普通のノウル の商品レビュー
17歳のノウルは、16歳でシングルマザーになった母と2人暮らし。母のアクセサリー店がある同じビルの中華そば屋でアルバイトもしている。その中華そば屋の娘ソンハとは、幼なじみで男女を超えた親友でもある。そんな親友の兄が母親に好意を持っていることを知る。ノウルの家庭環境や、心許せる同級...
17歳のノウルは、16歳でシングルマザーになった母と2人暮らし。母のアクセサリー店がある同じビルの中華そば屋でアルバイトもしている。その中華そば屋の娘ソンハとは、幼なじみで男女を超えた親友でもある。そんな親友の兄が母親に好意を持っていることを知る。ノウルの家庭環境や、心許せる同級生のドンウの存在などを通して、普通であることとは、何なのか。何が普通なのか。その基準は誰がどう決めていくのか。ノウルとともに考えさせられる。
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普通って何? 平凡って何? 考えさせられる物語でした。 私は普通という枠にはめられるのが嫌いなのて、少しイライラしてしまいました。
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高校二年生のノウルは、母と暮らしていて生まれたときから父はいない。 そして母が16歳の時に生まれた。 好奇な眼差しで見られたりすることがあっても決して母を嫌いではなく、頑張っている母を見て協力してやってきた。 余計な厚意を受けたり、人に迷惑をかけたりすることが嫌いなノウル。 母に...
高校二年生のノウルは、母と暮らしていて生まれたときから父はいない。 そして母が16歳の時に生まれた。 好奇な眼差しで見られたりすることがあっても決して母を嫌いではなく、頑張っている母を見て協力してやってきた。 余計な厚意を受けたり、人に迷惑をかけたりすることが嫌いなノウル。 母には、パートナーを見つけて幸せになってほしいと思っているが、幼なじみの親友ソンハの兄と…となるといろんな思いが湧き上がってきて。 普通とは何か⁇を考えさせられる。 そして、幸せとは何かを問われる。 ノウルは、シングルマザーの息子として生まれ父親の存在を知らないことが人生で問題になることは全くなかった。 裕福ではなかったけどいつも母はそばにいて、お互いのよき友であり家族であった。 人を傷つけることなく、一日一日をまっとうに生きてる人生なら、それが正解で幸せだろうと思っている。 ただ母が悲しんだり、傷ついたりして欲しくないと思っているのがよくわかる。 ソンハの父親が語る「おれはもうなんの欲もない。たくさんのものを手にしたくもなきゃ、自分の思いどおりにならないって嘆きたくもない。みんなの言う成功とかいうものに絶対踊らされない」 このことばにたくさんの気持ちが含まれている。 人生は予測どおりにはいかないもので、修整しながら歩んでいくことなんだろう。
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netgalleyにて読了 中学のお昼の放送では、毎日のように k-popが流れる。 k-popアイドルが読んだ本を紹介したり、韓国語の簡単なフレーズを覚えられる本を置くと、よく貸し出される。 k文学もたくさん日本に紹介されているが、YA小説となると、なかなか見つけるのが難し...
netgalleyにて読了 中学のお昼の放送では、毎日のように k-popが流れる。 k-popアイドルが読んだ本を紹介したり、韓国語の簡単なフレーズを覚えられる本を置くと、よく貸し出される。 k文学もたくさん日本に紹介されているが、YA小説となると、なかなか見つけるのが難しい。 そのような中、このタイトルを見つけすぐにダウンロードした。 主人公の17歳チェ・ノウルの視点で、彼を16歳で産んだ母ジヘと、彼ら親子をなにかと助けてくれるバイトの雇い主でもある中華料理店のおじさん、幼馴染みでもあるその娘ソンハやその兄ソンビン、唯一の友人のドンウについて、交錯する思考を思春期ならではの葛藤とともに描いている。 作者の視点は、凪良ゆうさんを少し思い起こさせる。 日常の中にごく普通にあることとして描きつつも、この小説に出てくる様々な状況は、当事者となった時、ノウルのように考えられるだろうか?という問い掛けに満ちている。 2022.9
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