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ヒトはそれを『発達障害』と名づけました の商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2024/05/09

発達障害とは何かを知りたい方にはまずこの本を読んでみるのをオススメする。とても簡潔にかわいらしい漫画で特性が描かれている。 発達障害は脳の問題でありマイノリティであるので、当事者個人の努力だけではどうにもならないこともある。つまりは周囲の環境も味方につける必要があるということだ...

発達障害とは何かを知りたい方にはまずこの本を読んでみるのをオススメする。とても簡潔にかわいらしい漫画で特性が描かれている。 発達障害は脳の問題でありマイノリティであるので、当事者個人の努力だけではどうにもならないこともある。つまりは周囲の環境も味方につける必要があるということだね。 脳の多様性(ニューロダイバーシティ)についても少し触れられていた。このトピックは個人的にもっと掘り下げたい。

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2023/08/27

かなりわかりやすく発達障害が説明されている。 当事者が困り事について、 周囲にどう伝えればいいのかのアドバイスもある。

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2023/03/08

図書館の電子ブックで読んだ。ASD,ADHD,LDの特性をマンガで解説。これらの特性が生きる上での障害となる社会とはどんなところか。個人でも組織でも約束や時間を守って仕事をするという信用前提の社会だとまともにいけば難しい。その特性がいかされる環境を選ぶ。多数派に合わせないと生きて...

図書館の電子ブックで読んだ。ASD,ADHD,LDの特性をマンガで解説。これらの特性が生きる上での障害となる社会とはどんなところか。個人でも組織でも約束や時間を守って仕事をするという信用前提の社会だとまともにいけば難しい。その特性がいかされる環境を選ぶ。多数派に合わせないと生きていけないわけではないが,多数派用に作られている世界ではしんどい思いもする。眼鏡をかけていてずるい!なんて言う人はいないように,配慮をうけることで公平だと思える世の中になるだろう(いずれ)。配慮コストが周りにかかることがなかなかうまくいかない理由の一つだろう(眼鏡のコストは本人負担)。自力独力至高主義(自己責任論),他力協力相互主義(自利利他論)。

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2023/01/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

 この領域に関する医師の診断はヒトをあるカテゴリーに分類はしても治療的な意義はそれほど高くない。我々自身が、普通と違うヒトをカテゴリー分けすることで納得感を得ようとしている面もある。  本著で語られているように、ヒトの多様性を受け入れ、「得意」「苦手」「欲しい補助」をお互いが理解し補い合って生きればいい。  ただ、職場での画一的な労務を求められる場では環境の調整も難しく、現実として環境との不一致は避けられないことも多い。個人も経営サイドも生き方の多様性を模索する時代になっている。

Posted byブクログ

2022/12/05

Webマンガがほんとにわかりやすくて面白くて、勝手に「母校の誇りだわ〜」とか思っていた作品が本になった。 かわいいキャラクターとイメージしやすい図解が見ていて楽しく、とにかく「不安なもの」「わからないもの」「困ったこと」とされがちな発達障害当事者の世界を描き出してくれていて、ハ...

Webマンガがほんとにわかりやすくて面白くて、勝手に「母校の誇りだわ〜」とか思っていた作品が本になった。 かわいいキャラクターとイメージしやすい図解が見ていて楽しく、とにかく「不安なもの」「わからないもの」「困ったこと」とされがちな発達障害当事者の世界を描き出してくれていて、ハードルが下がること間違いない。 当事者にも家族にも、もちろん支援者にも参考になる。 既に知識を持っている方たちにとっては当たり前のことばかり、と思われるかもしれないが「自分のことをわかりやすく伝える」「本人の困りごとを共有するためのツールとして活用する」など、有用に使えるだろう。 登場するキャラがほんとにかわいくて魅力的。入門書としても、セルフヘルプのためにも良いと思う。 個人的にはやはり"エドヒデ"くんにシンパシーを感じるなあ。そして、発達障害に関してはもっともっと共有したいことがたくさんある(と思う)。 ぜひ続編、シリーズ化を!

Posted byブクログ

2022/11/22

11月22日新着図書:【発達障害のキャラクターたち。それぞれ苦手や得意があり、苦手には対処法が書かれています。大学に入ってから心と体の不調に悩むグレーさんの話。いろいろ考えさせられます。】 タイトル:ヒトはそれを『発達障害』と名づけました 請求記号:ブラウジングコーナー URL:...

11月22日新着図書:【発達障害のキャラクターたち。それぞれ苦手や得意があり、苦手には対処法が書かれています。大学に入ってから心と体の不調に悩むグレーさんの話。いろいろ考えさせられます。】 タイトル:ヒトはそれを『発達障害』と名づけました 請求記号:ブラウジングコーナー URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28205615

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2022/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発達障害当事者であり、筑波大学で障害のある大学生を支援する「筑波大学DACセンター」で働くダックスさんが描き、専門家の監修と解説を加えた漫画。元々はwebのnoteでまとめられていたweb漫画。 ADHD、ASD、LD(SLD)、それらが混在したタイプ、発達障害グレーゾーンについて丁寧に解説をしている。前半のカラーの部分は「発達障害啓発マンガ」として著作権フリーでWeb公開もされている。 https://dac.tsukuba.ac.jp/radd/joint-base/manga/ カラーの部分では特性が異なる一人ひとりが、赤や青など異なるカラーで表現されており、カラーの違い=特性の違いとして表現されている。 一方で「発達障害グレーゾーン」の登場人物が出てからモノクロページになっているのは意図的な演出を含んでいると思われる。 モノクロになることで、明確な色がついていた彼ら(発達障害)も、新たな登場人物(発達障害グレーゾーンや定型発達)も似た色彩で表現される。そこに発達障害としての「違い」は明確には出されていない。似たような色彩なのにそれぞれの特性は違い、生きづらさを感じている人もいるという点が表現されている。 「発達障害」である人々が自身の困難さに直面しつつも、理解ある周囲と本人の工夫により「二次障害」を発症しておらず、一方で「発達障害グレーゾーン」の彼が本人が受け入れを避けたり、工夫ではなく努力でなんとかしようとした結果、「二次障害」を患ってしまっている。つまり、「発達障害」か「発達障害グレーゾーン」の診断の有無は二次障害の発症とはさほど関係はないと言えるのではないか。 本人が「発達障害グレーゾーン」を受け入れずに抗ったことで二次障害を発症してしまうのは皮肉的ではあるが、現実ではよくある。 彼が特性を受け入れて、生活を工夫し、周囲もそういうものなんだと理解を深めたことで、生きやすくなったという点には希望が見える。 終盤に発達障害当事者の「自己紹介漫画」いわば「自分で作った取扱説明書」が載っている。 自分の「得意」「苦手」「補助」をつかむこと、そしてそれを言葉やイラストなどにまとめて、他の人に伝えることが何よりも大事だと感じた。 終盤に「どんなに工夫をして自分のことを伝えても、仲が良くなるとは限らないけれど、その場合はどうしていますか?」という主旨の発言に対して「その時はこう考えるようにしています まあそんな時もあるよね…って」 この締めは、諦めも含んでいると思うが、きっと別の機会であれば他の人が(もしくはこの人も)仲良くなれるはずという前向きな希望があるはずだと感じた。 その場面で紙飛行機を飛ばしている。その紙飛行機を誰かが受け取ってくれる社会にしたいものだ、と解説では書かれている。その紙飛行機を受け取れる人間に自分はなりたい。 発達障害の特性をキャラクターで表現しているので、年齢が低い人にも読みやすいはず。小学校高学年ぐらいなら読めるかもしれない。 発達障害って何?に対する一冊として非常にオススメです。

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2022/10/21

webマンガ発。大学の発達障害支援部門の先生と当事者から支援スタッフ(広報担当)になった著者が組んで完成させた作品。 診断を受けた当事者か、診断なしだけどあれこれ思い当たるグレーゾーンかにかかわらず、いわゆる定形発達の「普通」からのはみ出し方も困りごとや願い・思いも人それぞれ。漫...

webマンガ発。大学の発達障害支援部門の先生と当事者から支援スタッフ(広報担当)になった著者が組んで完成させた作品。 診断を受けた当事者か、診断なしだけどあれこれ思い当たるグレーゾーンかにかかわらず、いわゆる定形発達の「普通」からのはみ出し方も困りごとや願い・思いも人それぞれ。漫画+解説の文章で手軽なニューロダイバーシティ入門になっている。自己紹介漫画(=自分の取説:苦手+得意+補助をお願いしたいことの三点セット)は困りごとのあるなしによらずだれでも一度は考えてみるといいと思った。 それにしても名づけというのは功罪があるものだと改めて思う。「発達障害」という言葉が生まれ広まることで、確実に救われた人もいる一方で、別の悩みや苦しみも生まれているのだろうと思う。「発達」にも「障害」にもそれぞれいろいろな尾ひれがついているから余分なイメージや誤解曲解もさけがたいし… そういう意味で、この本のタイトルはとても深い。

Posted byブクログ