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はじめまして農民美術 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2023/03/03

「100年後も残る手ざわり」。なんて魅力的な言葉なんだろう。 画家の山本鼎が、留学中にロシアで見た農村工芸をヒントに、大正8年に長野へ伝えたとされる農民工芸。 当初は農閑期の収入源として迎えられ全国に広く伝えられたものの、太平洋戦争によって伝承が途絶えた地域も多いようです。 しか...

「100年後も残る手ざわり」。なんて魅力的な言葉なんだろう。 画家の山本鼎が、留学中にロシアで見た農村工芸をヒントに、大正8年に長野へ伝えたとされる農民工芸。 当初は農閑期の収入源として迎えられ全国に広く伝えられたものの、太平洋戦争によって伝承が途絶えた地域も多いようです。 しかし、技術が向上し根付いた地域では、その後も工芸品が作られてきました。 昨今、セレクトショップや道の駅などで、伝承と現代風の造形を掛け合わせた民芸品の再発見が話題になったりバズったりしています。 こういう手仕事が、専業にしろ副業にしろ趣味にしろ、長く残って価値を見出されたり見出されなかったり、面白いと言われたり埋もれていったり。 そういう趨勢を覗ける本でした。

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2022/12/17

不思議と惹きつけられる生き生きとした作品がたくさん載っていた。 印象に残ったのはスケート人形と熊彫。

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2022/12/12

無条件に 傍らに置いておき おもむろに 眺めていたい一冊 宮沢賢治さんの「農民芸術概論」の 一つの形でしょうね 信州の上田市の山本鼎記念館で みせてもらった 農民美術のコレクションの数々を 思い出しました

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2022/12/05

農民美術、初めて聞く言葉だ。 紹介されている人形は粗削りの木彫りで、農民の働く姿や子供など、みなよく似た表情だが、どれも表情が生き生きしていて、あったかい感じがする。これが農民の冬の仕事なのだ。 これは画家の山本鼎が大正5年(1916)パリ留学が終わりシベリア鉄道経由での帰途、...

農民美術、初めて聞く言葉だ。 紹介されている人形は粗削りの木彫りで、農民の働く姿や子供など、みなよく似た表情だが、どれも表情が生き生きしていて、あったかい感じがする。これが農民の冬の仕事なのだ。 これは画家の山本鼎が大正5年(1916)パリ留学が終わりシベリア鉄道経由での帰途、ロシアの農民の作った工芸品に感動し、日本でも広めたものということだ。さっそく大正8(1919)に長野県上川村で最初の講習会を開き、各地に広まり農民美術生産組合ができるも、昭和10(1935)には下火とはり、太平洋戦争開戦とともに活動は終焉をみた、とある。 本には全国各地の木片(こっぱ)人形が紹介されている。生産組合の全国地図も載っているが、ほぼ各県にある。人形はおおむね7~9cm、農民の男女が仕事着を着て、釣りをしたり桶を頭にのせたり、木をしょったりの仕事、母子、子供の遊びなど。野球やスキーをしているものもある。また犬や猫、雷鳥、などもある。お盆や置物なども少しある。こんなものがあったとは、今回知ることができてよかった。 北海道の熊も紹介されている。これは北海道の南部八雲町。明治11年(1878)から尾張徳川家の家臣が入植していたが、農場主の尾張徳川家第9代当主徳川義親(1889-1979)は、大正11年(1922)にスイスのベルンで見た木彫りの熊を含むペザントアートを見て、入植者の生活困難の足しになれば、と思い紹介したという。大正15年には山本鼎も招き講習会も開いている。熊狩りが趣味だった義親にちなみ昭和3年には八雲農民美術研究会を作り、木彫り熊を「熊彫」と名付けた。 2022.10.25初版第1刷 図書館

Posted byブクログ

2022/11/20

どれも素朴で暖かみがあって大好き!(*^^*)集めたくなっちゃう♪展示してある場所も見て回りたいなぁ

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