武田信玄の妻、三条殿 の商品レビュー
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戦国女性史は元々相当好きなジャンルなので、 武田信玄の妻、息子なども一通りは知っていた。 が、正室・三条殿が家来衆を従えていたなど、 「家」の妻としての役割を担っていたのは知らなかった。 男性の性をコントロールしていたというのは、今年の大河ドラマでまさに描かれていた部分なのかな。側室もあくまで正室管理だという見方。 でも確かに、ドラマや小説などであまりにイメージが出来上がりすぎているのが実は武田信玄の人間関係。 三条殿とは冷ややかな関係で、諏訪御料人が美しく薄命の美人………。みたいな。 そのイメージを覆すというか、 あくまで信玄は三条殿の意志を尊重し、一旦は三条殿が産んだ五男に家督を継がせようとしてたのではないか、といった見方をしていたのは本書の面白いところ。 それにしても信玄の息子や娘なのに、これでも詳しいことがわかっていないのが戦国家族・女性史よね…………。 長生きした松姫や見性院(穴山信君妻)がどんな想いで暮らしていたか、思いを馳せることしか出来ないなぁ。
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