書物というウイルス 21世紀思想の前線 の商品レビュー
書評にはそれ固有の難しさがある。まずその本の要所とストーリーを的確につかむこと、その骨組みを尊重したうえで、そこに評者の見解を過不足なく肉付けすること、本に導かれた評者の思考の運動をその見解の中に引き写すこと、さらにこの本の模型を間テクスト的な環境と共鳴させること。これらの手順を...
書評にはそれ固有の難しさがある。まずその本の要所とストーリーを的確につかむこと、その骨組みを尊重したうえで、そこに評者の見解を過不足なく肉付けすること、本に導かれた評者の思考の運動をその見解の中に引き写すこと、さらにこの本の模型を間テクスト的な環境と共鳴させること。これらの手順を一つでもおろそかにすると良い書評にはならない。
Posted by
- 1