ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ の商品レビュー
少年院にいる少年の多くは心に闇を抱えていて悪意がなくともその行動をとってしまうと言うことが学べた一冊。2回読んだ
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ケーキの切れない非行少年たちで出てきた少年の実話を元にしたドキュメンタリー小説。 一人一人の認知能力や家庭環境、周囲の環境によってその子が犯罪に手を染めることが当然の流れだと思った。 認知の差を教育の力で埋めることは出来るのだろうか。読みながら可能性と絶望のようなものを感じた。
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非行少年たちは、学習にサポートが必要な方たちであることを知った。精神科医、臨床心理士で医療少年院に勤務する筆者の問題意識に触れた。
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非行少年が現時点で周囲に居ないとしても、誰もが突然関わりを持つ事になる可能性がある。どのような立場でも有益な情報が多く記載されている。子育てにも役に立つと思う
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上手く小説化されていて、問題点などが理解しやすかった。個人的反省として、前著と連続して読んだのが失敗。時間をおいて読めばよかった。
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“ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)”の小説版。非行少年の実態がわかりやすく書かれている。重い内容なので読了後は気分が沈む。
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自己評価は他者との関係性の中で育つ 発達上のハンディを抱えた人間は、そもそもが他者との関係性を正しく把握できない 普通とされている人が考えずともやっている事に対して、繰り返し教えられて初めて気づけるようになり、更に意識して把握しようとして初めて一端を掴める可能性が出てくる程度 知...
自己評価は他者との関係性の中で育つ 発達上のハンディを抱えた人間は、そもそもが他者との関係性を正しく把握できない 普通とされている人が考えずともやっている事に対して、繰り返し教えられて初めて気づけるようになり、更に意識して把握しようとして初めて一端を掴める可能性が出てくる程度 知能指数が低かった場合、ただでさえ演算できないのだから、普通と呼ばれる関係性を演算してアウトプットするのは至難の業 個人としては抱える問題も大きいが、現在はリモートやSNSなど環境面から演算に必要な情報が削ぎ落とされてしまっている 仕草、発声、雰囲気など対面で得られる多くの情報があっても普通が算出できないのに、リモートで限られた情報下では普通を算出できる筈もない 現代社会はより境界にいる人達を炙り出して苦しめることになるのではないか、と懸念される
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
非常に分かりやすかった。一見いらなそうな精神科医の娘、杏奈の描写は誰でもどんな環境にいても非行に走ること自体はあり得るし、被害者にもなりえる、ということを示すものだったと思う。 でも、やっぱり境界知能や軽度知的障害、自閉症スペクトラムを持つ子どもたちや不遇な環境で生まれる子と杏奈は違う部分もたくさんあることが示されている。ただ責めて叱って突き放して他人ごとにするのではなく、どうしてそうなのかを考えることの大切さを知れたと思う。
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感想を記すのが難しい作品。 小説として読んでいくと、 苦しくて悲しくて、やりきれなくなる。 特に罪を犯すまでの過程が、やりきれない。 罪を犯してしまってから反省を促そうとしても 何を反省するかを理解するまで遡らなければならない。 罪を犯すその前に出来ること…考えたい。
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ケーキの切れない非行少年たちを読まずにいきなり本書を手に取った。小説風で読みやすく、更生プログラムのことや、非行少年たちによくある生い立ちなどが分かりやすく紹介されていた。いくら育った環境が悪くとも誰かの幸せを奪ったり人を殺したりしてはいけないという前提は当たり前だが、非行少年た...
ケーキの切れない非行少年たちを読まずにいきなり本書を手に取った。小説風で読みやすく、更生プログラムのことや、非行少年たちによくある生い立ちなどが分かりやすく紹介されていた。いくら育った環境が悪くとも誰かの幸せを奪ったり人を殺したりしてはいけないという前提は当たり前だが、非行少年たちによる犯罪が減り、罪を犯してしまった少年たちが更生できる世の中であればいいと思った。でも更生云々よりそもそも犯罪を犯さないようにしないと不幸な人はうまれてきてしまうんだなぁ、、難しい問題だ。
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