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少年期 「九月の空」その後 の商品レビュー

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2022/08/28

高橋三千綱の死去のニュースを知り、芥川賞受賞作品の『九月の空』が剣道部の高校生の話と知り図書館で借りる。 芥川賞受賞作品集なのですごく分厚かったけど一気読み。この話は短い。 剣道部の主人公"勇"が試合に遅れそうになる。試合で感じた自分の力と夏休みに力をつけた...

高橋三千綱の死去のニュースを知り、芥川賞受賞作品の『九月の空』が剣道部の高校生の話と知り図書館で借りる。 芥川賞受賞作品集なのですごく分厚かったけど一気読み。この話は短い。 剣道部の主人公"勇"が試合に遅れそうになる。試合で感じた自分の力と夏休みに力をつけた同級生。 そこで同級生の女子"松山小夜子"に声をかけられる。剣道部に入ったと。部活動中に彼女を意識してしまいそうな自分が気になり部を辞めろというが。 小学校まで一緒だった片桐が雨の日に近づいてくる。彼女は幼稚園の時に裸で…今も大人びて妖しい。 夏休みにクラブにも出ず北海道を回っていた勇は、熊に遭遇。その時の感覚と剣道の相手の動きが見える感覚が後まで頭から離れない。 温泉で一緒に入ってきた女子大生、その他気になる女性と打ち込みたい剣道と、その間を揺らいでいる。 ラスト、剣道の練習試合で5人を勝ち抜き、汗だらけだった面の中。真っさらの手拭いを松山に借り、空気を吸い、新たに試合に臨む感覚。 『勇が試合中欲しいと思ったのは松山の声援ではなく、乾いた手拭いと新しい空気だけだった』

Posted byブクログ