Jason Fourthroom の商品レビュー
デビュー前の詩集だけど、既に舞城王太郎の言葉の連なり。永遠に読んでいられる。 無人島に持っていく一冊の候補。
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詩集だからか、初期だからか、俺の好きな舞城王太郎の現在形でトップスピードで畳み掛ける文体じゃなくてあまり面白くなかった。ストーリーもうさぎと彼女の間で揺れ動く僕の付かず離れずの浮遊感がしっくり来ず。
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舞城王太郎の初詩集。 とはいってもデビュー作『煙か土か食い物』より5年前に執筆されていた未発表のものを、一部修正以外は当時の雰囲気ままに刊行されたという代物。 実は舞城王太郎の作品は『好き好き大好き超愛してる』しか読んだことがないので、この詩集に出てくる人物についてはまるで知らないのですが、それでも。 なんというか、めちゃくちゃなんですけど、正直でストレートで変化球で複雑なのにシンプルというか。 ぼんやりと考えごとをしているときの思考回路に近い文体というか、刺さるほどリアルに感じるのに空想部分が強いというか。 自分でも何を言ってるんだという感じなのですが、私にはそうとしか言えないというか。 詩の形をとっているので、段落や空白の入れ方にもリズムや呼吸を感じられて良いです。 初回限定版には直筆サイン入りポストカードや特典のご案内も封入されていて、カバーや帯、中表紙のイラストや書き込みの雰囲気も込みでちょっとした現代美術作品のような。 本棚に並べておいてこれからもたまに開きたくなる1冊です。
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