銀河鉄道の夜 の商品レビュー
影絵劇を本にしたもの 絵本でもとても綺麗だったが、実際の劇はこの何倍も綺麗なのだろうな。 いつか見てみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほんとうの幸いとは。みんなの幸せのために死ぬのは果たして良いことなのか。ただの独り善がりを美化しすぎではないのか。それにお母さんにゆるされるのはなんなのか。この発言の時点でカムパネルラは死んでいたのだろうか。親友ジョバンニをいじめるザネリを助けるために死ぬのは、ジョバンニの、みんなの幸せを願っての死というよりも、死にたがりがちょうど良さそうな死ぬ理由をみつけたからそれに乗っかったようにおもう。偽善のようで、その事をわかっているのはお母さんだけだから、ゆるされるか否か気にしていたのかもな。
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簡潔にまとまっていて読みやすい。 とはいえ宮沢賢治の世界観はやっぱり難しい… 最後の 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」 という言葉が良かった
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この絵本は文章が子どもにも分かりやすく書かれていて、宮沢賢治に少し苦手意識のあった私でも楽しく読めた。 藤城さんの影絵が本当に美しい。死への旅立ちが幻想的に描かれていて、心は暖かくなるのに音読していたら最後は泣けてきた。
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宮沢賢治さんの世界が自分に理解できるだろうかと不安に思いつつ読んだけれど、じんと心に響いて、形容し難い、熱を含んだものが胸のあたりにずしんと居座っているから、少しは理解できたのかな? 世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はあり得ない 賢治 と、最後のページに書...
宮沢賢治さんの世界が自分に理解できるだろうかと不安に思いつつ読んだけれど、じんと心に響いて、形容し難い、熱を含んだものが胸のあたりにずしんと居座っているから、少しは理解できたのかな? 世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はあり得ない 賢治 と、最後のページに書かれていた。 私は以前、透視ができるカウンセラーみたいな人に、「家族の幸せなくして、個(私のこと)の幸せはない」と言われました。 宮沢賢治は今度は、世界ぜんたいと言っています。 私は、自分を含め、近しい人を見回して、誰一人幸せそうな人がいない状況に息が詰まりそうで、逃げたくなるのに、宮沢賢治は世界ぜんたいの幸せを心の底から切に願っている。なんて純粋で、強い人なんだと思いました。その美しさはどこから来るんだろう?宮沢賢治さんのことについてもっと知りたくなりました。 『銀河鉄道の夜』は、他にも沢山の版が出ているようなので、違うものも見てみたいです。
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