扇島歳時記(4) の商品レビュー
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生き急ぐと言うことは、あまりに受け入れすぎること。天真爛漫だったたまは、悲しい別れが多すぎてすっかり大人しくなってしまった。物わかりが良すぎると、自分を殺すようになる。どうにもならない事を拒み過ぎると、自分を壊して狂ってゆく。つくづく生き抜くことは難しい。ヴィクトール君は良くも悪くも若かったね… 遊女は、貧乏な男、心の弱い男、嘘をつく男、遠い国の男を好きになってはならない。まぁ遊女でなくともだけど。叶っても苦労は必至。多くは心が駄目になる。 信仰の道に苦しんでいた岩次さんだけでも報われてホッとした。身で読まないと分からないことがある。弥助の聖書を体感した境地。ここまで踏み込む漫画も珍しいと思う。流罪の弥助が生き残らんことを… 咲ノ介はどこへ行ったのだろう。たまをはすぐに死んでしまうのだろうか。お滝さんのような懐の深ぁい婆になりたい。
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