よくがんばりました。 の商品レビュー
数年前、タイトルに惹かれて旦那にプレゼントとして購入 普段の生活で あの人は良いとか悪いとか 明るいとか無愛想だとか ついつい言ってしまうことがあるけど あくまで自分の価値観でしかその人をみていないよなってことが改めてわかった わたしが苦手なあの人や言動が理解すらできないあ...
数年前、タイトルに惹かれて旦那にプレゼントとして購入 普段の生活で あの人は良いとか悪いとか 明るいとか無愛想だとか ついつい言ってしまうことがあるけど あくまで自分の価値観でしかその人をみていないよなってことが改めてわかった わたしが苦手なあの人や言動が理解すらできないあの人も 誰かにとったら家族で 大切な人なのかもしれないって思えたら なんとなく受け入れることができる気がした 自分自身もいろんな人から いろんな価値観で見られてるわけだけど それは仕方がないことだとも思えたし それよりも自分はどうありたいかを考え続けたいと思った わたしの人生をわたしが懸命に生きてることこそが すごいことなんだって知ると これまで生きてきた 昔の自分もなんか愛おしく感じた もし自分の大切な人が、その人の一生を懸命に生ききったときには よくがんばりました って伝えてあげようと思った よくがんばりましたってどこかで伝えたり 自分が伝えてもらうことを想像するだけで泣きそう!
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はじめての喜多川さん!! よくがんばりました。 そういえる人生を送りたいって思った。 なんかこう温かく包み込んでくれる話だった。お父さんの包容力って感じ。読めてよかった。優しい気持ちになれた。 死んじゃったろくでもない親父の人生を解き明かしていく話。 貸本屋として人と本を繋ぐ仕事してたこと。 祭りを大事にしてたこと。 祭りってすごい。地元てすごい。人の縁ってすごいって色々思った。 ほかの本も読みたいなー
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あったかい。 私は私に よくがんばりました。って言っていいんだって そんな気持ちになった。 それぞれの人生の主人公はその人しかいなくて 強さもすごさもそれぞれにある。 その通りだ。
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中学生教師の嘉人は、ある日警察からの連絡で実父が亡くなったことを知る。 父親とは38年前、母親と家を飛び出してから、自分の記憶からも消していた存在だった。 縁遠い父親の謎解めいた死が、嘉人を故郷へ引き寄せる。 私のプライベートと似通っている部分がある。。。 不器用な愛情表現しかで...
中学生教師の嘉人は、ある日警察からの連絡で実父が亡くなったことを知る。 父親とは38年前、母親と家を飛び出してから、自分の記憶からも消していた存在だった。 縁遠い父親の謎解めいた死が、嘉人を故郷へ引き寄せる。 私のプライベートと似通っている部分がある。。。 不器用な愛情表現しかできない父親が、物語が進んでいくに連れて、嘉人は愛に気付いていきます。 自分で自分を受け入れることで、人生の見え方が変わってくるのですね。
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亡くなったあとに知らせを受け、故郷に帰り父親の真意にたどり着く。祭りが、その触媒に。「人生には祭りが必要」「人の迷惑にならないように」生きて来た窮屈な人生をやり過ごすために、息抜き、ガス抜きが。「人の性格なんて周りの人の価値観という光をその人に当てて見えた投影図でしかない。ある人...
亡くなったあとに知らせを受け、故郷に帰り父親の真意にたどり着く。祭りが、その触媒に。「人生には祭りが必要」「人の迷惑にならないように」生きて来た窮屈な人生をやり過ごすために、息抜き、ガス抜きが。「人の性格なんて周りの人の価値観という光をその人に当てて見えた投影図でしかない。ある人の価値観からすると“優しい人”になるし、別の価値観の人から見れば“意地悪な人”って。でも本体であるその人はどちらでもない。本体でもないのに、その投影図がどう見えるかばかり気にして生きるのは馬鹿げているし滑稽」「心の器」大きくしなくっちゃ。
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あとがきまで良かった。 物語の始まりは、父親が亡くなったことを警察から知らされこと。 はるか昔に父とは縁が切れており、教師をしている嘉人は煩わしく思いながらも諸々の手続きのため故郷へ帰る。 父との空白の数十年に想像をめぐらせる嘉人。 みじめで孤独だった記憶、だんじり祭りの日の...
あとがきまで良かった。 物語の始まりは、父親が亡くなったことを警察から知らされこと。 はるか昔に父とは縁が切れており、教師をしている嘉人は煩わしく思いながらも諸々の手続きのため故郷へ帰る。 父との空白の数十年に想像をめぐらせる嘉人。 みじめで孤独だった記憶、だんじり祭りの日のささやかな父との思い出。 父と子。親子だから許せること、許せないことがある。 親も一人の人間。いろいろな顔を持っている。 嘉人の凝り固まった気持ちがスッと解けてゆくのを見届けられて良かった。 誰もが、自分だけの苦しみを乗り越えて生きている。それだけですごいこと。 喜多川さんの作品は、生きていくうえで心に留めておきたい言葉や考え方に出会える。 それらが物語を通じてじんわり自分のなかに沁みていく。 作品を読み終えるとき、いつも心を軽くして、見える景色を変えてくれます。 私の地元にもだんじり祭りがあるので、読みながら昔を思い出して懐かしかった。 『本当に今あるものに満足して、今できることを楽しんで、自分の機嫌は自分で取ろうとしてたの。そして、よく言っていたの。「私ほど運がいい人はいない」って。』 『誰も他の誰かの人生を生きていられるだけの強さなんてないのよ。そういった意味では誰もがすごい人なんだって思うわ』 『あなたの人生は、あなただから乗り越えて生きていけてるのだ。そういう、自分にしかない強さをあなたは持っている。』
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過去でも未来でもない。今現在を懸命に生きてる人が強い。 他人からの評価を気にせず生きる。光の当て方、方向で影が変わる。人の評価も同じようなものなのだなぁと。人によって感じ方は違う。 評価を、気にせずに、生きる事ができたら、本当の自分らしく生きれるのに。 そのように、生きてみたいと...
過去でも未来でもない。今現在を懸命に生きてる人が強い。 他人からの評価を気にせず生きる。光の当て方、方向で影が変わる。人の評価も同じようなものなのだなぁと。人によって感じ方は違う。 評価を、気にせずに、生きる事ができたら、本当の自分らしく生きれるのに。 そのように、生きてみたいと思うもなかなか難しい気がする。 自己啓発と小説を一緒にしたような内容だった。
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大好きな喜多川泰さんの本です 中盤まではいつもの喜多川節もなく、暗めのお話が延々と続きます そこからは喜多川ワールドなお話となるのですが、今回は読む人によって評価が分かれる内容かなーとも思います 今の時代、人様に迷惑を掛けない! 人と違ったことをしたりすると叩かれてしまう時代...
大好きな喜多川泰さんの本です 中盤まではいつもの喜多川節もなく、暗めのお話が延々と続きます そこからは喜多川ワールドなお話となるのですが、今回は読む人によって評価が分かれる内容かなーとも思います 今の時代、人様に迷惑を掛けない! 人と違ったことをしたりすると叩かれてしまう時代です みんなよく頑張ってるよ! みんな誰にも代わりは出来ない人生を送ってるんだよ みたいに、相変わらず人に優しくできる気持ちにさせてくれる内容でした いっときページが少なくなったり全く無くて残念に思っていた「あとがき」もしっかり復活していて嬉しかったです
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実際の場所、方言、祭り、西条がいっぱい詰まってる、西条の人にはたまらん本。逆に西条の人じゃないとイマイチ場面が想像しにくいレベルで西条。 じんわ〜り暖かくなる最高の一冊
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刺さったところもあれば、う〜ん… それは違うんじゃない?って思うところもあり、でもやっぱ読んでよかったと思える。そんな本でした。幼少期の頃、怖く大嫌いであった父との別離。約30年の時を経て、父の死後、大人になり、父親になった自分が生前の父を知る人物達との交流の中、徐々に明らかにさ...
刺さったところもあれば、う〜ん… それは違うんじゃない?って思うところもあり、でもやっぱ読んでよかったと思える。そんな本でした。幼少期の頃、怖く大嫌いであった父との別離。約30年の時を経て、父の死後、大人になり、父親になった自分が生前の父を知る人物達との交流の中、徐々に明らかにされる本当の父の輪郭。と言った内容だが、最終章で自分の一番の相談相手は自分であること。そして、多くの本を読むことで様々な考えに触れ、言葉を養い、自身が気づかぬ内に自分への救いの言葉をかけてあげられるようになっていくというくだりが妙に腑に落ちた。
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