ミャンマー「春の革命」 の商品レビュー
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長年スーチー氏の取材に携わり、アジアと日本の関わりを追ってきた著者による、日本(と、日本市民)がどうあるべきかを考えた提言の書。読み始めたときは、ミャンマーの革命や日本の対応について解説した本かな、と思っていたが、もっと視座が高かった。戦後日本のアジアへの視線や、開発とはどうあるべきか、という大きなテーマの中で、今の日本政府の姿勢を位置付けている。そうすると、2021年以降日本政府が、ミャンマーの人たちの声を無視するような対応をしてきたことは、戦後からある意味一貫していたやり方だということが見えてくる。著者の主張は、終始色濃く出ているが、それを引き算しても勉強になる1冊。
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