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あぁ面白かったと言って死にたい の商品レビュー

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2023/08/28
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 老い、死、人生、幸福、性(さが)、家庭教育、人間、男と女、夫婦の9つのテーマについて、今年100歳を迎える著者の存念が語られています。佐藤愛子「あぁ面白かったと言って死にたい」、2022.9発行。①昔は「毎日が敬老の日」だったから、そんなものは必要なかった ②下痢によって肉体が活性化するように、心の痛手によって人間性が豊かになる ③幸福とは「元気がいいこと」ただそれひとつ ④人の信頼を得るには何よりも「正直さ」である ⑤中年にとって大切なものは身ごなしの機敏さ。

Posted byブクログ

2023/04/06

41才を過ぎてから、体力的な衰えを感じていて、以前に比べて死というものを意識するようになりました。 そんな時に読む、ある意味、破天荒な生き方をされてきた佐藤愛子さんのメッセージ、”自分は自分の考えで生きれば良い”ということを再認識できました。 わたしも「ああ、おもしろかった」...

41才を過ぎてから、体力的な衰えを感じていて、以前に比べて死というものを意識するようになりました。 そんな時に読む、ある意味、破天荒な生き方をされてきた佐藤愛子さんのメッセージ、”自分は自分の考えで生きれば良い”ということを再認識できました。 わたしも「ああ、おもしろかった」って思いながら、人生を終えたいな。 【本文より】 少なくとも私は自分の好むように生きて、そうしてここまできた。いいたいことをいい、したいようにしてきた。 人を羨望せず、妬まず、怨まず、おもねらず(その代わり損や誤解を山のように背負ったが)正直にありのままに生きてきた。 こう生きるしかないから、こう生きた。よくもまあここまで生きてこられたものだとつくづく思う。

Posted byブクログ

2023/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『上機嫌で憤怒する  まことに人間万事塞翁が馬だ。加福はあざなう縄の如しだ。不幸な結婚は私を作家にしてくれた。借金は金への執着から私を解き放ってくれた。 思うに任せぬ現実に突き当たることによって、私の価値観は少しずつ変わって行った。おそらく生きようとする私の本能が私をそうさせたのだろう。私はいつで上機嫌でいたい人間である。憤怒する時でさえ、私は上機嫌で憤怒する。上機嫌で憤怒する芸当を薬籠中のものにするには、余計な情念、怨みつらみはすてなければならないのである。        「上機嫌の本」 』  書店でこの文章に出会い、興味が湧いた。 『上機嫌で憤怒する』作家・佐藤愛子に興味が湧いた。 じっくり読んでみたいと想った。  波瀾万丈な彼女の人生から生まれた、ときに独特で、ときに真摯な、それでいてちょっとユニークな思考は刺激的で、わたしを面白がらせた。  また、『不如意あってこそ』のように、歳を重ねたからこそ共感できるものも多々あり、嬉しかった。 『不如意あってこそ  生きるということは我慢したり、不如意や不幸を耐え忍んで乗り越えていく努力をするこのに意味があるんです。自分の求めるものをすべて獲得することが幸福という考え方に対して、基本的に私は疑問を持つ。  不如意があってこそ人生は面白いんですよ。充実するんですよ。  「日本人の一大事」 』

Posted byブクログ