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独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか の商品レビュー

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2022/11/14

本当であれば、理解できないはずなのに、さも理解できてしまっている現実に、ただ驚くしかない。 裸の私は一人しかいないのに、記憶という道具で、異なる時点にいる複数の私を繋げていること。そして、まさに、その記憶でしか私を構成できないということ。 当たり前のことは、ただ頻度が多いから...

本当であれば、理解できないはずなのに、さも理解できてしまっている現実に、ただ驚くしかない。 裸の私は一人しかいないのに、記憶という道具で、異なる時点にいる複数の私を繋げていること。そして、まさに、その記憶でしか私を構成できないということ。 当たり前のことは、ただ頻度が多いからにすぎないのかしら。 永井氏のぶれない慧眼にもただ脱帽。

Posted byブクログ