301号室の聖者 の商品レビュー

織守きょうや(著者)

2024/08/07

木村×高塚弁護士シリーズ第2弾。医療看護訴訟を担当することになった木村。介護する側の苦悩、そして死にゆく者の尊厳と延命。岐路に立った時の判断はたいがい自分ではできないことがもどかしく感じる。最後、彼女の生きざまを尊敬の思いで読み続けた。その強さが悲しくて泣いた。

2024/04/21

301号室で立て続けに起こる医療事故をめぐるリーガルミステリー。
「聖者」とは誰のことを言ってるんだろうと思って読み進めたけど、こんなラストは予想できなかった。
２人の人物による全く意味の違う「なんとしても生かしてほしい」というセリフが印象深い。

2024/02/05

ミステリーと言うよりも家族が病気になった時に
残される側の家族にスポットが多く当たっていた印象。

そして少し木村が気持ち悪くてなんとも言えない感情に…(笑)
新米弁護士なので心の揺れ方、葛藤なんかが
描かれているのは良いけれど、
いい意味でも悪い意味でも人間らしさがね。

今回の医療訴訟、なかなか難しい題材だけど
上手く纏まっていたので良いかな。

にしても、重いね、現実にもある話だけど
やっぱこう読んでみるとやっぱり重い。

2023/07/16

木村くん、今度は医療訴訟。
重いテーマだけど、家族の心の葛藤や、相変わらずの木村くんの気弱さや迷いが丁寧に描かれていて一気読み。
そしてすっきり。

2023/06/23

2023/06/16 読了。

図書館から。
2作目。長編。

一気読み、よかった。
木村の良さが活かされた話でした。

2023/04/14

木村＆高塚弁護士シリーズ第2作目です。
今回は長編で医療に関する内容でした。ミステリーというよりは、家族が重篤な病気になった時の残される側の人間の葛藤が描かれてました。
自分になにができるのか、どうしたいのか。みんな違う人間なのだから答えはバラバラだけど、一所懸命に考えて出した答えなら、それが正解になるんだなと思います。

2023/03/27

主人公がナイーブ過ぎてちょっとしんどい。
中学生の入院患者の少女との距離感も気持ち悪いし、都合よく聖者にされちゃった彼女がひたすらにかわいそうで、嫌な終わり方だと思った。

2023/02/14

オーディオブックにて。入院中の今読むべきじゃなかったと後悔しました。しかも1号室に入院中なのでタイトルでヒヤッと。
そんなに厚みがないお話なのに、内容が重めなので長い長編を読んだような気持ちになりました。

なんとなくいつかはみんな行き着く問題なのかなと思いました。延命治療は1度してしまうともう外せなくなりますし、本人の意思を無視して自分のエゴで辛い思いをさせてもいいのかなど、私自身悩んで親と大喧嘩したり。

2人ほど介護した経験があるのですが、決して綺麗事だけでは解決できないほど心が擦れて擦れてギリギリまで追い詰められて作中での事を思わなかった訳では無いので…。当時のことを思い出し、心が痛かったです。

個人的には入院はひとつの『手段』であって、個人が尊重されるべきだとは思っているのですが、どうしても家族や友人の思いがあるので、いつの時代も難しい問題です。

2023/01/28

'23年1月28日、Amazon audibleで、聴き終えました。織守きょうやさんの作品、四作目。

シリーズ二作目ですが…前作に続き、本作もとても良かったです。

今回は長編で…より丁寧に物語が綴られていて、楽しんて聴きました。
主人公の、ある意味での「弱さ」に、少しイライラしましたが…ラストで、大満足です！

三作目は、まだaudibleにアップされてなくて…楽しみに待ちます！

2022/12/04

医療という自分のテリトリーなので展開や登場人物の心の動きはほぼ予測できてどんでん返しや予想外感はなかったけど、清涼剤のような由紀乃ちゃんが合間合間に入ってくることで気持ちのいい雰囲気で読める。