自民党の統一教会汚染 追跡3000日 の商品レビュー
ここまで調べ上げた事、それに加えて自らの危険を晒すような出版に敬意。危険を晒す?なぜ、そう感じたのか。でも、統一教会に汚染されている自民党と、その統一教会の過去の出来事を綴るならば、少なからずリスクがあるのではないのだろうか。あるいは、そう感じる方がおかしいのか。いや、そう感じさ...
ここまで調べ上げた事、それに加えて自らの危険を晒すような出版に敬意。危険を晒す?なぜ、そう感じたのか。でも、統一教会に汚染されている自民党と、その統一教会の過去の出来事を綴るならば、少なからずリスクがあるのではないのだろうか。あるいは、そう感じる方がおかしいのか。いや、そう感じさせる社会は、やはり何か間違っているのではないだろうか。この件では家族が破滅したり、元首相が亡くなっているのだ。 ー メールによる投票依頼は公職選挙法違反だが、北村経夫に対して期日前投票を呼びかける教団内部のメールを明かした。安倍首相が直々に後援を依頼し、菅官房長官の仕切りによって統一教会で講演した北村は、教団の組織票の上乗せで初当選、参院議員となった。教団の組織票は、この時約8万票だったという。 ー 「『世界平和統一家庭連合』という別の団体に見せかけようとしている」「受理するわけにはいかない」「受理すべきではない」と当時の宗務課でほぼ一致したという。「実態が変わってないのに受理できない」としていた文化庁。前川は「しかし、最終的には政治的圧力で認可されてしまった」と振り返る。下村の関与の有無について問うたところ「あり得る」と答えた前川喜平。その理由を「統一教会は第2次安倍政権と近しい」と指摘した。 ー 「国際勝共連合」は旧統一教会を追及するジャーナリストらから「旧統一教会のフロント組織」と呼ばれており、安倍元首相をはじめとした自民党国会議員に対する政界工作の窓口となったとされている政治団体だ。しかし、メディアやネットで盛んに「日本を裏で操っている反日組織」とあおられているわりには、「国際勝共連合」の実像についてはほとんど知られていない。 ー 2016年1月18日、SEALDSへの対抗意識を露わにした保守系の学生グループ「国際勝共連合大学生遊説隊UNITE(ユナイト)」が全国各地で街頭遊説活動を始めた。安倍政権やその政策を支持する保守派の大学生グループで、シールズとは真逆の主張を展開。共産主義反対、安倍政権指示といったもので、共産党批判学が際立っている。統一教会の2世信者であることが本人たちによって認められている。 吃驚したのは、北朝鮮外交カードという可能性についても本書で触れられている事だ。政治利用のためならば毒をも食らう。それが本当か分からないし、宗教が人の救いになる面もあるのだろうが、法治国家である以上、正々堂々、やましい事はないのだと証明すれば良いものを、法を捻じ曲げて正当化するような疑いを感じさせるから、全く煮え切らない。著者のジャーナリズム精神には改めて感服する。
Posted by
命がけの取材ですね。この本読んでまだ自民党を普通の政党という人がいるのだろうか。日本の右翼は自民党が本来的に安倍さんを見下し、日本を見下している教祖の新興宗教と蜜月なのを支持するのだろうか。
Posted by
今の自民党政権は問題が次から次へ起きるので、関心が失われつつある統一教会問題ですが、ぜひ次の選挙の前に再読しようと思います。 それにしても日本の保守の情けなさたるや、呆れるばかりです。
Posted by
ここに書かれていることは真実であろう。 しかし統一教会との関係が暴露されても表面上の反省しかしていないとが明らかになった。 2023年に自民・公明・維新・国民の幹部が出席する中で岸田首相が演説した「憲法改正集会」で、統一教会系幹部がメンバーを動員して支援し、会場整理の手助けまで...
ここに書かれていることは真実であろう。 しかし統一教会との関係が暴露されても表面上の反省しかしていないとが明らかになった。 2023年に自民・公明・維新・国民の幹部が出席する中で岸田首相が演説した「憲法改正集会」で、統一教会系幹部がメンバーを動員して支援し、会場整理の手助けまでしていたことが発覚している。 依然として政治中枢にてカルト汚染が続いているのだから呆れる。 そして統一教会がなぜ「憲法改正」を熱望しているのかについも国民全員が知る必要があると感じる。
Posted by
読んでいてイヤーな気持ちが続く。次の選挙で自民党を追い込むことができるのか。 鈴木エイトさんは私たちの前に突然現れた。多くの人が忘れていた統一教会を地道に取材し続けておられたのが素晴らしい。こういう方がいらっしゃって、蓄積があって、私たちは事実を深く知ることができる。つながりを...
読んでいてイヤーな気持ちが続く。次の選挙で自民党を追い込むことができるのか。 鈴木エイトさんは私たちの前に突然現れた。多くの人が忘れていた統一教会を地道に取材し続けておられたのが素晴らしい。こういう方がいらっしゃって、蓄積があって、私たちは事実を深く知ることができる。つながりを知ることができる。これだけのことが暴かれた以上、もう有耶無耶にされたくはない。また忘れるようなことがあってはならない。 身辺に十分注意されて今後も取材を続けて欲しい。一見強そうに見えないけど、強い人だなぁ。
Posted by
本としてというより、自分の問題意識だけから巨大権力を追求する姿勢がすごい。 ずいぶん怖い目にも遭っていることだろう。 安倍氏が射殺されなければ、無視されて終わった可能性も高い。 自民党議員の「何が問題なのかわからない」と言い切る頭の悪さ、感度の鈍さには愕然とするが、人間の多くは、...
本としてというより、自分の問題意識だけから巨大権力を追求する姿勢がすごい。 ずいぶん怖い目にも遭っていることだろう。 安倍氏が射殺されなければ、無視されて終わった可能性も高い。 自民党議員の「何が問題なのかわからない」と言い切る頭の悪さ、感度の鈍さには愕然とするが、人間の多くは、自分と関係のない所ではこんなものなのだろう。 いまだにこれらの議員を選んでいるのは(選挙制度の歪みも影響しているとはいえ)国民なのだから。 思考の整合性が欠如している点で、この人たちの主張は間違っていると言える。 ロシアやロシアを擁護する国・人も同類だ。 自分の視点からしか物事を見られない。 逆の立場なら平気で違うことを言うだろう。
Posted by
冒頭の北村経夫氏のエピソードからオカルトがかっていて、政治と宗教の関係には深い闇があることを感じさせます。 ともかく鈴木エイトさんの取材力、統一教会問題への情熱には感服。
Posted by
友人が「自分の国のことだから」と紹介してくれた1冊。宗教団体が政治家にどうつけこんでいくのか、その部分に嫌悪感を感じながらもよくわかった1冊でした。政治家にとって自分の理想の政治があったとしても、選ばれ続けなくてはそれは実現できない。政党にとっての議席数も同様に死守すべきもので、...
友人が「自分の国のことだから」と紹介してくれた1冊。宗教団体が政治家にどうつけこんでいくのか、その部分に嫌悪感を感じながらもよくわかった1冊でした。政治家にとって自分の理想の政治があったとしても、選ばれ続けなくてはそれは実現できない。政党にとっての議席数も同様に死守すべきもので、その「席に座り続ける」ために、自分が使わなければ競合が使い自分たちの政治生命が断たれるリスクと鑑みれば、票田に協力を約束しながら手を出してしまう魅力があるのがよくわかった。そしてその手を出すことが結果国民を危険にさらすことになっても、自分の政治活動のためと比べれば、という力関係と優先順位があるのだなと。 そういう視点も頭に入れながら、自分たちのやることを考えていけるといいなと。
Posted by
闇が深すぎてGW初日に一気読みする本ではなかった 裕福じゃなくても、イケメンじゃなくても、宗教2世に比べて一般家庭に生まれた自分がいかに幸せか思い知る 選挙と宗教団体の相性良さが最悪だなと感じる
Posted by
書店で並んでいるのを見て気になっていたけど、本の雑誌・年間ランキング入賞を見て、やはり読んどかないとってことで。著者も言っているように、本書の内容を出し惜しみせずに各方面に提供してくれたおかげもあって、政治家の汚染ぶりは広く知られるところになった。自分も、新聞やら他の書籍で目にす...
書店で並んでいるのを見て気になっていたけど、本の雑誌・年間ランキング入賞を見て、やはり読んどかないとってことで。著者も言っているように、本書の内容を出し惜しみせずに各方面に提供してくれたおかげもあって、政治家の汚染ぶりは広く知られるところになった。自分も、新聞やら他の書籍で目にする機会を得、結果、本書から受けたインパクトは、おそらく発売当初のそれより小さいものにはなった。でも本書が示す事実は変えられず、その清算はうやむやなまま。一時、結構盛り上がっていた問題追及も、日々出来する新たな問題に糊塗され、かなり影が薄れがちな気がする。最近では、第何回目の質問状、みたいな話題でしか聞かなくなってしまってるけど、これももはや、手紙のやり取りくらいの意味合いしかないのでは。お得意のうやむや逃げになってしまう可能性を、激しく憂慮。
Posted by