シベリアのビートルズ の商品レビュー
ロックは世界共通言語だ。シベリアのイルクーツクにいるビートルズ好きな画家を夫に持つ作家が描いたエッセイ。夫と自身の幼少期から今にいたるまでの身の回りの出来事や時代背景、家族や友達にまつわるエピソードなど、過ごしてきた世界はちがうのに、二人が音楽や芸術といった共通の趣味をもって い...
ロックは世界共通言語だ。シベリアのイルクーツクにいるビートルズ好きな画家を夫に持つ作家が描いたエッセイ。夫と自身の幼少期から今にいたるまでの身の回りの出来事や時代背景、家族や友達にまつわるエピソードなど、過ごしてきた世界はちがうのに、二人が音楽や芸術といった共通の趣味をもって いるので、国や文化を乗り越え直ぐ仲良くなれた。 ウクライナとの戦争がはじまってからのロシアの地方都市の現状など日本にいるとわからないことも書いてあり、 独裁政治の恐ろしさを感じた。1990年代のソ連崩壊前後のロシアは、ひどかったんだなー 離婚する人やアルコール中毒の人や治安や政治体制など、思って以上にオソロシア!?だった。その結果、辛い経験をした年配者はしょうがなく戦争賛成?若い人のなかには反対もいるよーだが、声を出せない状況らしい。音楽や芸術とかなんかが、世界平和を呼び込め! 独裁政治もロックンロールでなんとかなりませんかね?
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好著です。 新聞の書評で おもしろそうだなぁ と 思っていた一冊 思っていた以上に 深く 興味深く 読ませてもらいました。 その土地に 暮らしてこそ 見えてくる 風景がある 聞こえてくる 意見がある 考えられる 思考がある まさに 本書は そのもの ずばり 体制に「風穴」...
好著です。 新聞の書評で おもしろそうだなぁ と 思っていた一冊 思っていた以上に 深く 興味深く 読ませてもらいました。 その土地に 暮らしてこそ 見えてくる 風景がある 聞こえてくる 意見がある 考えられる 思考がある まさに 本書は そのもの ずばり 体制に「風穴」を開ける アイコンとしての ビートルズの音楽(思想) が 見事に描かれています ロシアが… とか ウクライナが… とか ひとくくりにしては いけない! 改めて 思わせてもらえる一冊です
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米国−(日本−)中国を経てロシアシベリアイルクーツクに流れ着き?そこで知り合った芸術家/ミュージシャンと結婚した著者が見たロシア辺境の人々の暮らし。 ソ連時代でも首都モスクワから遠く離れたシベリアは、ビートルズ他の西側の音楽に触れられる場所で、(辺境であるがゆえに?)本場以上に...
米国−(日本−)中国を経てロシアシベリアイルクーツクに流れ着き?そこで知り合った芸術家/ミュージシャンと結婚した著者が見たロシア辺境の人々の暮らし。 ソ連時代でも首都モスクワから遠く離れたシベリアは、ビートルズ他の西側の音楽に触れられる場所で、(辺境であるがゆえに?)本場以上に熱心なファンが生まれた。 貧しく自暴自棄なようで人間味(と酒と音楽の)ある暮らしは、ある意味人間生活の原点のようにも思える。 最終章のウクライナ侵攻以降の生活はそれまでとはガラッとトーンが変わり、この戦争の不条理さを改めて思わされる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
多田麻美さん、1973年生まれ、京大大学院修了、米国、中国、ロシアで学び、生活を。逞しい秀才だと思います。無類のビートルズファンである画家のスラバと結婚し、2018年からイルクーツクで暮らす。イルクーツクの人々の生き方に寄り添うエッセイ集。「シベリアのビートルズ」、2022.11発行。ロシアのウクライナ侵攻まえから、ロシアでは情報統制、そして、侵攻への考え方は多種多様。分断が進むロシアだそうです。兵士になるかどうか。その決断で人生はがらりと変わる。人生紙一重と。
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