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日本語パラグラフ・ライティング入門 の商品レビュー

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2024/05/28

パラグラフ・ライティングと呼ばれる文章の書き方を解説した入門書。「はじめに」に書いてある通り、「伝えたいことがあるときや、何かを主張したいときに、アイデアはあるのに文章にするとうまく書けない」という悩みに答えるための文章術である。とても分かりやすくまとまっているので、明確に人に何...

パラグラフ・ライティングと呼ばれる文章の書き方を解説した入門書。「はじめに」に書いてある通り、「伝えたいことがあるときや、何かを主張したいときに、アイデアはあるのに文章にするとうまく書けない」という悩みに答えるための文章術である。とても分かりやすくまとまっているので、明確に人に何かを伝えるための文章を書けるようになるうえで、とても参考になる。 とはいっても、パラグラフ・ライティングの要点自体は、そんなに難しくない。視覚的に分かる文章の切れ目であるパラグラフ=段落を単位として、言いたいことを明確にした段落を書いていこうという話である。 一つのパラグラフには、一つの内容を書く。最初に要点をまとめた、抽象的な中心文を書く。その後、具体的な情報を示した支持文を書く。最後にもう一度、要点をまとめ文として示す。 一つ一つのパラグラフを、この三つの構成で書くことで、読み手が迷わない文章になるというのが、パラグラフ・ライティングの基本だと理解した。 個人的には、第2部の文の配列の話が面白かった。話題の整理しやすい順序の他に、モノそのものが順序性を持っているという。何かをやったり、考えたりするときに、多くの人にとって自然な流れがあり、そうした流れに沿って文を配列することが、読み手を迷わせない。接続詞による論理関係だけでなく、全体の配列を考えるという話が、個人的には面白かった。 最初に言ったように、あくまで「伝えたいことがある人」が、その伝えたいことを分かりやすく伝えるための技術がメインの本。自分自身の考えを生み出したりするような、伝えるためではない文の書き方は、また、別の技術になってくる。 うまく、人に伝えられない。そういう人に読んでほしい一冊だった。

Posted byブクログ

2023/02/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

二部構成で分かりやすい.非常に良い指南書という印象. 読み手を迷わせないための書く技術について,図解や正負例を対比させた説明など,視覚的にかなり分かりやすく解説してくれている. 第1部はパラグラフライティングの解説.一般的な解説に加えて,文章をまとめる整理術なども掲載されている点は特徴的かも. 第2部は文章の流れ・接続など校正的な要素が強め.実践的というか,実例を見ながら学べる.

Posted byブクログ