遊廓・花柳界・ダンスホール・カフェーの近代史 の商品レビュー
明治中期後期以降から赤線廃止の頃までの遊郭と花柳界に多くのページを割いている。そして、カフェー(現在のカフェとは違う)の女給や、ダンスホールの舞姫にも触れている。 画像も豊富で艶やかな女性もいるが、皆、若くして遊郭に売られている。非常に人気があった萬龍が、朗らかに歩く女学生を見て...
明治中期後期以降から赤線廃止の頃までの遊郭と花柳界に多くのページを割いている。そして、カフェー(現在のカフェとは違う)の女給や、ダンスホールの舞姫にも触れている。 画像も豊富で艶やかな女性もいるが、皆、若くして遊郭に売られている。非常に人気があった萬龍が、朗らかに歩く女学生を見て「ああ羨ましい」と泣きたくなった。と言っていたのが心に響いた…。 今も信仰を集める吉原弁財天の話、横浜にあったモダンなチャブ屋、海外に売り飛ばされたからゆきさん(主に天草から)、売春を戦前には売笑と呼んでいた、都市伝説?ステッキガール、戦争との関係(太平洋戦争末期には花柳界の人達も工場で配電盤の組み立てをしていた)など、知らない事だらけだ。
Posted by
この本が取り扱う分野については、刑法関連や戦時下占領下司法を調べていてちらちらと垣間見ることはあったけれどここまで仔細に多彩に、しかしとても読みやすく簡潔に整理してまとめられていて感動しました。この手の本には時折、言い伝えられた誤情報が事実として書かれてしまうことも多々あります。...
この本が取り扱う分野については、刑法関連や戦時下占領下司法を調べていてちらちらと垣間見ることはあったけれどここまで仔細に多彩に、しかしとても読みやすく簡潔に整理してまとめられていて感動しました。この手の本には時折、言い伝えられた誤情報が事実として書かれてしまうことも多々あります。この分野について、私の知識があまりに浅いため、誤情報が混ざっていても見抜けず鵜呑みにしてしまうのが少し不安ですが、私が知ってる範囲では矛盾はおそらくありませんでした。非常に勉強になりました、ありがとうございます。
Posted by
豊富な写真や資料を基に、当時の様子がうかがえる。 それは良いんだけど、著者のスタンスが度々で違っているような感じがして、ちょいと詰まるところがあったりもした。
Posted by
遊郭や花柳界のしくみ、女たちはどうやって「その世界」に入るのか、どんな生活をしていたのか、など。 ついこの間まで、こんな世界があった。
Posted by
- 1