プリンシパル の商品レビュー
これは、強烈でした!! 個人的には2022年ベストです。 主人公のキャラから、年代、舞台設定、物語のスタートからラストまで言う事ナシです。 この作者、女性主人公を書かせたらぴかいちじゃないですかね、、、
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読書記録71. #プリンシパル #長浦京 作 戦後の昭和史を裏社会、GHQ、政治家をモデルに あくまでも小説として書かれたエンターテイメント作品 これはあの政治家? あの歌姫の事よね? と、この作品を読んだ読書仲間たちとも大いに盛り上がったネタバレ大会 なかなかの血生臭い出...
読書記録71. #プリンシパル #長浦京 作 戦後の昭和史を裏社会、GHQ、政治家をモデルに あくまでも小説として書かれたエンターテイメント作品 これはあの政治家? あの歌姫の事よね? と、この作品を読んだ読書仲間たちとも大いに盛り上がったネタバレ大会 なかなかの血生臭い出入り⁈のシーンも含め 小説として楽しむ、頁を捲る手が止まらない一気読み作品
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このミス2023年第5位だが、ミステリー要素は全くなし。 終戦直後、ヤクザの大親分の死により突然跡を継ぐことになった女性の生涯。 ヤクザの世界、特に当時はそうだったのかもしれないが、あまりにも命が軽い。また、ある程度史実に基づく展開も必要なのかもしれないが、あまりに長い。もう少しコンパクトでもよかったのでは。最後もちょっと唐突な印象。 ミステリー要素はないが、イヤミス的印象。
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2024.6 日本小説には珍しい凄惨なリンチシーンや残酷な殺し方でバンバン人を殺すヤクザ小説。重苦しい展開が続き疲れました。
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友人から勧められ読んだ1冊。 終戦直後から始まるストーリー。ヤクザ同士の抗争に加えて吉田茂や鳩山一郎を思わせる大物政治家やGHQの将校も絡み、元は女学校教師の主人公の綾女の周りには敵しかいないのか?という感じだったがラストがすごかった。「リボルバー・リリー」といい、ドライな女性を描くのが上手な作家さんだと思う。主人公の指示や手によって亡くなった者たちや主人公のために亡くなった人の亡霊が何回か出てくるがこの描写も恐ろしさよりも綾女の死ぬための理由に繋がっていたように思うものの、ラストでの反転が個人的には好みだった。
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12月-12。4.0点。 戦後間もない日本、極道の父が死去し組長代行に指名された、女教師の主人公。議員、GHQ、敵対組織と闘い続け。。 面白い。530頁一気読みした。この作家は女性を主人公とした物語が上手い。リボルバーリリーとか。 ラストも壮絶で、余韻に浸った。
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とんだバイオレンス小説だった。タイトルと表紙にすっかり騙された。途中からでやめたら不本意ながら気になって仕方ないだろうと思ったから、ケジメをつけるために読了。あんまりいい気分はしない。
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久しぶりの長編小説だった。読みだした当初は「なんだヤクザの娘が父親の跡を継ぐ、映画やTVでも扱った物語」だと思っていた。しかし、読み進めていくと終戦後の日本・東京の混乱状況や歴史が忠実に著されており、それに基づいた本物に近いヤクザ物語であった。本書を読みながら Wikipedia...
久しぶりの長編小説だった。読みだした当初は「なんだヤクザの娘が父親の跡を継ぐ、映画やTVでも扱った物語」だと思っていた。しかし、読み進めていくと終戦後の日本・東京の混乱状況や歴史が忠実に著されており、それに基づいた本物に近いヤクザ物語であった。本書を読みながら Wikipedia や本などで終戦後の混沌とした東京の状況や歴史を確認してみたので、戦後の日本についての勉強する機会にもなった。 ヤクザの世界を描いているので、当然殺人や薬物などが描かれてはいるが、主人公の綾女がその世界に染まっていく過程が面白かった。
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ヤクザの家に生まれた水嶽綾女が敗戦前から昭和中期までの激動の時代に大活躍する物語だが、敵味方を問わず多くの登場人物が死ぬ.GHQや政界とのコネを巧みに使い分け、同業のヤクザ連中ともつかず離れの関係を持ち、綾女が次第に力を付けて行く過程が楽しめた.様々な修羅場があるが、熊川万理江と...
ヤクザの家に生まれた水嶽綾女が敗戦前から昭和中期までの激動の時代に大活躍する物語だが、敵味方を問わず多くの登場人物が死ぬ.GHQや政界とのコネを巧みに使い分け、同業のヤクザ連中ともつかず離れの関係を持ち、綾女が次第に力を付けて行く過程が楽しめた.様々な修羅場があるが、熊川万理江との女同士の抗争過程が面白かった.戦後間もない頃は現在の感覚では理解できない事件があり、警察力も十分でない中でヤクザの出番が今以上にあったことは事実だろう.最後にあっと驚く展開があるが、ネタバレになるのでここまでにしておこう.
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初めて読む作家さんの作品 「プリンシパル」と題名通り終戦直後から約十年間の主人公の綾女のストーリー。 史実とフィクションが混同するストーリーで物凄く面白い。 登場人物も吉田茂、鳩山一郎、美空ひばり等の戦後を象徴する人物達が大きく絡み、戦後の混乱の中で政治、芸能、暴力団、GHQの複雑な絡み合いが最高なエンターテイメントを生んでいる。 テーマは運命、血筋や骨組みといった組織力の中でのある意味では悲惨だが、ある意味では強力な構図が読み取れる。 暴力や報復や諜報や裏切りが色濃い世界観の為、読んでいて辛さを覚えるがそれも運命の一環であり組織としての役割と共通する認識が存在している。 読み手には複雑な感情を抱かせる終焉を迎えるが、この世界観で考えてみれば一番よいけじめなのだろうと感じた。 長浦さんの他の作品も読んでみたいと思っている。
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