下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/08/03

お仕事、青春の日常の謎のミステリーですね。 音楽雑誌「ロッククェスチョン」に新卒で採用された音無多摩子はまだ三ヶ月の新人。 ところが、編集長の大久保祥一から新連載のコラムを担当するように言われる。無名のインディーズバンドを発掘するコラムとの事。 当惑する音無に大久保はある秘策を授...

お仕事、青春の日常の謎のミステリーですね。 音楽雑誌「ロッククェスチョン」に新卒で採用された音無多摩子はまだ三ヶ月の新人。 ところが、編集長の大久保祥一から新連載のコラムを担当するように言われる。無名のインディーズバンドを発掘するコラムとの事。 当惑する音無に大久保はある秘策を授ける。 下北沢の『レジェンド』に行け。優れた耳を持つというライブハウスのマスター、五味渕龍仁を頼れ。 早速、取材に出かける音無だか、待ち受けるのは…。 岡崎さんの軽いタッチながら味のある文章で、インディーズの話題が盛り上がる。 音無とインディーズの若きバンドマンたちの青春成長物語であるのも見逃せない。 謎解きは、かなり癖が強い五味渕が引き受けるが、大久保の友達らしいこの男は、音無をワトソンにしてなかなか人使いが荒い。それに、どうやら五味渕の演奏は、音無には聞くに耐えないようだ? 五話の短篇連作。 岡崎さんの作品はポジティブなので、楽しくユーモアも味わいながら読めるのが嬉しいですね。

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2023/06/08

ライブハウスに行き慣れてない人にはピンとこない話かも。ライブハウスとそこに集うバンドたちにまつわるミステリーです。キャラ造形でややコメディ寄りになっていますが、ステリ―としては本格です。 実在のバンドやライブハウスがモデルになっているとは思いませんが、なかなかそれっぽくなっていま...

ライブハウスに行き慣れてない人にはピンとこない話かも。ライブハウスとそこに集うバンドたちにまつわるミステリーです。キャラ造形でややコメディ寄りになっていますが、ステリ―としては本格です。 実在のバンドやライブハウスがモデルになっているとは思いませんが、なかなかそれっぽくなっています。下北沢でなくても成り立つ話ですが、街の雰囲気含めてやっぱり下北沢がしっくりきますね。

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2023/03/27

インディーズバンドを取材する雑誌編集者とライブハウスオーナーがちょっとした謎を解くお話。 短編集。 どのお話も事件化するほどのものでもないので盛り上がりには欠ける。 楽器の盗難が多いようだが、盗んだ楽器でどこを目指すのやら・・・。

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2022/12/04

『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 岡崎琢磨/実業之日本社文庫 . マスターの着眼点というかそんな言葉はないけど着耳点というか。推理を聴き分けているのが凄いなと思った。 . 音楽活動もされている岡崎さんだからこその細かい描写もあって岡崎さんも楽しく書いたんだろうなぁと伝...

『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 岡崎琢磨/実業之日本社文庫 . マスターの着眼点というかそんな言葉はないけど着耳点というか。推理を聴き分けているのが凄いなと思った。 . 音楽活動もされている岡崎さんだからこその細かい描写もあって岡崎さんも楽しく書いたんだろうなぁと伝わった。

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2022/11/18

☆4 馴染みのあるライブハウスやバンドがテーマのミステリーということもあり、とても楽しく読ませて頂きました! 登場人物のキャラもみんな個性的で良かったので、続編が出てほしいなぁと思いました❁⃘*.゚

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2024/11/13

若い時分は、いわゆる「ロキノン系」と呼ばれていたバンド群があまり好きではなかった。というか関心が持てなかったものである。 よく知ろうともしないまま、「あんなもんはチャラいリア充の聞くもんだ」と決めつけていたフシがある。思えば我ながら暗い青春であった。 とにかく男くさく、怒りに満...

若い時分は、いわゆる「ロキノン系」と呼ばれていたバンド群があまり好きではなかった。というか関心が持てなかったものである。 よく知ろうともしないまま、「あんなもんはチャラいリア充の聞くもんだ」と決めつけていたフシがある。思えば我ながら暗い青春であった。 とにかく男くさく、怒りに満ちた音楽ばかり聴いていたように思う。 そんな感じだったから、せっかくのロックバンドなのに何で流行りのバンドはラブソングばかり歌ってるんだ?という感覚だった(そんな事はないけどよく知らなかったから容赦してほしい)。 いや別にラブソングも悪くないけど、あまりにも多すぎる、もっと他のことも気になったりしねーのかな、そういうのもっと歌えばいいのに、と思ったりしていた。 しかし最近、サブスクなるものが出現して、その頃流行っていたメジャーなバンドを戯れに聞いてみたら、これが妙にスッと入ってくる。 なぜなのかは分からないけれども。 本書に登場するのは、かつての言い方で言えばそういったロキノン系の雑誌、バンドのような気がなぜかしていて、読んでいる間ずっとソイツらを読んだり、聴いてみたりしたくて仕方なかった。 ちょっと前置きが長くなったけれども、本書はスタイルとしてはミステリでありながら殺人や大事件は起こらない。警察が介入するまでもないような、日常の中の小さな、ごくありふれた事件ばかりである。そして探偵役のライブハウス店長の推理の特徴としても、決して無理をしない、飛躍した推理などはしないというスタンスである。しかしそこが何とも言えずいい味を出しているのである。 起きた事実のみを冷静に観察して、そこから普通に考えればこうなるのは自明の理、というある意味クールで地に足のついたものの見かた。 主人公にクソダセェとディスられる店長のバンドの歌詞も、そんな人柄を表していると思う。 そう思えば全然悪くない。ライブ見たいよ。 最近はゾンビに囲まれた山荘での殺人だとか、霊媒師を装った探偵だとか、アクロバティックでド派手なものばかり続けて読んでいたのだけれども、本書は地味ながらも現実に身の周りに起きそうな話ばかりで、それが妙に新鮮で繰り返し読みたくなる。 いい意味で気をてらわず、「現実なんてこんなもんよ」といった良作だった。こういうの、たぶん創作するのはかえって難しいように思う。 文章も読みやすく、あっという間に読み進めてしまった。物足りない。是非ともシリーズ化してほしいものである。

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2022/11/02

岡崎琢磨先生らしい,軽いノリの日常系連作ミステリー. track 1.ブチギレデジタルディレイ:エフェクターの配線はどうやって切られたの? track 2.ライブ・フライ・ライブ:浮気はテレポートが必要? 多摩子ちゃんの元彼(先輩)の再登場を期待したい. track 3.ザ・グ...

岡崎琢磨先生らしい,軽いノリの日常系連作ミステリー. track 1.ブチギレデジタルディレイ:エフェクターの配線はどうやって切られたの? track 2.ライブ・フライ・ライブ:浮気はテレポートが必要? 多摩子ちゃんの元彼(先輩)の再登場を期待したい. track 3.ザ・グレート・ベース・エスケープ:なくなったスルーネックのベースの謎. track 4.ヒステリック・ドラマー:何がドラマーをキレさせた? track 5.ミュージック・ウィル・ゴー・オン:SNSで中傷するのは誰? 多摩子ちゃんがカワイイし,五味淵さんもいい味出してる.岡崎先生,続編お願いします.

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