拝啓 交換殺人の候 の商品レビュー
※ タイトル『交換殺人』から、 どんな恨みつらみやドロドロした内容かと 思いましが不器用な主人公たちの物語でした。 ーーーーー 人生に思い悩んで自殺を決意した秀文と詩音。 全く接点のなかった二人の時間が、 “自殺”という動機をきっかけに交差する。 詩音の動機が意外で面食ら...
※ タイトル『交換殺人』から、 どんな恨みつらみやドロドロした内容かと 思いましが不器用な主人公たちの物語でした。 ーーーーー 人生に思い悩んで自殺を決意した秀文と詩音。 全く接点のなかった二人の時間が、 “自殺”という動機をきっかけに交差する。 詩音の動機が意外で面食らいましたが、 それ以上に秀夫の想像力と推測力が冴えていて 想像していた人物像と違って驚きました。 結末は好みが分かれると思いますが、 個人的には少し曖昧な感じで、 もやもやしたラストと感じました。 上手くいかない理由や原因と向き合って、 辛い気持ちを乗り越えて前向きになれる 再生力を伝えてくれる物語だと思います。 どんな些細なきっかけが気持ちに影響を 及ぼすかわからない、出会いって未知です。
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主人公が、ちょっとずつ糸を解きほぐすように事態を進展させていくのが面白かった。 自分の理解力が足りないせいで、あれはどういうことだったんだ?という部分もありましたが。 ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない終わり方だと思いました。
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タイトルだとミステリーになるのだが、どちらかというとボーイミーツガール的なお話。お手紙で始まった交換殺人の状況がどんどん変わっていき、いろいろ明らかになる中で人間的にも成長して最後はハッピーエンドなんだろう。 それにしても借金の額はいくらだったのkが気になった。
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秋本秀文は会社の上司からのパワハラに耐えきれず、神社の木で首吊りをしようとした。だが、その木に白い封筒が差し込まれていて、それは「どうせ死ぬなら殺してみませんか?」と、交換殺人を仄めかす文面だった。 その封筒の持ち主・水瀬詩音と秀文とで、奇妙な交換殺人のやり取りが始まり… 秀文と詩音の交換殺人への行動が二転三転し、どうなるかヒヤヒヤしていましたが、本当に殺人にならなかったのは良かったです。でも、詩音はまだしも秀文が殺したいほど憎んでいた牧村に対して寛大な処置だった事が意外でした。 この先この二人はどうなったのか?付き合うまではいかなくても、良い友人になれたのかもしれないですね。読了感は爽快でした。
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秋元秀文は3年間勤めた会社を牧村司のパワハラによって辞めました。 秀文は「死にたい」と思い、首つり桜とよばれる自殺の名所へ行き、木のつけ根の大きな洞で白い封筒をみつけます。 その中の手紙を開くとそれは、 <どうせ死ぬなら殺してみませんか?>という交換殺人の誘いでした。 秀文は誰が...
秋元秀文は3年間勤めた会社を牧村司のパワハラによって辞めました。 秀文は「死にたい」と思い、首つり桜とよばれる自殺の名所へ行き、木のつけ根の大きな洞で白い封筒をみつけます。 その中の手紙を開くとそれは、 <どうせ死ぬなら殺してみませんか?>という交換殺人の誘いでした。 秀文は誰がこの手紙を置いたのかと見張っていてセーラー服の少女が手紙を置くのを見て尾行します。 しかし、セーラー服の少女の方が一枚上手でした。 少女は本当は21歳の大学生で、水瀬詩音という名前でした。 詩音の方も手紙の返事を受取り、詩音の交換殺人を止めようとする返事を置いて行ったノッポさん(秀文)を尾行して自宅を突き止めます。 秀文と詩音は手紙の交換を繰り返し、手紙だけで心の交流をします。 とうとう秀文が「交換殺人をやりましょう」と言い出し、詩音は、秀文の憎むべき相手牧村を殺そうとして、秀文自身が牧村になりすまし、自殺する手伝いをさせられそうになるのに気がつきます。 詩音は秀文を自殺から救います。 そこで秀文は言います。 「僕が殺してあげるよ」 誰を殺して欲しいのかそこで初めて秀文は詩音に問いますがその人物とは…。 中編ミステリーですが、事情が二転三転してハラハラさせられるのはさすがです。 最後まで、タイトル程インパクトのある場面はなく、和やかな心温まるミステリーでした。
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詐欺みたいなタイトルつけないでほしい。 こういうのが読みたいんじゃない。 ヒリヒリしたのが読みたいんだから
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どうせ死ぬなら殺してみませんか? この帯を見たときに思わず手に取ってしまいました。 タイトルだけ見た時はミステリー要素が強い作品なのかなと思いつつ読んでいましたが、ミステリー要素もありつつ、人間の心情や、優しさに触れられる作品でした。 誰かがそばにいてくれること、この本を読んで改...
どうせ死ぬなら殺してみませんか? この帯を見たときに思わず手に取ってしまいました。 タイトルだけ見た時はミステリー要素が強い作品なのかなと思いつつ読んでいましたが、ミステリー要素もありつつ、人間の心情や、優しさに触れられる作品でした。 誰かがそばにいてくれること、この本を読んで改めて身の周りの人に優しくしたいなと思いました。 また、交換殺人をするためのルールが徹底していて、なるほど・・・なんて思ってしまうほどでした。 手紙でのやり取りや主人公と少女が対峙する場面も思わず笑ってしまうようなほんわかするシーンもあります。 自殺するはずだった主人公が少女と出会って少しずつ変わっていく様子に心が温まりました。
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先日、天袮涼さんと貫井徳郎さんのトークショー&サイン会に行ってまいりました!そこでこの作品を購入し、丁寧なサインもいただきました(^^)表紙を捲ると、天袮さんの直筆で可愛いネコちゃんもいます。 トークショーでも天袮さんが『たくさんの伏線』というお話されていたので、うふふふ、伏線...
先日、天袮涼さんと貫井徳郎さんのトークショー&サイン会に行ってまいりました!そこでこの作品を購入し、丁寧なサインもいただきました(^^)表紙を捲ると、天袮さんの直筆で可愛いネコちゃんもいます。 トークショーでも天袮さんが『たくさんの伏線』というお話されていたので、うふふふ、伏線チェックするような気持ちも持ちながら読んでいました。(天袮さん自らのネタバレもあったけど内緒(≧∀≦)) とはいえ、この題材!交換殺人という形は昔からあれど、その提案部分から〜というシチュエーションが面白く、先が気になりあっという間に読んでしまいました。 昔、2人ではなく、3人で交換殺人というお話読んだことあります。(夏樹静子さんだったかな?) トリックだけ聞くと単純そうだけど、実際にやるとなると、細か〜〜い打ち合わせが必要になるよね…と、今作を読みながら考えていました。人を1人消すというのは大変なことです。 余談ですが、トークショーで、貫井さんが「天袮さんといえば“貧困”」と言い放ち笑いが起きましたが、私自身も今まで読んだ天袮さん作品は、貧困や生活困窮者のイメージが強かったです。今回はそういった感じよりは、全体的に明るいイメージです。 でも、側から見るとドン底ではないと思えることでも、本人にとっては、非常に辛く苦しい、ということは誰にでもあり、今はなくても誰にでもありうること。そんな人たちの心に寄り添って解決策を探していくようなお話でした。読後感は爽やかです。 まだ数作しか読んでいませんが、やっぱり天袮さん作品は良い意味で若さを感じます‼︎ トークショーの予約入れる時まで女性作家さんだと思っていました〜(^^;;
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自殺しようと思っていた男が死に場所として選んだ木で見つけた「交換殺人」を持ちかけた手紙。 そこから始まる二人の手紙でのやりとり。 典型的な、上司からのパワハラで退職、再就職もできず追い込まれていった男と、誰かにとある人を殺してほしいと思っている女子高生。 それぞれの「殺したい人」の背景、殺す理由、方法、など、手紙をもとにやり取りされていくなかでひっくりかえる「事実」。一筋縄ではいかないわね、そりゃそうよね、と思いつつ、おお!?となってからの展開、最後どうなる?どうなる?? 「元サラリーマン」と「女子高生」の交換殺人事件。 最終的な決着が見えるギリッギリまで楽しめる。天祢涼を堪能。
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もう本当にすごい作品を読んでしまった。ハラハラドキドキゾワゾワ一気読み1日で読んでしまった。交換殺人の深い意味を読んで知って欲しい。でも意外や意外殺人は起ない(ネタバレ)意外な展開に緊迫感がひしひしと伝わってくる。この作品こそ何も伝えない方が良い読んでジワジワゾクゾク私の読んだミステリーの中で1.2位を争うかもしれない。ラストの意外な展開にあなたも翻弄される事間違いなし。
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