王朝奇談集 の商品レビュー
平安時代を中心とした奇譚。 巨大な女が流れ着いた話とか簡素なモノはアッサリしているだけに妙に信憑性がある。 面白かったので再読し再度感想を上げたい。
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こんな事があったのよ,というようなお話を日本霊異記から平家物語までピックアップ.思わず、えっ本当!と思ったり,そうなんだと思ったり.わかりやすく書いてくれているけれど,少し読みづらい.
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「日本霊異記」「今昔物語」「大鏡」「古事談」「宇治拾遺物語」等など、王朝時代の説話集から、不思議な話、奇妙な話、クスっと笑ってしまう話まで、筆者独自のセンスで選び抜かれた82編を収録。 これ、メッチャ、おーもーしーろーい~ 以下、おススメのお話 「人を造る」 西行のエピソードで、人骨集めてホムンクルス作っちゃう話。宮中には公卿にまでなってる奴もいるらしい。 「伊勢の人魚」 忠盛(清盛の父)が、漁師から献上された人魚の肉を、さすがに気持ち悪くて食わずにいたら、漁師たちが美味そうに食べちゃった話 「地獄の紫式部」 源氏物語で多くの読者を惑わせた罪で、地獄で苦しんでいるというお話 「外法」 泊めてもらった家の娘に邪な気持ちを抱いて、夜這いをしたら、本人含め郎党全員のナニが消えてしまった貴族の話。後でナニは返してもらえた。 「怪女漂着」 2メートルを超える大女が病で漂着するも、流行病にかかっていたのでそのまま船で流される話(これすごく哀しい) 「称徳天皇と道鏡」 称徳天皇の死因がヤバい。これ不敬にならないのか。。。。 「巨人の屍」 15メートル級の巨人の死骸が漂着した話。理由もオチも無いのでただただ怖い。 「蕪の怪」 旅先で性欲が昂ってしまい、道端の蕪をくり抜いて処理(酷い)した男。その後、何も知らずに蕪を食べた地元の娘が懐妊(ホントに酷い)。
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須永朝彦編訳『王朝奇談集』(ちくま学芸文庫2022年8月第一刷)の感想。 王朝の奇談を集め現代語に訳したもの。会話部分はより古風。美しい文章で読ませる。 古事談の宇多法皇と源融の霊、霊が腰に抱きつく辺り妙に可笑しい。 宇治拾遺物語の一条桟敷屋の鬼「ようも御覧なされたな、ようも御覧...
須永朝彦編訳『王朝奇談集』(ちくま学芸文庫2022年8月第一刷)の感想。 王朝の奇談を集め現代語に訳したもの。会話部分はより古風。美しい文章で読ませる。 古事談の宇多法皇と源融の霊、霊が腰に抱きつく辺り妙に可笑しい。 宇治拾遺物語の一条桟敷屋の鬼「ようも御覧なされたな、ようも御覧なされたな」と言うところ、熱のあるときに見る悪夢のようで怖く、何やら懐かしい気もする。
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