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「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~ の商品レビュー

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50件のお客様レビュー

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2024/05/18

当事者として、読むのを避けていた本。 読み終わった後、号泣した。あまりにも自分の人生だった。 誰にも言えず、家族の一員でいる為に、自分の気持ちに蓋をするしかなかった人生。 カルトだけではない、ごく普通の宗教だとしても、親の性格や価値観や精神状態によって、カルト並みの苦しみを子供に...

当事者として、読むのを避けていた本。 読み終わった後、号泣した。あまりにも自分の人生だった。 誰にも言えず、家族の一員でいる為に、自分の気持ちに蓋をするしかなかった人生。 カルトだけではない、ごく普通の宗教だとしても、親の性格や価値観や精神状態によって、カルト並みの苦しみを子供に与えることになる。 カルトや極端な新興宗教は論外だが、宗教とは本来、人生を豊かにするものであり、行き過ぎなければ決して悪いものではないはずなのに。 宗教は人の精神性と結びつくからこそ、複雑になってしまう。 これが、1人でも多くの宗教二世に届きますように。

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2024/03/22

『カルト村で生まれました』がよかったので勝手に期待して図書館。 「宗教二世」の子どもたちを描いたマンガ。 ただ、あまりにあっさりしすぎて物足りない感満載。ではどうすればよいの? 神様がいる家で育っても幸せな人はいるでしょう。

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2024/01/31

宗教2世へのインタビューを元にしたエッセイ漫画。 「家族」「家庭」が内包するあらゆる面、その切り口の一つとして読んだ。

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2024/01/29

ずっと気になっていたもの。やっと読めた。にしても、政治家の腐敗が酷過ぎて、せっかく可視化されてきていた宗教二世のことが、統一教会の問題と共に、風化してしまわないか心配。自身としても、本書に触れて問題意識を新たにした次第。

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2024/01/27

テレビで見る宗教2世は親のせいで不幸せになった人みたいな印象を与えるけど、宗教2世にもいろんな人がいて、自分にとって心地よい宗教との付き合い方を会得していった人や、自分で幸せを掴んでいっている人も当然いるんだということがこの本を読んでわかりました。

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2024/01/23

宗教2世。親が宗教を信仰している家の子供。宗教ありきで育てられ、世間とはずいぶん違う生活を送っています。(e-honより)

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2024/01/22

選択肢がない(と言わざるを得ない)宗教2世は、概して宗教から距離を置きたいものと思い込んでいたことにハッとした。皆、その人の性格も置かれた状況も違うんだから、宗教に対して、親に対して自分がどう接していきたいかも当然違う。

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2023/09/07

絵の軽やかさが事実の重さをだいぶ和らげてくれるけれど、それでも何度も暗澹たる気持ちにさせられました。 幼少期や青春時代にこんな制約があって理不尽な生活を強いられているなんて…と思うし、実際に学校にそんな子がいたらそう思っていただろうけど、それは冠婚葬祭の時くらいしか自分の宗教・信...

絵の軽やかさが事実の重さをだいぶ和らげてくれるけれど、それでも何度も暗澹たる気持ちにさせられました。 幼少期や青春時代にこんな制約があって理不尽な生活を強いられているなんて…と思うし、実際に学校にそんな子がいたらそう思っていただろうけど、それは冠婚葬祭の時くらいしか自分の宗教・信仰を意識しないような”無宗教”の身だからなんでしょうね。 それが当たり前だと思って過ごしてきた中で違和感を覚えた時、自分だったらどれだけ衝撃を受けてもがくだろうかと想像したら息が苦しくなる思いでした。 随分前にいしいさやさんの「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」も読みましたが、こういった宗教2世問題がコミックになることで読み手のハードルが下がって広まりやすくなるのは希望の一つかもしれないですね。

Posted byブクログ

2023/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宗教2世の人達のインタビューをもとにしたコミックエッセイ。やっぱりこの人のは絵もかわいくて読みやすい。明確に宗教名が出ているわけではないけど、分かるのは分かる。幸福の科学が文句つけてきたのか。手かざしの会が薬禁止だとは知らなかった。アトピーで薬禁止だなんて、かわいそうに。医者だったというお父さんはほんとにどう思っていたのか。切ない。今ネットで見たら、手かざしもいろんなグループというか、宗派?があるのか。私が学生の頃、めちゃめちゃ流行ってたけどな。祈らせてください、みたいなの、やられたことあるし。こないだ旅先のカフェで新聞の読み合わせしてたおばあちゃん達いたけど、あれ何かの宗教の新聞だろうからな。それをカフェで読み合わせるってのが、都会だよなー。真如苑は調べて初めて知った。ほんといろんな宗教があるんだよな。しかし文芸春秋が引き取ってくれて、こうやって本になって本当に良かったと思う。同じ宗教2世の方で救われる人もいるだろうし、私のように知らない世界を知れる人もいるだろうし。そうやって見識を広げ、想像力を広げることが人間として大事な気がする。

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2023/11/09

宗教二世の人にインタビューしてその半生をマンガにまとめたもの。宗教団体から抗議があったとかでウェブ連載が中断したことが話題に上っていた一冊。ウェブ連載中断のきっかけとなった章で、最初のページに明らかに大川隆法とわかる人物が描いてあって、さもありなんと思った。 宗教二世といっても...

宗教二世の人にインタビューしてその半生をマンガにまとめたもの。宗教団体から抗議があったとかでウェブ連載が中断したことが話題に上っていた一冊。ウェブ連載中断のきっかけとなった章で、最初のページに明らかに大川隆法とわかる人物が描いてあって、さもありなんと思った。 宗教二世といっても、宗教の種類、自身の宗教への距離感、親の信心深さ、周囲の人々の対応などは様々だ。その多様性を描いたところが本書の読みどころだろう。この本にある数ケースだけでは断定できないが、母親が宗教にハマって、父親は家庭に不介入、というケースが多いように感じた。脱会した後も親と良い関係を保っている話が印象的だった。宗教二世だからといって全ての家庭がぐちゃぐちゃになる訳ではない。著者自身の体験を描いた最後の章には言い難い切なさがあって、一番印象に残った。

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