それぜんぶ企画になる。 の商品レビュー

長﨑周成(著者)

2024/02/18

Netflixが強く意識している「インサイト」これは、お客さんの表面的なリクエストではなく、お客さんの側も気づいていない本当の欲求にまで深く降りていき、欲求を満たすサービスを提供するという考え方が基礎となっている。企画に落とし込むと、特定の人にぶっ刺さるものを作ろうということ。コンテンツ過多で可処分時間が限られている時代に、ターゲット層を広げた薄いコンテンツは流行らない。矛盾しているようだが、「インサイト」を含む企画は「より多くの人に見てもらえる企画」である。改めて「強烈なインサイト」とはなんだろうと考える。それは「なぜか脳に強く残っている体験」にヒントがあるのではないか？例えば「はじめてのおつかい」は、あの頃の気持ちを追体験出来る。親と子の目線から2重で共感できる企画になっている。

2024/01/20

まあ、面白い人には面白いかなくらい。
全部企画になると言ってるが、そうでもないと思うし。割と人によるところを一般論化してるの微妙かなとは思う。

2023/07/04

YouTubeチャンネルを持って活動している方と仕事を始めていて、企画の相談を受けることが増えてきたタイミングで、近くの書店でたまたま目に入り購入してみました。
自身の仕事（設計・デザイン）でいつも考えている事は、通じる部分が結構あるみたいでした。
やっぱそうだよね、という仕事の根っこの部分を再確認する要素が多いですが、最近読んだ本のなかでは一番付箋を貼りました。
クリエイティブな仕事をする方にはお勧めの読みやすい一冊です。

2023/01/31

フワちゃんYou Toubeを創設した放送作家のエッセイ＆仕事術。
放送作家が企画を考えるときの考え方や発想がメインテーマではあるが、「いい感じで」を言語化することが企画の採用率を高める話など、他の仕事や普段の生活においてヒントになる考え方もたくさんあって面白かった。

フワちゃんとの出会いはお互いにとって重要な出会いとなった。偶然の出会いではあるけど、著者の「変な人を面白がる度量」が運命的な出会いにしているし、「縁」を大事にするためにはその準備も大事だなと思う。

名前の下りも面白い。「周りを成り立たせる人」で周成。反発して芸人になるも、結局周りを活かす放送作家という天職に出会っている。どんなにつらいことも、厳しいことも「ぜんぶ企画になる」と思って楽しめると、人生がもっと楽しくなるような気がするなと思った。