1,800円以上の注文で送料無料

イギリス花粉学者の科学捜査ファイル の商品レビュー

4.5

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/30

花粉学者、と聞いただけで鼻がムズムズしてくるけれど、面白かった! TVの刑事ものでおなじみの科学捜査官に近いのだろうが、著者は学者さん。被害者や犯人に付着している花粉を分析して殺害現場や移動経路、死体遺棄現場などを割り出してしまう。緻密な分析が説明されている。現場が想像できてし...

花粉学者、と聞いただけで鼻がムズムズしてくるけれど、面白かった! TVの刑事ものでおなじみの科学捜査官に近いのだろうが、著者は学者さん。被害者や犯人に付着している花粉を分析して殺害現場や移動経路、死体遺棄現場などを割り出してしまう。緻密な分析が説明されている。現場が想像できてしまって、あまりのリアルさにしばし読むのを中断してしまうほどだった。 本人の出生以降の話は厳しいものだった。

Posted byブクログ

2023/03/29

Patricia Wiltshire https://en.wikipedia.org/wiki/Patricia_Wiltshire Professor Patricia E.J. Wiltshire(University of Southampton) https://ww...

Patricia Wiltshire https://en.wikipedia.org/wiki/Patricia_Wiltshire Professor Patricia E.J. Wiltshire(University of Southampton) https://www.southampton.ac.uk/geography/about/staff/pewle15.page オッカムの剃刀 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%89%83%E5%88%80

Posted byブクログ

2023/03/05

行動科学捜査の専門家によると、遺体をひきづって運べる距離は約100メートル ジョアンを殺したボーイフレンドのダイソンは場所を覚えていなかったが、靴や車に付着した花粉や菌を採取し、そのバランスで広大なハンプシャーの森の一部を特定。無事にジョアンの遺体を発見した。 イギリスの捜査に協...

行動科学捜査の専門家によると、遺体をひきづって運べる距離は約100メートル ジョアンを殺したボーイフレンドのダイソンは場所を覚えていなかったが、靴や車に付着した花粉や菌を採取し、そのバランスで広大なハンプシャーの森の一部を特定。無事にジョアンの遺体を発見した。 イギリスの捜査に協力した花粉学者がその体験と自身の半生を語ってくれている。 地球にはまだまだ分かっていない生命体がたくさんいる。肉体は外界を取り入れる器官で、いずれは自然に還る自然の一部だ。死体の中に残る自然の痕跡は、いろいろなことを教えてくれる。 真実を探求する作者の創意工夫と不屈の精神に引き込まれ、推理小説のような半生の物語を一気に読んでしまった

Posted byブクログ

2022/12/27

イギリスで25年にわたって警察の捜査に協力してきた「法生態学者」による自伝的著作。半ば花粉や菌類などから操作の手がかりを掴む法生態学の紹介であり、半ばは著者自身の波乱に富んだ半生の紹介である。どちらかというとやはり法生態学の方が興味深く、その実際が、よくミステリドラマで見るような...

イギリスで25年にわたって警察の捜査に協力してきた「法生態学者」による自伝的著作。半ば花粉や菌類などから操作の手がかりを掴む法生態学の紹介であり、半ばは著者自身の波乱に富んだ半生の紹介である。どちらかというとやはり法生態学の方が興味深く、その実際が、よくミステリドラマで見るような単純なものではないのが実に新鮮だった(容疑者の服・靴・車・持ち物などから見つかった花粉や菌類などすべてから総合的に判断する複雑な過程であり、単一の花の花粉が見つかったからその花が咲いている場所が犯行現場だ!といった短絡的なものではない)。著者の半生は決して幸福に満ちあふれているものでは無く、読んでいて辛い部分もあるのだが、それを含めてのこの本の魅力、なのだろう。さて日本における法生態学は今どのあたりなのだろう。

Posted byブクログ

2022/11/20

目に見えない小さな花粉が、隠された真実を暴きだす。 「パット・ウィルトシャーさんですか?」 さまざまな経験を積み、五十代になった花粉学者にかかってきた一本の電話が、彼女の人生を変えた。 警察の捜査に協力するなかで、彼女は試行錯誤しながら、花粉や胞子、菌類、微生物、土など自然の...

目に見えない小さな花粉が、隠された真実を暴きだす。 「パット・ウィルトシャーさんですか?」 さまざまな経験を積み、五十代になった花粉学者にかかってきた一本の電話が、彼女の人生を変えた。 警察の捜査に協力するなかで、彼女は試行錯誤しながら、花粉や胞子、菌類、微生物、土など自然の痕跡を利用して事件解決に導く「法生態学」という画期的な分野を編み出していく。 死体や衣服、車に残された花粉や菌類を手がかりに、どのようにして殺害場所や時刻を特定し、消えた死体のありかを発見し、犯人の嘘を見破るのか? 数々の難事件の真相究明に貢献したイギリス法生態学のパイオニアが語る、波瀾万丈の人生と科学捜査の奥深い世界。 第1章 開幕 第2章 探す、そして見つける 第3章 過去の代理 第4章 表面からは見えない場所 第5章 対立、そして解決 第6章 「あなたはその場所にいましたね」 第7章 クモの巣 第8章 死に潜む美 第9章 敵と味方 第10章 最後のひと息 第11章 「空っぽの器」 第12章 毒 第13章 痕跡 第14章 終幕

Posted byブクログ