量子論 の商品レビュー
タイトルに、14歳からの絵本と書いてあったので、易しい本かと思って読んでみたが 後半は少し難しかった。還暦を迎えた自分の頭の中に「量子論バカの壁」があることが分かった。量子論は、現在の日常生活や機器に応用されているということだが、特に知らなくても問題ないということ。例えば、言葉の...
タイトルに、14歳からの絵本と書いてあったので、易しい本かと思って読んでみたが 後半は少し難しかった。還暦を迎えた自分の頭の中に「量子論バカの壁」があることが分かった。量子論は、現在の日常生活や機器に応用されているということだが、特に知らなくても問題ないということ。例えば、言葉の成り立ちを知らなくても言葉は使えるということと同じなのかもと適当に納得した。本当は量子論についてもう少し詳しくなりたいが、おそらく専門書を何冊読んでも理解できないと思う。この本の絵を見て、イメージは掴めればそれで充分なのかも。
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量子論を学校では習ったことのない世代としては、ふだん断片的な知識にさらされて、目の前で魔法を見せられているかのような、府に落ちなさにただ、漫然とこういう現象を考えたのね、と覚える知識の範疇に、押しやって、解決。けれど、この本を読むと物質に通底して当てはまるということを前提にした理...
量子論を学校では習ったことのない世代としては、ふだん断片的な知識にさらされて、目の前で魔法を見せられているかのような、府に落ちなさにただ、漫然とこういう現象を考えたのね、と覚える知識の範疇に、押しやって、解決。けれど、この本を読むと物質に通底して当てはまるということを前提にした理論だったことが確認できる。そうだとすると、量子論がどの範囲で、よりよく妥当するかは、別途考えなければならないとしても、たとえば「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一 講談社現代新書)の中の生命体とは生物の原子の粒子の確率性がつくる流れのようなありかたのものというとらえ方は、やっぱりそう書いてあるんだな、とわかる。しかも、ありかたとしては、多層的な? こう読めるのだが、そう読んでいいかは別で、読む余地があるとは結論が出せる。知識を、概念操作上のものから、驚きや、情念、心の上にもってくることが出来るような道標のついた本は、大事な本だ。
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