われ去りしとも美は朽ちず の商品レビュー
壮大な美術館プロジェクト。 ただの写しと思うなかれ、その技術と技術者たちの魂の美術館。 システィーナ礼拝堂やモネの睡蓮の環境展示を想像するだけでドキドキする。。 壮大とか偉大とかの本当の意味を知りたければシスティーナ礼拝堂に立つのがいちばんと美術史家の若桑みどりさんが自身の著書...
壮大な美術館プロジェクト。 ただの写しと思うなかれ、その技術と技術者たちの魂の美術館。 システィーナ礼拝堂やモネの睡蓮の環境展示を想像するだけでドキドキする。。 壮大とか偉大とかの本当の意味を知りたければシスティーナ礼拝堂に立つのがいちばんと美術史家の若桑みどりさんが自身の著書でいっていたけれど、それを体験できるのかもしれないこの美術館にはいつか必ず行ってみたい。
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陶板で世界中の名画を実物大で再現し、圧倒的な空間を再現している大塚美術館。実現までの関係者や技術者たちの奮闘を描いた本。陶板に焼き付けるにあたって、権利とかどうなってんだろう、と観に行ったとき気になったんだけど、それはやっぱり一筋縄ではいかなかったみたいで、学者先生たちの人脈を...
陶板で世界中の名画を実物大で再現し、圧倒的な空間を再現している大塚美術館。実現までの関係者や技術者たちの奮闘を描いた本。陶板に焼き付けるにあたって、権利とかどうなってんだろう、と観に行ったとき気になったんだけど、それはやっぱり一筋縄ではいかなかったみたいで、学者先生たちの人脈を駆使して、各国と交渉したみたいだ。読んでても大変そうだなって思ったけど、当事者たちは大変って言葉で片づけるな!って言うだろう、それくらい大変そう。事実をもとにしたフィクションだけど、面白い。また行きたい。
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読み進むうちに大塚国際美術館のことだと気づいた。どこまで事実に照らして作られた作品なのか分からないがとてもリアル。 プロジェクトメンバーであった真行寺教授、桜木教授が完成を見ることなく病に倒れこの世を去るシーンは涙した。 読み終わって早速、鳴門の美術館を訪れ件のシスティーナ礼拝堂...
読み進むうちに大塚国際美術館のことだと気づいた。どこまで事実に照らして作られた作品なのか分からないがとてもリアル。 プロジェクトメンバーであった真行寺教授、桜木教授が完成を見ることなく病に倒れこの世を去るシーンは涙した。 読み終わって早速、鳴門の美術館を訪れ件のシスティーナ礼拝堂、屋外に展示された睡蓮、エルグレコの祭壇画を見てみたいと思った。
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玉岡先生の本は大好きでほとんど読んでいます。 こちらも面白かったですが、ちょっと細切れ感が。 浅く広くのような。登場人物一人に力点を置いてないからかしら? 大塚国際美術館は行きたかったけど、時間がなく、前を通っただけだったので、次はここを目的に旅したいです。
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うーわー、この美術館行ってみたい! どれだけの人が心身ともにこの美術館建設に尽力したのだろうかと思うと胸が熱くなる。 行ってみたい!見てみたいと心底思う。
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いつも骨太の作品を書く玉岡氏は必読。読み始めて即、四国のあそこの、、私的には邪道と思っていた美術館の話だった。美術館そのものの評価は別にして、そこに至る熱量は素晴らしいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家族で淡路島ドライブに行ったとき、立ち寄り処の候補に挙がったものの立ち寄り程度じゃ全部見て回る時間がないということで外観だけ見て諦めた大塚国際美術館。その後わざわざこれだけを目的に行くことはないだろうなと思っていたが、この本を手にし、読み終えたとき、これは一人ででも行かなければ!と思った。 美術館の歴史とかわざわざ調べない。有名な絵画展でもなければわざわざ足をのばして遠くの美術館に行こうとは思わないけれど、鴻塚(本文では)社長の熱い思いが社員を動かし、それは多くの関係者を巻き込んで日本の官僚をも動かす一大プロジェクトとして立ち上がると、そんな馬鹿なといわんばかりの夢物語が現実となって設立されたのである。世界の名画が鳴門の砂で作られた陶板に複写するというとんでもない発想と、それを一堂に集めたことで世界各国を回らずして鑑賞することができる、それも見て触って、写真に撮る、そして野外の日照に照らされるモネの睡蓮の絵画とか、これを見ずして死ねるものかとさえ思う。原田マハさんのような絵画にかかわるドラマティックなものはないものの、それらを収める美術館の設立に全力を捧げた関係者たちのドラマには読みごたえを感じた。まさか美術館をモチーフにした小説がこんなに面白いとは思わなかった。今年の秋ツーリングで必ず行きます!
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大塚国際美術館建設に人力した人達の物語。事実を元にしたフィクション。この小説で鳴門にある美術館を初めて知りました。ぜひ行ってみたい。
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大塚美術館に行ったことがあるなしでも評価が変わってくるかもなぁ…という作品。 とりあえず、もう一度大塚美術館に行きたい願望が高まってる。
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