[新解釈]コーポレートファイナンス理論 の商品レビュー
コーポレートファイナンスの本質を筆者の独特の視点から捉え直した点が非常に面白い。ともすると退屈になりがちなこのテーマを軽い語り口で展開するので、最後まで飽きずに読み進められる。(本間)
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煽り文にある通り、企業価値って拡大しなきゃいけないの?という切り口からコーポレートファイナンスを概説する本質本。理論理屈をある程度別の本で押さえられた人でないと、終盤は難しいかと。
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コーポレートファイナンスについてあまり勉強したことがない中で読んだが、めちゃくちゃわかりやすくて面白い。 自分の中でふわっと疑問に思っていた現代の資本主義の中で議論されているテーマについて色々と書かれておりとても勉強になった。 そもそも株式会社とは何かから始まり、株価がどうやって...
コーポレートファイナンスについてあまり勉強したことがない中で読んだが、めちゃくちゃわかりやすくて面白い。 自分の中でふわっと疑問に思っていた現代の資本主義の中で議論されているテーマについて色々と書かれておりとても勉強になった。 そもそも株式会社とは何かから始まり、株価がどうやって決まるか、企業価値の拡大とは何か、配当政策の意義や会社は誰のために存在するかなど、経営について学ぶ中で確実によぎる疑問がほぼ網羅されているように感じた。 あとがきの著書が職務質問されたという話から、経営計画を策定する上でのポイントに通ずる部分があるという話は面白かった。 メモ 資本コスト 出資者がリスクに応じて企業に期待するリターン 正規分布 過去に何度も起きたことは将来にも起きやすく、逆もしかり 株価はでたらめに動く ランダムウォーク 株価にはよのなかの全ての情報が織り込まれている前提の中では株価の動きは予想できない 株価の動きがでたらめということはすなわち株価の変化率は正規分布していることを意味する 企業が行う事業によって標準偏差は異なる。 標準偏差を使って表した株価や業績のバラつきをリスクという リスクは回避するべきものではない 資本はリターンを期待した株主によって出資され、そのリターンに見合うだけのリスクを負っている。 だから株主から出資を受けた経営者はリスクをとらなければならない。リスクをとって株主が期待するリターンを出すことが定められている 企業がリスク管理する目的は大きなリターンを生むチャレンジをできるようにしておくこと 株価は企業の将来キャッシュフローと資本コストという2つの変数の綱引きによって決まっている リスクとリターンは最後はだいたい釣り合う 経営者と株主では経営者の方が情報優位である ファイナンスには費用という概念はない キャッシュアウトは将来のキャッシュインのための投資であって費用ではない。 収穫逓減の原則 事業を続けている限りどこかの時点で資本の増加に対して利益の増加ぎ追いつかなくなる 成熟ステージ 財務スラック 財務的なゆとり、ある程度の流動資産を持っておく状態 財務的なゆとりがあればあらゆる事業機会に投資ができ企業価値を拡大できる 私有財産制度 世の中の全てのものは必ず誰かぎ私的に所有しており所有権が憲法で保証されている 企業文化や人間関係などは資産としてそこだけ「切り出して保有することができない。このような資産を維持するには相応のモチベーションがひつよである 職質ゲーム どこから来たのか? 企業の理念や存在意義の確認 ここでなにをしているのか? ビジネスモデルや戦略の確認 これからどこへ行くのか? ビジョンや将来像の確認 経営理念の浸透 所属している事業部門において経営理念をどう理解すべきか、どのように具体化されているかを日々考えることが重要 理念があってビジョンを持つから計画がある ビジョンを達成するうえで今後もそのバリア(他社優位性)は有効か、何故有効といえるか、それを維持するために何が必要かを経営の意思として経営計画に示す
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企業価値とは、、、を起点に解説。とんでもなく分かりやすい。企業価値や、会社は誰のものか、良い企業とはといった経営に関わる様様な論点、その意味合い、経緯などを理解できる。 ファイナンスと聞くと財務や資金調達の話しかなと思ったら間違いです。経営そのもの。マネジャー職以上の人は事務系...
企業価値とは、、、を起点に解説。とんでもなく分かりやすい。企業価値や、会社は誰のものか、良い企業とはといった経営に関わる様様な論点、その意味合い、経緯などを理解できる。 ファイナンスと聞くと財務や資金調達の話しかなと思ったら間違いです。経営そのもの。マネジャー職以上の人は事務系も技術系も問わず読むべき一冊
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わかりやすい WACCの考え方や現金は利益を生まないので悪などコーポレートファイナンスのカンガエカタヲ400ページ程度にまとめて説明している。
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多くの書評で伝えられているように新入社員から経営層の方に至るまで兎に角お勧めの一冊。やや硬めのタイトルながら「まえがき」にあるのように難しい数式は一切登場しない一方、著名な研究者・学者、大学の授業で出てくる先生方の論点が分かりやすく、タイムリーに引用されている。他に類のない読み易...
多くの書評で伝えられているように新入社員から経営層の方に至るまで兎に角お勧めの一冊。やや硬めのタイトルながら「まえがき」にあるのように難しい数式は一切登場しない一方、著名な研究者・学者、大学の授業で出てくる先生方の論点が分かりやすく、タイムリーに引用されている。他に類のない読み易さもお勧めできる点。
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コーポレートファイナンス関連の「常識」を疑い思考を深掘りする試みはおもしろい。 ただ深掘りする割に結論は平凡だった。
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万人に向けて大阪公立大学宮川教授がコーポレートファイナンスを再解釈し解説。フランクで柔らかい言い回しなので初学者向けかと思いきや専門用語がバンバン登場し数式を端折った結果やや誤解を与える部分も多数。ファイナンスをかじったことがあり論点を掴んでいる人のほうが読んで楽しめるかと思う。...
万人に向けて大阪公立大学宮川教授がコーポレートファイナンスを再解釈し解説。フランクで柔らかい言い回しなので初学者向けかと思いきや専門用語がバンバン登場し数式を端折った結果やや誤解を与える部分も多数。ファイナンスをかじったことがあり論点を掴んでいる人のほうが読んで楽しめるかと思う。コンセプトは面白く、無味乾燥なコーポレートファイナンスを「結局何なんだっけ?」と理解できる本。
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資本コストを上回る利益が必要。 企業価値とは、将来生み出されるキャッシュフローを資本コストで割り引いた現在の価値。 CGコード=東京証券取引所のガバナンスコード リスクとリターンの原則=リスクが多ければリターンも多くないと合わない。 株主資本コスト=株主の負うリスクとリターン。 TOPIXは、1968年に1000円で始まった。60年で15倍に値上がりした=年率で福利計算すると6%。=リターンは6%ということ。=期待リターン、期待収益率。 リスクが高い=ベータが高い=期待リターンも高い。CAPM理論。 ベータは、その企業の事業で決まる。 株主資本コスト=(収益率ー無リスク利子率)×ベータ+無リスク利子率。=企業価値。 割引現在価値の計算=将来のキャッシュフローを資本コストで現在価値で割り引いて合計したもの。=株主価値。 債権者は、1~2%程度しか要求しないが、株主は6%を要求する、という意味。 株主価値から債権者価値(債権者の取り分)を引いたものを株数で割った金額が株価。 企業価値の拡大のためには、NPV(正味現在価値)をプラスにすること。(資本コストを引いたもの)。 IRR(内部収益率)も同じ考え方。資本コストよりも高ければよいとする。 事業ごとにNPVを計算するべき。 現金は企業価値を棄損しない。 経営者の仕事は、資本コストを計算するだけでなく、企業価値の概念を正しく理解して事業を選択すること。 株価は暴走する。一度走り始めたバッファローの群れは止まれない。 株価は正規分布しない=ファットテール。フラクタル幾何学。 p180
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コーポレートファイナンスの本質を筆者の独特の視点から捉え直した点が非常に面白い。ともすると退屈になりがちなこのテーマを軽い語り口で展開するので、最後まで飽きずに読み進められる。(HH)
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