旅立ちの日に の商品レビュー
出会いと旅立ちの物語。 家族、友人、恋人… どの話も切なく愛しい。 出会いと旅立ちを繰り返しながら、時間はかかっても前向きに進んでいく人達が描かれる。 物語の中で過ぎる30年に自分自身の過ごしてきた30年を重ねながら読んだ。 さよならだけが人生ではない。 心底そう思った。
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さらさらと読めて、程よい感動と爽やかな読後感だった。 素直に読めて、登場人物の繋がりもよかった。 さよならだけがじんせいだ
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清水さんの著書は2冊目。個人的には「さよならの向こう側」よりも好きかもしれない。 大きな悲しみ、甘酸っぱい恋、生涯の友との出会い、青春、別れ、再会、新しい生き方。 生きていると誰もが経験する辛苦や喜び、いろんな感情を登場人物とともに疑似体験。読みながら頭のなかに映像が浮かんでく...
清水さんの著書は2冊目。個人的には「さよならの向こう側」よりも好きかもしれない。 大きな悲しみ、甘酸っぱい恋、生涯の友との出会い、青春、別れ、再会、新しい生き方。 生きていると誰もが経験する辛苦や喜び、いろんな感情を登場人物とともに疑似体験。読みながら頭のなかに映像が浮かんでくる。 中にはしんみりしてるのにクスッとなる場面もあって、そこもまたいい! どの章も、それぞれに響いてくるものがあって良かったなぁ。 昭和感ただよう時代設定も自分に合っていて、あちこちに散りばめられた懐かしいワードに思わずニンマリ。 優しく温かい感動のラスト。 たくさんの人の人生が詰まった素敵な1冊。 個人的に何だかホッとする本でもありました。
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読みながら卒業ソングの定番となった『旅立ちの日に』のメロディーが脳内に流れていた。 物語は千葉県富津市金谷を舞台に30年間に渡る其々の出会いと別れが綴られる。 バレリーナになる夢を持ちながら志半ばで故郷に戻った女性と偶然出会った書道の先生。 余命宣告を受けた元妻と数十年ぶりに...
読みながら卒業ソングの定番となった『旅立ちの日に』のメロディーが脳内に流れていた。 物語は千葉県富津市金谷を舞台に30年間に渡る其々の出会いと別れが綴られる。 バレリーナになる夢を持ちながら志半ばで故郷に戻った女性と偶然出会った書道の先生。 余命宣告を受けた元妻と数十年ぶりに再会した男性。 初々しさ漂う中学生男女の恋。 卒業式を間近に控え親友となった男子高校生。 年齢も性別も様々でシチュエーションは違えども、切なさの中に光が感じられる。 別れだと思うと寂しさが募るが、別れは旅立ち。 そう思うだけで心が穏やかに凪いでいく。
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- ネタバレ
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千葉の港町を舞台に、出会いと別れと成長の短編連作物語。サクラさんの回収は面白かったな。大輔と町田くんの友情も良かった。柏木さんの恋……はちょっと いろいろ書き込んでほしかった。物足りないし、大輔は全然からまないし。 全体的には読みやすかった。
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春、桜が咲くのが待ち遠しくなる、 温かくて心がほっとする作品でした。 登場人物たちの出会いと別れに触れ、 別れは辛くさびしいけれど、でも、 さよならだけが人生ではなく、 出会いもあって繰り返すのだと、 そうやって人は成長していくのだと、 おしえてもらいました。 ***ネタばれ*...
春、桜が咲くのが待ち遠しくなる、 温かくて心がほっとする作品でした。 登場人物たちの出会いと別れに触れ、 別れは辛くさびしいけれど、でも、 さよならだけが人生ではなく、 出会いもあって繰り返すのだと、 そうやって人は成長していくのだと、 おしえてもらいました。 ***ネタばれ*** 連作短編集だけど、 全体が港町の金谷を舞台につながっていて、 登場人物たちのそのつながり、この作品のテーマである各々の出会いと別れが、それぞれドラマがあってとても面白かったです。 サクラさんの正体、そしてなぜ桜の木を植え続けているのかが分かった時は、「あぁ、そうだったのか」と、胸がいっぱいになりました。 ハクモクレンと桜が咲く度に、この作品を思い出し、読みたくなりそうです。
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フェリーターミナルのある小さな港町を舞台にした短編連作。 それぞれ出会いと別れの物語なんだけど、心情描写が素晴らしく、町の風景も一緒に想像しながら読みすすめた。 「さよならだけが人生だ」 「人生は、出会いと旅立ちの連続だ」 どちらも正解だけど、後者の言葉の方を感謝の気持ちと共に感...
フェリーターミナルのある小さな港町を舞台にした短編連作。 それぞれ出会いと別れの物語なんだけど、心情描写が素晴らしく、町の風景も一緒に想像しながら読みすすめた。 「さよならだけが人生だ」 「人生は、出会いと旅立ちの連続だ」 どちらも正解だけど、後者の言葉の方を感謝の気持ちと共に感じながら過ごしていけたらいいなと思う。
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Amazonの紹介より 「――あなたに出会えてよかった」 東京湾を横断するフェリーが発着する小さな港町・金谷を舞台に、約30年に亘って、紡がれる出会いと別れ、そして再生の物語。――愛する妻、大好きな母を失った血の繋がらない父子。挫折し故郷に戻ったバレリーナと、寄り添う書道の先生。...
Amazonの紹介より 「――あなたに出会えてよかった」 東京湾を横断するフェリーが発着する小さな港町・金谷を舞台に、約30年に亘って、紡がれる出会いと別れ、そして再生の物語。――愛する妻、大好きな母を失った血の繋がらない父子。挫折し故郷に戻ったバレリーナと、寄り添う書道の先生。映画好きの同級生に恋した女子中学生の一大決心。卒業式間近に親友となった二人の男子高校生。余命宣告を受けた元妻と数十年ぶりに偶然再会した男。彼らを見守るフェリー乗り場の総合案内係・椿屋誠。無機質に見えた彼の心と表情も、人々の出会いと別れに触れ、やがて……。 清水さんといえば、最近読んだ「さよならの向こう側」なのですが、同じ「別れ」でも、こちらは生と生。ネットでの出会いとは違い、生での人と人との繋がりに懐かしさが込み上げてきましたし、やっぱり縁って良いなと思わせてくれました。 作品の舞台は千葉にある金谷。個人的に行った事がありますが、自然豊かなところで地方ならではの活気や雰囲気が印象的でした。 そこを舞台にした「再会」の物語にとても温かい気持ちになりました。 全6話の連作短編集で、一見関係性のない登場人物ばかりですが、大きく括ると大きな「輪」となって繋がっています。 約30年間の物語ですが、それぞれの話では、その時代に流行った話題が登場します。若い人にとっては新鮮味があるかと思いましたが、個人的には懐かしさが込み上げてきました。そうした清水さんの遊び心は面白かったです。 この作品には、固定電話は登場するのですが、あまり携帯電話は登場しません。「生」だからこそ感じる温かさや別れから生じる湿っぽさもあって、とても心に響きました。 飛行機とは違い、近距離フェリーや電車はすぐに戻ることはできます。でも、もう元には戻りたくない気持ちや一歩踏み出そうとする気持ち、戻ったら後悔する気持ちなど不安がありながらも前へ進もうとする登場人物たちにエールを送りたくなりました。 別れは寂しいものだけでなく、新しいスタートの始まりという解釈でもあります。 それぞれが体験する甘酸っぱさが、こちらとしては青春を感じさせてくれるので、良い余韻に浸れました。 金谷に限らず、様々な場所で出会いと別れの場面があります。自分も何か新しい一歩を踏み出してみようかなと思わせてくれました。
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別れから始まったので悲しい話しかと思いましたが、温かさにあふれた優しい物語でした。 人生は出会いと別れではなく、出会いと旅立ちだと書かれていました。その言葉にぴったりの一冊だと思います。
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『さよならの向う側』の著者が贈る、出会いと別れ、そして再生の物語。いまの時代だからこそ読みたい、感動の傑作小説、ここに誕生!
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