学校では教えてくれない地政学の授業 の商品レビュー
ランドパワーとシーパワー 世界史に疎く、おかげさまで世界情勢が全く分かってなかったので、これのおかげで面白く(興味深いという意味の面白い)学べて良かった。少しは分かるようになったと思う どの国も常に何かに怯えてるんだな
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文庫版へのまえがき だまされてはいけない。 だまされないためには、わたしたち一人一人の武器が必要です。そして武器とは知識なのです。 まえがき マッカーサー はかって、敗戦後の日本のことを「12歳の子ども」と評しました。悔しいですが、この指摘は当たっています。自国の安全を他国に依...
文庫版へのまえがき だまされてはいけない。 だまされないためには、わたしたち一人一人の武器が必要です。そして武器とは知識なのです。 まえがき マッカーサー はかって、敗戦後の日本のことを「12歳の子ども」と評しました。悔しいですが、この指摘は当たっています。自国の安全を他国に依存する国は、国際社会では「子ども」なのです。 他の国々は違いました。 「自国の安全を自国で守る」ためには、世界の主要国はどのような原理で動いているのか、その行動原理を知る必要があります。 第1章「地政学」って何? 第2章 アメリカ大統領選挙後の世界はどう変わる? 第3章 日米戦争も日米同盟も目的は「あの国」だった! 第4章「ランドパワー」中国の最大の敵は? 第5章なぜ、中国は今、海に進出しようとするのか? 第6章 半島国家・朝鮮の高度な「生き残り戦略」 第7章 地政学から見た日韓関係の近現代 第8章 ロシアという隣人といかに付き合うか? 第9章 ロシアはなぜ欧米と対立するのか? ランドパワー、シーパワー」っていう言葉をつくった人はマッキンダーという、イギリスの学者なんだけど政治家で外交官という非常に生臭い方の地理学者です。 第10章 ヨーロッパの移民問題から日本が学ぶべきこと 第11章 イギリスが脱退!EU で何が起きてるのか? イギリスは忙しいので、代理をつくっておくと。その典型が日本ですよね。 日本では日英同盟を結んで、それで ロシアに勝ったって 教えますけども、あれは「英日同盟」、はっきりいえば、日本は「将棋のコマ」です。 勝てばよし、負けても 将棋で「歩」を取られたぐらいのもので、痛くも痒くもないということです。 第12章 シリア・イラクの内戦はなぜ終わらないのか 第13章 イランが目指す中東の新秩序 イランは孤立してるといっても大国なので別にそんなに困ってないんですね。とにかく石油があるんですから。 イラン人は歴史が古い古代ペルシア帝国の歴史にものすごいプライドを持っている。 第14章 親日国 トルコはどこへ向かうのか? 第15章大国インドは、なぜ日本に接近するのか? あとがき 文庫のあとがき 感想 現在世界は英語が世界の共通語になっていることや、イギリスはかって植民地にした地域の広大さ、アジア 中東 アフリカ 太平洋 中南米を考えれば考えるほど、イギリスの世界中への影響の大きさがとてつもなく大きいことが考えられます。
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長らく日本では禁止されていた地政学に関する本、10年程前からチラチラと見る様になりましたが、最近になって地図が多く載っていてわかりやすい本が目につく様になりました。この本は著者である茂木氏が2015年に文化放送で講義した内容を2016年に単行本化、そして最近文庫化されたものです。...
長らく日本では禁止されていた地政学に関する本、10年程前からチラチラと見る様になりましたが、最近になって地図が多く載っていてわかりやすい本が目につく様になりました。この本は著者である茂木氏が2015年に文化放送で講義した内容を2016年に単行本化、そして最近文庫化されたものです。前書きには茂木氏による最近の状況(ロシアのウクライナ侵攻)にも触れられた「前書き」があります。 ロシアのウクライナ侵攻は支持できる者ではありませんが、ロシアがなぜそのような行動を起こす気持ちになったのかは、地政学的な観点から考えることができるのかもしれません。これがおそらく日本で長らく禁じられた学問となっていた背景にあると思いました。 以下は気になったポイントです。 ・国家間の対立を地理的な条件で説明するのが地政学である(p19) ・イギリスの政治難民、キリスト教の中の派閥抗争で、イギリスの王様を教会の代表と認める「イギリス国教会」と、そうではないという「ピューリタン=清教徒」で、聖書だけが正しいというキリスト教のグループがある(p41) ・アメリカにおいて共和党=白人=イギリスから渡っていった人達、彼らは基本的に共和党のバックにつく。民主党=移民、白人の後からきた移民で19世紀以降の新しい移民がメインである。イタリア、ユダヤ、ヒスパニック、中国系(p44)民主党は国内、福祉をやりたいので戦争は避けたい、それを支持するのが、金融資本・銀行・国務省、共和党は逆である、それを支持するのが軍需産業、国防総省(p75) ・太平洋戦争は中国市場をめぐる戦いであった、昔も今も日米関係は中国問題である(p65)アメリカでNo.2は国務長官、日本で言うと外務大臣(p72) ・日本では信長の鉄砲隊が武田の騎馬軍団を破った(16世紀後半)だが、中国では遅くてモンゴル系の遊牧民が最終的に潰されたのは、18世紀、清の鉄砲隊に負ける(p90) ・中国の中央政府はランドバワーなので商工業を抑圧する=海禁政策、これに反発した沿海部(浙江、福建、広東)の連中が日本と密貿易を始めたのが倭寇の実態である(p99) ・李氏朝鮮では識字率が低かったので、王様の世宗が学者を集めて朝鮮語を表す文字(ハングル)を作ったが普及しなかった、官僚たちが反対したので(p124) ・日本の鎖国とは日本が弱かったからこもっていたのではなく、ヨーロッパ列強が怖がって日本に近づけなかった。鉄砲隊があったから鎖国ができた(p133) ・モンゴルは史上最強のランドパワー、200年間ロシアは国がなかった、モンゴル帝国の一部であった、鎌倉時代から室町前半くらいまで(p158) ・スターリンはいわゆる二正面作戦を避けて、どっちかの正面に集中するという考え方、日本は全世界を的にした、中国と戦いながらアメリカと戦った(p166) ・ロシアの都はウクライナのキエフにあった、キエフ・ルーシという国であった、こればモンゴルに攻められて滅ぼされた、なので200年間ロシアという国はなかった(p186)モンゴルの支配が終わってモスクワを都にしたロシア帝国ができるが、これはモンゴルのコピーであった(p188)ロシアがウクライナを手ばさない理由、1)黒海への出口、軍港、2)食料自給のため(p189) ・バイデン大統領の息子ハンターバイデン氏は、ウクライナのガス会社の重役に迎えられ多額の報酬を受け取り、これがバレてウクライナ検察庁が捜査に入ろうとしたところで、バイデン副大統領がウクライナ大統領に電話して検事総長を辞めさせるという内政干渉を行なった、この結果米露関係が悪化していきウクライナ侵攻に至った(p195) ・イランはほとんどがシーア派、イラクの半分とサウジの東側がシーア派、そこに綺麗に油田がある、なのでサウジアラビアのシーア派馬独立運動を起こしてイランとくっつくと、ペルシア湾の石油をイランが抑えることになるので、サウジはシーア派を叩く(p270) ・オスマンとトルコは何が違うのか、トルコが民族名で、オルマンというのは王様のファミリーネームである(p203) ・日本がなぜ朝鮮半島を併合したか、それはロシアに対する防波堤であった、イギリスにとって、アフガニスタン・チベットは防波堤であった(p306) ・オサマビンラディンをアメリカは支援していた、アメリカがアルカイダに武器をばら撒いて、ソ連軍を追い払った、その次に中東の親ソ政権を通そうとしてイラクに向かったのが、湾岸戦争であった。(p315) 2023年8月16日読了 2023年9月17日作成
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わかりやすい。教科書が教えない理由がわかった。近所の国にはこんなにも気をつかうのは、日本に限ったことではなく、みんな苦労している。アメリカだって、ロシアだって。
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2022/11/05 読了 #読書記録 #rv読書記録 久しぶりの読了かつ49冊目!! 地政学と現代時事をうまく絡めて説明してくれている、文章もよく平易で読んでて楽しめる一冊。地政学入門として丁度いいのではないかなと
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単行本版から部分的に変更点がありました。 単行本と読み比べながら読んだら、茂木先生の考えが変わっている部分があり、楽しめました。
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