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赤の自伝 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/08/20

ふわふわと切なくてうつくしい詩。 ラストも、ああ!というかんじ。翻訳も素晴らしい。英語の原本も購入。

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2024/01/06

文学ラジオ第106回紹介本 https://open.spotify.com/episode/5bXBjXlPjSalvkgq8Xqz66?si=1b6c188f726d4565 ノーベル文学賞候補の作家の作品なので、勝手にストレートな作品だと思っていたら、かなり実験的な作品だっ...

文学ラジオ第106回紹介本 https://open.spotify.com/episode/5bXBjXlPjSalvkgq8Xqz66?si=1b6c188f726d4565 ノーベル文学賞候補の作家の作品なので、勝手にストレートな作品だと思っていたら、かなり実験的な作品だったのに驚いた。ゲリュオンやヘラクレスが現代に登場するのは神話が蘇った感覚があり登場人物に思った以上に親近感がもてた。 アン・カーソンの文章やアイデアを味わうだけでもおもしろいけどゲリュオンの内面を感じることができるのもおもしろい。

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2023/03/21

詩人ということで、文章が詩的な広がりをする。全て丁寧に拾い上げて行く、私好みの文章。切なくなる恋愛感情、人とのやり取りの上手くいかない時の所在なさなど、文字ですべて表せることのすごさ。今回の私は、青春のラブロマンスとして読んだけど、しばらくしたら変わるかも。 95

Posted byブクログ

2023/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古代ギリシャの詩人ステシコロスの作品(怪物ゲリュオンと英雄ヘラクレスの神話の詩)を元にヴァースノベル(詩と小説の融合)形式で新たにアンカーソンが生み出した作品。 本書の構成は 詩人ステシコロスとその詩について語られてから、現代のゲリュオンの物語が語られる。 前評判で「BL」と聞いていたので「ノーベル賞候補作家のBL」というのが頭に残りすぎてて(私は)大丈夫だろうか?と読み始めましたが、 翼を持つ青年ゲリュオン、太陽のような(つまりは陽キャ)ヘラクレス、ちょっとクールなアンカッシュ… 纏まっていない思考や流れるように過ぎていく時間の中で生きる青年、理解力がない私にも伝わってくる切なさ。 1998年の作品が2022年に日本で翻訳出版、なので四半世紀前の作品ですがとても新鮮に感じられる物語。 本作に出会えて良かったです。文学が存在している時間と懐の広さも感じられました。 ************************************** 訳者あとがきによるとアン・カーソンは「ここ数年は、ノーベル文学賞受賞者を予想するオッズで(中略)常に上位」(P146)であり、「現代の英語圏を代表する詩人の一人」(P146)である。 ケネス・ドーヴァー(『古代ギリシャの同性愛』の著者)に韻律学を学ぶ。

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