邱飯店交遊録 の商品レビュー
私がもっと昭和の人間について詳しければより楽しめたであろう一冊。それでも出版社を中心として色々な人名が出て来るので興味深い。 ただ、商売上の便宜を図ってもらうためにご馳走している訳ではないというのは本人の弁で、奥さんからしたら仕事の一環と割り切らなければとてもやっていけないような...
私がもっと昭和の人間について詳しければより楽しめたであろう一冊。それでも出版社を中心として色々な人名が出て来るので興味深い。 ただ、商売上の便宜を図ってもらうためにご馳走している訳ではないというのは本人の弁で、奥さんからしたら仕事の一環と割り切らなければとてもやっていけないような料理の品数と手間である!これだけ作らせておいて名前の一つも出さないというのはどうなんだ?と…もちろん名前など出したくない女性も多々いるでしょうが。 さらっと「二時間蒸す」とか書いてるけど、いやいやほんと大変だよ!でも「コックを雇って精神修養」にて奥さん自ら「食べたいものがあったら、私が料理をしますし」と言ってるから(実際コックを雇うのも大変そうだ)昭和の女性が当たり前に備えている忍耐力は私の想像の遥か上をいくかも。 昭和の名だたる小説家たちを「作品の守備範囲が私生活の範囲を出でず、基本的に日本的に花鳥風月なの世界にとどまっていたから、お手本にしたいほどの魅力は感じなかった」とバッサリ書いてる部分には共感。
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商人的・打算的を貫いた交友録だと感じた。 ビジネスに役立つと思われる経営者に対してはまず悪い事は書かない。利益をもたらさない一部の文士(と思われる)に対しては面白おかしくこき下ろす。 結果十倍百倍の利益をもたらす為なら一晩の食事に手間隙お金は惜しまない。 人付き合いのビジネ...
商人的・打算的を貫いた交友録だと感じた。 ビジネスに役立つと思われる経営者に対してはまず悪い事は書かない。利益をもたらさない一部の文士(と思われる)に対しては面白おかしくこき下ろす。 結果十倍百倍の利益をもたらす為なら一晩の食事に手間隙お金は惜しまない。 人付き合いのビジネス書として読むか、私利私欲の出がらしとして読むか、評価は別れるのではないか。 谷島屋書店浜松本店にて購入。
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自宅に招いた客人とメニューの記録三十年分を振り返る愉快な交遊録。檀一雄が最初に来た日の「野鶏巻」と安岡章太郎のお気に入り「芋頭扣肉」のレシピ、人名索引付。
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