ピエタとトランジ の商品レビュー
女子高生探偵と助手のバディものだと思い読み出したが、主人公のあまりの頭脳明晰さ故から事件を解決しない事に驚きました。 事件を引きつけてしまい周りの人がたくさん死んでしまう性質を持つトランジと、そんなトランジと共にいるがその影響を受けないピエタ。 突飛な設定と、現実も妄想を行き来す...
女子高生探偵と助手のバディものだと思い読み出したが、主人公のあまりの頭脳明晰さ故から事件を解決しない事に驚きました。 事件を引きつけてしまい周りの人がたくさん死んでしまう性質を持つトランジと、そんなトランジと共にいるがその影響を受けないピエタ。 突飛な設定と、現実も妄想を行き来するようなストーリー展開で、正直ついていけまけんでした…
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙や目次の装丁に一目惚れして購入 関わる人皆が死んだり殺人を犯したりするようになってしまうトランジと その影響を最後まで受けなかったピエタ ピエタからドランジに向ける愛は真っすぐで、彼女がいない人生に意味がないと思っている トランジもそっけない様で、唯一いなくならないピエタのことを想っていて 2人を百合と表現している所もあったけれど、親友、戦友、の方が私はしっくりくるかな ピエタには本名なんて必要ないから、ピエタ以外の名で呼ばれるときは黒く潰されている表現が好き 本当に彼女の頭にもそう聞こえていたんだろうなぁって思える
Posted by
トンデモ設定を活かしきれてて見事。 女子高生2人の日常から始まったはずだったのに、気づけばすごい場所へ連れてかれてました!
Posted by
短編集『おはなしして子ちゃん』に収録されていた「ピエタとトランジ」のその後を描いた作品。 主人公の2人のヒロインのキャラクターが立っているので、いくつかちょっとした事件を並べておけば、場面設定を大きく変えずに連作短編として十分一冊の本にまとまったと思うんだけど、あえてそれを行わず...
短編集『おはなしして子ちゃん』に収録されていた「ピエタとトランジ」のその後を描いた作品。 主人公の2人のヒロインのキャラクターが立っているので、いくつかちょっとした事件を並べておけば、場面設定を大きく変えずに連作短編として十分一冊の本にまとまったと思うんだけど、あえてそれを行わずに2人に年を重ねさせ、世界を巻き込んだディストピアに発展していく形にしたのはとても良かったと思う。 探偵を主人公にしたミステリー小説だと、なぜかその周囲で必ず事件が起きるというある種の「お約束」があるんだけど、本作はミステリーの体裁をとっていないにもかかわらずその設定を踏襲しているのが、何とも皮肉めいていて面白かった。 個人的には意図的に表題作をラストに持っいく必要は無かったような気がするのと、途中ちょっとダレた印象もあり、本作が藤野さんの代表作かといえばちょっと違うと思うけど、それでも十分楽しく読めた。
Posted by
探偵モノで起承転結のある短い話ばかりだから読みやすそう、という印象だったのにまったく逆で、最後まで読んでれば犯人もトリックもわかってめでたしで終わるような生易しい小説ではなかった 始まったと思ったら終わるし 書かれている裏に三倍くらい他の情報があって何が起こってたの?と読み返した...
探偵モノで起承転結のある短い話ばかりだから読みやすそう、という印象だったのにまったく逆で、最後まで読んでれば犯人もトリックもわかってめでたしで終わるような生易しい小説ではなかった 始まったと思ったら終わるし 書かれている裏に三倍くらい他の情報があって何が起こってたの?と読み返したりしてすごい時間かかった ほんとに書かれてることが起こったことなのか、どこからどこまでが妄想なのか全部読み終わってもわからない…個人的に後半はほとんど妄想かもと思う 読んでて主人公はあんまり好きじゃないままだったのにふと思い出して考え込んでしまうようなフレーズばかりだった
Posted by
読後のこのなんとも形容しがたい気持ち。 最近読んだ中では抜きん出たインパクトだった。 想像していたこしらえとは全然違ってたなー。 おもしろかった。
Posted by
世界は地獄みたいに殺人やら事件やらが起きてどんどん人がいなくなっていくけど、 そんな世界でも、悪態をつきながらお互いを信頼(?)してずっと一緒にいる二人が最後までとても素敵で、 世界が終わるまでこのままずっと二人は一緒にいてほしいなって思った。 森ちゃんの執念がすごすぎて...
世界は地獄みたいに殺人やら事件やらが起きてどんどん人がいなくなっていくけど、 そんな世界でも、悪態をつきながらお互いを信頼(?)してずっと一緒にいる二人が最後までとても素敵で、 世界が終わるまでこのままずっと二人は一緒にいてほしいなって思った。 森ちゃんの執念がすごすぎて怖い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最高の二人だった……。誰もこの二人の仲を割くことはできないのだよ、と思うと泣ける。この感じなら、死後もずっと一緒にいるんじゃないかな。 ピエタとトランジ、この二人のキャラクターが凄く光っていて、二人の関係性が最大の魅力。特殊な体質を持って生まれたトランジに、それに影響されない唯一の人ピエタ。二人とも一緒にいるのが楽しくて離れたくないけれど、決して恋愛対象ではないというのがポイントで、でも運命の人であることには変わりない。この体質について何か根拠があるのかと思ったが、最後までそれは分からないまま、名探偵でも解けない謎だった。他の全ては分かるのに、自分のことが分からない探偵というのも可愛い。 まさか世界が終末に向かう展開になるとは思わなかったが、"「このままふたりで学校を全滅させちゃおうか」" をずっと続けてきただけなのだなぁと感慨深い。二人でいれば最強なんだなと思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おはなしして子ちゃんに収録されてるのを読んだのでそれら全般に対して! ・私の不在さえも、私たちの部品となって機能している(うろ覚え)みたいなのグッと来た お見舞いに来たクラスメイトをひとまとまりの生き物と見ていたのも ・「アイデンティティ」よかったー不思議すぎる、唯一無二すぎる 意味分からないのに、初めて人魚ですとだけ言えて助六を喜ばせられたシーン泣きそうだった。意味分からないのに。 そしてこの話から言えそうな教訓みたいなのを敢えて最後に本人に語らせてることでありきたりな「正解」をなぞって読んでいただけだと突きつけられる 何者かに語られて、言語化されて初めてアイデンティティなんて存在するよなー
Posted by
感想 アンチ探偵小説。なぜ名探偵は事件を引き寄せるか。どう犯人を見つけるか。過去の作家が苦労した部分をあっさり無視する。ある種冒涜的。
Posted by
- 1
- 2