土を喰らう十二カ月 の商品レビュー
自然のものをいただくという贅沢さを実感 映画も見たけど読んでも感動です 今の若い人は知らんやろね わらびやゼンマイとったり、タケノコ掘ったり、川でウナギとったり 小さい頃の懐かしい思い出です もう愚かな人間のせいで地球は破滅やね 悲しいわ
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四季のうつろいの描写、信州の里山での自給自足生活、お寺の小僧さんだった頃のツトムさんのエピソード、ツトムさんと真知子さんの関わりなど、休日にのんびり読みたいなーと思うような内容。映画も観てみたい。 ちょっとびっくりだったのは、 「禅寺では、老師が亡くなると、その妻や子ども家族は...
四季のうつろいの描写、信州の里山での自給自足生活、お寺の小僧さんだった頃のツトムさんのエピソード、ツトムさんと真知子さんの関わりなど、休日にのんびり読みたいなーと思うような内容。映画も観てみたい。 ちょっとびっくりだったのは、 「禅寺では、老師が亡くなると、その妻や子ども家族は、本山からの命令で寺を追い出される」(P101)という一文があり、初耳でした。 跡継ぎがいないケースがそうなるのかと思いましたが、そんな社宅(?)みたいなシステムだったとは知らなくて、なんかびっくりしました。
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映画「土を喰らう十二ヶ月」のノベライズ本。 映画は観ておらず、原作も読んではいないが、映画でのワンシーンをカラーページにて冒頭で見て、穏やかさを感じた。 ゆっくりとした流れで、四季の移ろいを感じながら生きる…というような。 土に触れ、空気で季節を感じるというのだろうか…。 長...
映画「土を喰らう十二ヶ月」のノベライズ本。 映画は観ておらず、原作も読んではいないが、映画でのワンシーンをカラーページにて冒頭で見て、穏やかさを感じた。 ゆっくりとした流れで、四季の移ろいを感じながら生きる…というような。 土に触れ、空気で季節を感じるというのだろうか…。 長野の山荘にひとりで暮らす作家・ツトム。 自ら畑に出て旬のものを作り、食す。 彼のもとへ時折り足を運び、いっしょに美味しく食事をするのは編集者である真知子。 自然のなかで、土の中で育ったものを食べて生きる十二ヶ月。 「きちんとやれや。畑は嘘をつかん。嘘をつくのは人間じゃ」と言ったチエさんのことばが印象深い。
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‘’旬を食べるとは土を喰らうこと。 山のものは自分が食べられる分だけを採る。‘’ 映画版を観そびれたので、配信公開待ちつつの読書。 活字からの空気感で、なおさら映像が待ち遠しくなった。
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映画を見たので、そのおさらいとして読んだ 「いい男ね」 「せやろ」 の台詞が色っぽくてたまらない 主人公のツトムさんはとっても魅力的な人間なので、それに触れることは大変オススメ 私は特に料理について ツトムさんから新しい知見を得た 以前より食材をしっかり眺めるようになった...
映画を見たので、そのおさらいとして読んだ 「いい男ね」 「せやろ」 の台詞が色っぽくてたまらない 主人公のツトムさんはとっても魅力的な人間なので、それに触れることは大変オススメ 私は特に料理について ツトムさんから新しい知見を得た 以前より食材をしっかり眺めるようになったし 食材の味を活かして調理したいと思った 早速、実践している 水上勉の文章がより美しいので どちらかの本を読むならそちらを推したい
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舞台装置としては最高。 小説としては微妙…。 やはり映画を見るか原作を見たい。 どちらも見る予定です。 見たいと思う程度には魅力ある舞台と食べ物。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すみません、映画感想で。 これは良かった。 登場人物が少ないからか、自然の色と音がすごく大事にされている感じがして。 雪を踏む、ぎゅむっ、ぎゅむっとした音、 米を研ぐ、じゃざっ、じゃざっ、 おこげをこそげ取る、ざざっ、ざざっ、 自然の中と音から、人の営みから出るかすかな音まで、すごく大切にされてる。 沢田研二さんも、すごくいいのね。 あぁ、いい男って、こういうことよねと。 (火野正平さんが出てるのもまた…) 美味しいものはまず、大切な人へ。 好きな人ファーストの優しい振る舞いだけじゃなくて、 家の前や中に飾ってある小さなお花やら、 遺影に手を合わせるまっすぐな姿勢。 清潔に、身綺麗に整えられてる感じ。そこかしこに彼自身が大切にしてるものを、ナチュラルに体現した様子が、画面から滲み出てる。 私、こういう人が好きだわ。いや、キライな女なんているのかしら? お義母さんのお葬式のシーンも良かったなぁ。 梅干しとも重なる。人が死んでもなお、食を通して引き継がれるものがある。 涙が出た。 松さん演じる彼女?の、物質的だ豊かさに染まっている姿、良くも悪くもそこから抜け出ることのできない姿との対比が、自分に重なって、余計に。 あと義弟夫婦の「生きること、死ぬこと」を、自分ファーストでぞんざいに扱ってる感じとの対比が。 不思議なものだ。自分第一で生きてる主人公なはずなのに、他者といるときは、それを出さない。人を敬い、大切にしている様子がよく分かる。 …自分第一だからこそなんでしょうね。一人で生き、死ぬ覚悟を決め、孤独と真摯に向き合うからこそ、他者と束の間いられることの大切さと有難さを知ってる。ただ「だからこそ」、他者といることを、選べない。 なんでだろう?誰かと生きることを選んだ人は、常に「他者ファースト」だから、自分の手に余ることが起こった時くらい、自分を優先させてよ!という気持ちが起こるんだろうか…? 松さんの赤い服が物語る。 「私は、人のために生きると決めた。」 それがどんなに、自分にとっての違和感であろうとも。 主人公も、「婚約者の小説、なかなかいいと思うよ。」くらい言って、見送ってやりなさいよ、とか思いながら観てたんだけど、あれはどっちなのかな。「行かないでくれよ。」なのか、「そんなつまんないオンナにならんでくれよ。」の侘しさを呑み込んだか。まぁ、どっちもだろうな。 まぁとにかく、いい映画だったんだ。
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