もうひとつの声で 心理学の理論とケアの倫理 の商品レビュー
新訳になってかなり読みやすくなった。中身については有名なので省略。 女性の声という観点から、男性とは異なる発達の道筋と、道徳性を見出す。同様に、フェミニズムやコロニアル等、マイノリティの他者から発達を捉え直す仕事が必要。そうした視点から、現在蔓延るジェネリックスキルを見つめた場合...
新訳になってかなり読みやすくなった。中身については有名なので省略。 女性の声という観点から、男性とは異なる発達の道筋と、道徳性を見出す。同様に、フェミニズムやコロニアル等、マイノリティの他者から発達を捉え直す仕事が必要。そうした視点から、現在蔓延るジェネリックスキルを見つめた場合、それが、果たして万人に当てはまるという意味でもジェネリック(汎用的)であるのか。(T,N)
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エリクソンやコールバーグを代表とする、彼らが提唱する発達理論は男性を中心として述べられたものにすぎず、そこに女性の発達を測ると、男性に比べ劣っているものとして評価される。それ大してギリガンは、女性の声から実証的に導き出した発達経路を提唱し、それぞれを「正義の倫理」と「ケアの倫理」...
エリクソンやコールバーグを代表とする、彼らが提唱する発達理論は男性を中心として述べられたものにすぎず、そこに女性の発達を測ると、男性に比べ劣っているものとして評価される。それ大してギリガンは、女性の声から実証的に導き出した発達経路を提唱し、それぞれを「正義の倫理」と「ケアの倫理」として提唱した。その後、「ケアの倫理」はフェミニズムに影響を与え、様々な論議を呼び洗練されてきた。その古典である。訳本としてはこなれており、読みやすいが、最後の訳者代表の川本隆史氏の解説が最も分かりやすかった。
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http://www.fuko.co.jp/catalog_2020/books_data/fuko_books_038.html
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