噴火と寒冷化の災害史 の商品レビュー
石先生の本は、とれもおもしろくて勉強になる。本書もそう。綿密な調査に基づいているけれど、学術に寄りすぎていなくて読みやすい。 御年80を過ぎての本だとはビックリ。こういう方には年齢は関係ないな。 メモ ■1707年の宝永地震は推定M8.7の南海トラフ三連動地震。その後富士山が大...
石先生の本は、とれもおもしろくて勉強になる。本書もそう。綿密な調査に基づいているけれど、学術に寄りすぎていなくて読みやすい。 御年80を過ぎての本だとはビックリ。こういう方には年齢は関係ないな。 メモ ■1707年の宝永地震は推定M8.7の南海トラフ三連動地震。その後富士山が大噴火した。 ■マグマの対流で地磁気がつくられ、太陽風や宇宙線の影響を遮っている。火山は地球に生物多様性と恵みをもたらす。 ■火山灰中の硫酸塩エーロゾルは大気中に滞留して太陽光を遮り「火山の冬」をもたらす。 ■地球の過去の環境を推定する手法として、氷床コア、年輪幅などが使われる。 ■米国のイエローストーンは地上最大の活火山とも呼ばれる。 ■大航海時代のポルトガルはリスボン地震を発端に没落した。 ■アリューシャン列島から千島列島には300以上の火山が連なる。
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火山と環境変化、それが世界史に及ばした影響を俯瞰できる。昔の話しとして読むのはよいのだが、火山の冬の話は今にも通じる話でもあり、地球の行く末を案じるような気持ちになる。現実はそんなに悲観的なのだろうか?? 元新聞記者らしいジャーナリスティックなアプローチと研究機関にいたアカデミ...
火山と環境変化、それが世界史に及ばした影響を俯瞰できる。昔の話しとして読むのはよいのだが、火山の冬の話は今にも通じる話でもあり、地球の行く末を案じるような気持ちになる。現実はそんなに悲観的なのだろうか?? 元新聞記者らしいジャーナリスティックなアプローチと研究機関にいたアカデミックなアプローチがあり、そこを理解しながら読むと尚よいと感じた。
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元朝日新聞の社員さんが書いたモノ。読みやすいわかりやすい。でもヨーロッパに偏るなぁ。中国とかないのかしら。17世紀から19世紀は世界的に激しい活動とあるけど、日本は江戸時代で政権倒れてない。清も異民族政権だが長く続いてる。アジアでは本当にひどかったのだろうか。政権がしっかりしてた...
元朝日新聞の社員さんが書いたモノ。読みやすいわかりやすい。でもヨーロッパに偏るなぁ。中国とかないのかしら。17世紀から19世紀は世界的に激しい活動とあるけど、日本は江戸時代で政権倒れてない。清も異民族政権だが長く続いてる。アジアでは本当にひどかったのだろうか。政権がしっかりしてたのか この本後ろの方は、ほとんど扇情的な話に終始する。しょぼい新聞みたいだ。
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歴史と地学のコラボレーション。多くの歴史の変革は気候変化その多くは火山の噴火であるという。噴火がもたらす寒冷化。それは現在に生きる我々にも無縁ではない。 東ローマ帝国の滅亡、モンゴル帝国の興隆、フランス革命など歴史と気候変動がリンクしているという。寒冷化による農作物被害が政治改...
歴史と地学のコラボレーション。多くの歴史の変革は気候変化その多くは火山の噴火であるという。噴火がもたらす寒冷化。それは現在に生きる我々にも無縁ではない。 東ローマ帝国の滅亡、モンゴル帝国の興隆、フランス革命など歴史と気候変動がリンクしているという。寒冷化による農作物被害が政治改革に繋がっていく。 世界の人口が大幅に増加したことで、従来型無人だった災害危険地帯に人が住み、自然災害の被害を受ける。天災ではなく人災。 過去の災害史から将来起こり得る被害を予測し対策を講じる。予知よりも現実的な提言である。
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環境史というのは、一見関係のないような歴史のタテ糸が、環境をヨコ糸にして織られていくのだそうです。なるほど! ある火山の影響が世界史のさまざまな出来事を引き起こす。まさに地球は運命共同体なのです。 新たな視点から歴史を整理することで新しい発見もあります。ワクワク読んでいます。
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