知った。

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2023/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地元で母親の面倒を見ていた兄が56歳で大動脈瘤破裂で死ぬ そこから発生した相続で兄がリボ払いで600万円を超える散財 さらに母親の預金まで使い込んでいたことが発覚 なんかもうグチャグチャ 母親は認知症の始まりで意思決定が出来ない そうこうするうちに、夫はがんが判明 映画秘宝の炎上問題にも「連座」 筆者も心を病むことに うーん、こりゃ大変だ。しかし離れて暮らしていたら これは分からんだろうなあ 色々と身につまされる話

Posted byブクログ

2022/12/09

精神が擦り切れる読書体験。ここまで重い体験は初めてだったが、それを経験し、活字に纏めた著者は改めて表現者であり詩人だと思う。願わくばずっと書いて欲しい。

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2022/11/28

兄の死とリボ払いの借金、母の認知症、夫の癌発症、自身の鬱とセルフ・ネグレクト……気鋭の映画批評家である真魚八重子が自身の5年間の体験を苛烈に綴ったはじめてのエッセイ。 凄絶。その一言に尽きる。

Posted byブクログ

2022/11/26

兄の死、認知症の母、実家問題、パートナーの病、SNS炎上…という苦難に襲われ、心がプッツンして自殺未遂を図った著者の話。 とにかく母親が見栄っ張りで小心者の癖者で、甥と共に散々振り回されている様子に、読んでいる自分も疲弊してしまった。こんな重荷を背負いながら日々を過ごしてたら、...

兄の死、認知症の母、実家問題、パートナーの病、SNS炎上…という苦難に襲われ、心がプッツンして自殺未遂を図った著者の話。 とにかく母親が見栄っ張りで小心者の癖者で、甥と共に散々振り回されている様子に、読んでいる自分も疲弊してしまった。こんな重荷を背負いながら日々を過ごしてたら、そりゃ心を壊すよ。母が亡くなったところで、不謹慎かもしれないけどホッとしてしまった。 冒頭に「自殺に関する描写がございます」との文言や、巻末にいのちの電話の連絡先が記載されていたりしたのは昨今の世相に配慮してのことか。 首吊りの未遂をすると索条痕という痕が残ることを、恥かしながら初めて知った。

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2022/11/07

『心の壊し方日記』を読んだ。レビュー・評論以外の真魚八重子さんの文章は初めて読んだけど、やっぱり真魚さんの文章そのものが好き。昔のカレンダーだらけの実家、たくさんのギターが埋もれたゴミ屋敷、空っぽになってしまった本棚などなど、象徴的な絵面の描写が今も頭に残ってる。この忘れられない...

『心の壊し方日記』を読んだ。レビュー・評論以外の真魚八重子さんの文章は初めて読んだけど、やっぱり真魚さんの文章そのものが好き。昔のカレンダーだらけの実家、たくさんのギターが埋もれたゴミ屋敷、空っぽになってしまった本棚などなど、象徴的な絵面の描写が今も頭に残ってる。この忘れられない絵面が頭に残ってる感じは、良い映画を観た時のそれに似てる。帯文にもあるけど、自分の人生のネタバレを読んでしまった気がして、かなりくらってしまった。ちょうど実家に帰る機会も直近であるので、親と話してみようと思う。

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