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“正しい"を疑え! の商品レビュー

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2024/11/27

 非常に共感できる内容だった。論の立て方とか本自体の良さというより共感度で星5つです笑  私が最初に著者の真山さんと同様の考えに至ったのは先の戦争の体験談からでした。子どもの頃から、あの戦争は間違いだった、負けると分かっていた、戦争には反対だったという話をたくさん読んできました。...

 非常に共感できる内容だった。論の立て方とか本自体の良さというより共感度で星5つです笑  私が最初に著者の真山さんと同様の考えに至ったのは先の戦争の体験談からでした。子どもの頃から、あの戦争は間違いだった、負けると分かっていた、戦争には反対だったという話をたくさん読んできました。子どもの頃は、そのまま受け取り戦争は良くないっ!と思っていましたが、大人になってふと「こんなにみんなが反対していたのになぜ戦争は起きたのか」と疑問に思うようになりました。みんなが反対なのに起きたのなら、今だっていつ起きるかわからないということになります。戦争をしたにはした理由があると思ったのです。本書でも、そのことに触れています。  コロナのことについても同様の考えを持っていました。専門家がマスクや手洗い、うがい、消毒をした方が良いというのは、コロナの実態がまだわからないから、しないよりはした方が良いという意味で言っているんだろうなと思っていました。したら、かからないとか、しなければかかるということではないだろうと。学校閉鎖も、安倍さんはオリンピック招致のためにパフォーマンスをしたかったんじゃないかなと。学校ならいう事を聞かせやすいしね。3月だったから影響も少ないと見込んだのに、想定外に収まらなかったので引くに引けなくなって長引いてしまったのかなあと。  クリスティも好きで全巻読んだので、この本にはもう共感しかありません!笑

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2024/11/21

私は真山仁氏の小説をまだ読んだことがない。 この本はジュニア向けに書かれた本で、書いてることは正しいと思う。しかし、SNSが支配する現代。これを実行するのは、特に若者には至難の業だと思う。先日の兵庫県知事選でもそれは如実になっていた。 本の中に日本人と中国人の違いに詐欺に関して「...

私は真山仁氏の小説をまだ読んだことがない。 この本はジュニア向けに書かれた本で、書いてることは正しいと思う。しかし、SNSが支配する現代。これを実行するのは、特に若者には至難の業だと思う。先日の兵庫県知事選でもそれは如実になっていた。 本の中に日本人と中国人の違いに詐欺に関して「悪いやつ」「騙される方が悪い」と考えが分かれるとあったが、性善説を唱えるのは今や世界中で日本人だけかもしれない。最近は日本も変わってきているが… 疑う力を養うのにクリスティの小説が最適とあったのにはなぜか微笑んでしまい、また、クリスティの小説が読みたくなった。

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2024/04/15

中学受験の記事で紹介されていたし真山仁なので読んでみた。悪くないけど賢い中学生向けとか歪みかけた高校生向けのような印象。アガサクリスティを読んでみたくなる。

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2024/04/04

2024年4月1日読了。小中学生の読者向けに、「『正しいを疑う』とはどういうことか?」について説明する本。結局、「正しいを疑う」が一番できていないのは今の大人たちなので本来は本書を読むべきなのは大人なのだろうが、それは言っても仕方ない。難しいテーマではあるが語り口はやさしくわかり...

2024年4月1日読了。小中学生の読者向けに、「『正しいを疑う』とはどういうことか?」について説明する本。結局、「正しいを疑う」が一番できていないのは今の大人たちなので本来は本書を読むべきなのは大人なのだろうが、それは言っても仕方ない。難しいテーマではあるが語り口はやさしくわかりやすい。自分の正しさは人類普遍の正しさではない、身近な家族であっても「正しさ」をすべて共有しているわけではない、など分かってはいるのだが自分でもついかっとなったり相手のことを「頭が悪い」と決めつけてしまったりすることはよくあること…。若者たちが柔軟に、生きやすい世界を作っていけるよう、自分も常に健全な疑問を持ちつつ、アタマやわらかく生きていきたいものだ。

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2024/01/01

自分が当たり前だと思っていることにこそ、才能が隠されている。 承認欲求は時に邪魔になることを覚えておく。自分は自分を持つこと。 コミュニケーションは相手を理解するためにある。分かり合えないから、語り合う。 自身の正しさをSNSに頼り判断することは危険である。 歴史書の大半は勝者が...

自分が当たり前だと思っていることにこそ、才能が隠されている。 承認欲求は時に邪魔になることを覚えておく。自分は自分を持つこと。 コミュニケーションは相手を理解するためにある。分かり合えないから、語り合う。 自身の正しさをSNSに頼り判断することは危険である。 歴史書の大半は勝者が書いている。その正しさは勝者の視点である。 相手を理解することは、相手と同じ考えを持つことではない。 交渉で重要なことは、落とし所。 話しても分かりあえないから交渉する。が世界の常識。話せば分かりあえる。は世界の非常識。 疑う力を養うには、本当にそうなのか。と問いを立てるために必要。人の話や情報に接した時に感じる違和感を大切にする。 情報発信者には意図がある。 情報を見極める時には、何を伝えていないか。何を隠しているか。を探る。 世の中に絶対はない。 自分とは異なる意見があることを受け入れる広い視野と懐の深さを持つ。

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2023/12/05

コミニュケーション論は初めから半分見落としているのがわかる。 SNSが普及した社会では、簡単に関係が切れる。安心を手軽に得られると同時に、社会から脅迫されている。関係性が意気投合のみだったら流動性を失って世界が閉じる。「それでいいんだよ」は危険な言葉だ。 「相手がなにを考えて...

コミニュケーション論は初めから半分見落としているのがわかる。 SNSが普及した社会では、簡単に関係が切れる。安心を手軽に得られると同時に、社会から脅迫されている。関係性が意気投合のみだったら流動性を失って世界が閉じる。「それでいいんだよ」は危険な言葉だ。 「相手がなにを考えているのかを知ることからコミニュケーションが始まるのなら、文学がそれだと思う」と、読書中のメモに書いたがそのあとに著者もそのように書いていた。自分の考えをはっきり捉えるために、他者の考えに反応することが大事というところがよかった。 島国村社会だけでいられなくなった日本人に必要なのが文学小説だった。他者を疑うのではなく言葉を疑う力を持たなければならなかった。漱石などはこういった苦悩にさらされて、同時に対処しようとしてきた。現代では誰でもが開国に応じて生きていくために小説が重要だったのだ。 それによって僕自身がモリモリのアルゴリズムにならなければならないのだ。正解を作るという言い方だけでは嘘や口のうまさ、画像イメージが使われてしまいがちだからだ。 自作の解を作り上げられていないから、自信がないとか正さに依存してしまうとか、時代は狂ってしまう。

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2023/11/23

正しさを疑え。 真山仁さんの座右の銘だそう。 大好きなエンタメ小説作家さんの自己啓発本。 正しさを疑う力を身につけるためにミステリー小説、アガサクリスティを読め‼︎ 何をおっしゃる、、 と思いながら読んだら納得の理由でした。 わかりやすい語り言葉、でも真山節炸裂の一冊でした。

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2023/06/10

ある程度ものを考えている大人にとっては、ごく当たり前のことが書いてあるので、特に読んで驚いたり、知的興奮を感じたりすることはなかった。 中高生向けに書かれているのだから、中高生には刺激的なのかもしれない。 しかし、岩波ジュニア新書を自ら手にとって読んでみようと思う中高生はかなりレ...

ある程度ものを考えている大人にとっては、ごく当たり前のことが書いてあるので、特に読んで驚いたり、知的興奮を感じたりすることはなかった。 中高生向けに書かれているのだから、中高生には刺激的なのかもしれない。 しかし、岩波ジュニア新書を自ら手にとって読んでみようと思う中高生はかなりレアになっている今日この頃。(学校や教師から「読め」と言われて読むのなら別だけど、それでも読まない者はいる。)それをあえて読むような中高生なら、これくらいはわかっているんじゃないかな。「いいね!」が少なくても気にしない、って言われて「おお、そうか!」と目から鱗が落ちるような中高生は岩波ジュニア新書をそもそも読まない。そこにこの本と読者層のミスマッチがあるように思う。 抜粋して授業なんかで読ませてたらいいかもしれない。 アメリカ人と中国人は似ている、というところと、アガサ・クリスティーを二度読みすると凄さがわかるというところはなるほどと思った。

Posted byブクログ

2023/04/23

自己啓発本 でも勇気をくれる。 正しいが気になるのは自信がないから 自信とは、自分を信じること。 色々考え、試行錯誤して、確かめながら生きていく。 そのためには、頑張っている自分を信じることが必要。 他人の意見をしっかりと聞き、頭から否定するのではなく異なる意見として受け入れら...

自己啓発本 でも勇気をくれる。 正しいが気になるのは自信がないから 自信とは、自分を信じること。 色々考え、試行錯誤して、確かめながら生きていく。 そのためには、頑張っている自分を信じることが必要。 他人の意見をしっかりと聞き、頭から否定するのではなく異なる意見として受け入れられる広い視野と懐の広さを持つ。 想像力を持って自分の未来を描き、実現できるように頑張る。 どうせなら生き甲斐やモチベーションがあるほうが楽しいし、生きる張り合いも生まれる。 自分の人生なんだから、自分で道を狭くしない。 いつでも可能性や選択肢は沢山ある。 未来を考えるときにも、柔軟な多様性をもって、「やりたいこと」が鮮明になり、チャレンジ精神も湧いてくる。

Posted byブクログ

2023/04/11

批判的思考力を身につけることや、氾濫する情報の中から「正確」なものを選び抜く能力、情報を受け取ったときの他人の反応を正しく予測し、「報道されない事実」に目を向けることで情報発信者の意図を想像すること、これらの力を身につけることが情報化社会を生きてゆくためには不可欠だと言われていま...

批判的思考力を身につけることや、氾濫する情報の中から「正確」なものを選び抜く能力、情報を受け取ったときの他人の反応を正しく予測し、「報道されない事実」に目を向けることで情報発信者の意図を想像すること、これらの力を身につけることが情報化社会を生きてゆくためには不可欠だと言われています。 国家間の戦争から、SNSで炎上する個人間の意見対立まで、その根本には「自分の主張が正しい」という信念や、「間違っている相手を正そう」とする(間違った)正義感があります。 世間にまん延する(自分にとって居心地の良い)「正しさ」を疑うためには、歴史的な背景を含めた正確な知識が必要だと言われますし、そのための「教養」をみにつけるための書籍もよく店頭で目にします。 しかし、筆者はその「正しいを疑う視点/能力」を身につけるための方法の一つとして、「小説をよむ」ということを紹介しています。 社会を見る目、人の発言や行動を分析する力、価値観の多様性、異なる文化が衝突する理由、その解決策など、様々なものを小説は教えてくれるというのです。 評論や教養書を読んだ方が良いんだろうな……と思いつつ、ついついエンタメ小説に手を伸ばしてしまうことが多い私にとってはとても慰めになる一冊でした。 小説の効能は ・想像力を豊かにする ・いろんな人生を疑似体験できる ・気になることがあれば立ち止まって考える余裕がある ・多様な価値観があることを実感できる と盛りだくさんで、楽しみながら「力」を身につけることができます。 (本文p.140) 小説はフィクションですが、それは単に架空の筋立てであるということであって、人間とは何かを見つめ、様々な人間の生き方を読者に伝えるという意味では「人間の真実」を描いています。つまり、小説で起きる”正しさ”の衝突は、現実の社会でも起きるということです。 「読書って何の意味があるの?」と思っている人や、逆に「本ばっかり読んで!」と叱られている人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

Posted byブクログ