世界の見方が変わる元素の話 の商品レビュー
ELEMENTAL: How the Periodic Table Can Now Explain (Nearly) Everything https://www.soshisha.com/book_wadai/books/2592.html
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初心者でもとっつきやすい平易な言葉で書かれておりとても面白く読むことができた。 高校時代、化学に苦手意識を持っていたのだが、それは完全な暗記科目であったためで「これとこれが反応してこうなる」以上のことが理解できなかったためだったが、本書では量子力学と合わせて「なぜ」反応が起こるの...
初心者でもとっつきやすい平易な言葉で書かれておりとても面白く読むことができた。 高校時代、化学に苦手意識を持っていたのだが、それは完全な暗記科目であったためで「これとこれが反応してこうなる」以上のことが理解できなかったためだったが、本書では量子力学と合わせて「なぜ」反応が起こるのか、や電子のやり取りが大元としてあることを説明してくれてて個人的にとても分かりやすかった。宇宙の恒星の構成要素がなぜ分かるか、静電気の謎、酸がいろいろ溶かすのはなぜか、、色んな「なぜ」が腑に落ちて化学が好きになりそう。
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基本的な化学の知識が足りないので、深い話になると一回では理解しきれない部分があったが、面白く化学・元素について学べる本だった。特に面白かったのはジスプロシウム、『人類の歴史から取り除いても、一切何も変わらない唯一の元素』。あとはケイ素。シリコンって、ケイ素なのね…知らなかった。
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妻から降ってきた課題図書。 タイトルは仰々しいが、作者は教師で、要するに「海外の面白い元素の講義」であり、化学史の側面が強い。 内容としては、研究者~が…を発見した、の連続だが、それをユニークに話を繋げて進めていくのは上手い教員だと想像できる。 宗教的な話や欧米における常識がバ...
妻から降ってきた課題図書。 タイトルは仰々しいが、作者は教師で、要するに「海外の面白い元素の講義」であり、化学史の側面が強い。 内容としては、研究者~が…を発見した、の連続だが、それをユニークに話を繋げて進めていくのは上手い教員だと想像できる。 宗教的な話や欧米における常識がバックグラウンドにあるのは少しネックだが、それを差し引いても一度読むのをお勧めできる本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・人生で特段、化学にも物理にも熱はなく、普通科高校の学習指導要領修了程度の知識で読んだ。無理なく楽しめた。 謝辞で高校教員と書かれており、納得。 (学生時代、化学科教員が話していた「積もった雪にNaの塊を投げ込む」妄想を思い出した。世界を面白がる教員は魅力的だ。) ・本編の1割ほどしか読まないうちに、表紙のイラストの話題が出てきて「ここがクライマックスなのか」と残念に思った。なぜあのイラストを採用したんだろう。読後に持ち帰ってほしい印象はそこだったのか? 代わりに描く絵と言っても、電気椅子くらいしか思いつかないが。(それだと、元素ではなく電子の本になってしまうかしら) ・日を分けて読むより、一気に読んだほうが良い。自分は初めの方を少しずつ読んだせいで、筆者のジョークセンスにチャンネルが合う頃には、半分ほど読み終えていた。 ・色んな原子や元素に関する由来が出てきた。この辺りが好きな方は、付録まで読んだほうが良い。自分には、nuclearはナッツからきてる が一番記憶に残りそう。残っている。 ・最近、漫画『チ。』を読んだ。天体のくだりは、“同じ天体への関心を、この短期間に別角度から読む”面白みを感じた。科学は結局、人間の歴史であって、誰かの好奇心(や使命感、欲)がなければ現在はない。 この瞬間も、誰かが何かを探求しているのだなあ。 ・ラブクラフト先生も、一瞬だが登場した。知識が広がると、新しいものも受け取りやすくなる。
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