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親権・監護権の弁護士実務 の商品レビュー

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2023/01/29

裁判官が書きがちな通り一遍の理論を整理して裁判所の運用実務に表面的に言及するタイプの、あまりよくない意味での教科書的な本。 特に運用実務への言及の浅さはしんどい。松本本とか武藤本が出版されている時代にこれでいいと思えるのだろうか?「一律に何で判断するということはいえません」みたい...

裁判官が書きがちな通り一遍の理論を整理して裁判所の運用実務に表面的に言及するタイプの、あまりよくない意味での教科書的な本。 特に運用実務への言及の浅さはしんどい。松本本とか武藤本が出版されている時代にこれでいいと思えるのだろうか?「一律に何で判断するということはいえません」みたいなことを書かれても、そら裁判所様の公式見解としてはそうならはりますなーとしか思えない。「役割を充分果たせないと評価される可能性もあるかもしれません」と結論にしてしまっていいの?「可能性があるため情緒面の結びつきを具体的なルーチンやエピソードで補強できるようにしておきましょう」とかそういう対策の道を指し示す努力をしないのはなぜだろう。 こよように一貫して高みに立って人を裁くという地位から一歩も降りずに書かれているため、弁護士が使いやすい本にはなっていない。 弁護士との共著だったり下手にキャッチーなタイトルだったりで書面で引用もしづらいし、どういう用途を想定して作られたのかわからない。頻出事項矢→めったに扱わない事項、という順序にもなっておらず、読みづらい。 裁判所の中の人の話、という点で参考になる部分も一部かったので、星一つにはしなかった。が期待を大幅に下回る内容ではあった。

Posted byブクログ