67歳の新人 ハン角斉短編集 の商品レビュー

ハン角斉(著者)

2024/10/09

決して画は上手くなく、まるで昭和の漫画を見ているかのうようだ。しかしこの世界に惹かれる人は多いだろう。それだけ独創性があるのは帯分にある通りだ。中年の冴えない男性が主人公で一瞬の夢を見ているかのような話が続く。

2024/07/07

島崎和歌子さんが出てませんが、どの話も必ずどこかしらのページで内臓をひと撫でされたような感覚になる、強い本でした。

2024/02/08

　伊集院光さんがラジオで去年のベストバイにランクインさせていて、面白そうだったので買ってみた。すると、本当にすごく面白い。60歳を過ぎるまで新人賞を落選し続けていたのにスペリオールに読み切りが載って、とうとう単行本デビューで夢がある。絵は花輪和一さんの雰囲気で、お住まいは花輪さんと同じく北海道だ。北海道が育む絵柄なのだろうか。登場人物は中年か老人で、情念がこもっている。てっきりひとり者なのかと思ったら奥様がいらっしゃるようだ。よかった。