快適なトイレ の商品レビュー
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日本トイレ協会によるトイレマニア必読の書。 トイレの歴史、設備、様々な人の立場から見たトイレ、様々な場所のトイレ、トイレをいろんな角度から考察し複数人によって語られている。濃い本。 白黒ではあるが写真資料も多く興味深い。 第2章-5で建物を人間に例えるのは新鮮で面白い視点だった。 軀体は骨、内外装は皮膚、給排水設備は循環、消化器、空気調和は呼吸器系統、情報電気は神経系統…なるほど! 一昔前の学校のトイレ、駅のトイレ、外出先のトイレはまさに公衆便所と呼ぶに相応しく、4K(暗い・臭い・汚い・怖い)だったものだ。 和式便器の床回りは濡れており、トイレットペーパー(ごわごわした紙質で拭くとちょっと痛い)の切れ端が散らかっている。 それも濡れて灰色になったものが便器や壁に貼り付いており、何とも言えない下水の臭いが充満しており、できる限り息を止め袖で鼻を抑え、小指が最低限触れる指先で水を流し(決して足では流さなかった。我ながら育ちがよい子だったらしい。)とにかく早く用を済ませてその空間から出たかった。 最近の公衆トイレは本当に快適になった。 エリアによってはいまだに入りたくないところもあるが、OsakaMetroのトイレなどは明るく落ち着く空間になっている。 トイレの花子さんも喜びそうだ。そもそも花子さん伝説がまだ存在するのかどうか不明だが。 日本トイレ協会によると、我々は一生のうち20万回トイレに入り総滞在時間は11ヶ月。排泄量は40トンらしい。 食事睡眠は一日せずとも生きられるが排泄しない日はないのだ。 排泄は汚いものだが、私たちは排泄なしには生きられない。 すっかり一般の人には快適になった公共トイレも障碍者や高齢者、LGBTQの方たちにはまだまだ課題があるようだ。 例えば視覚障害の方にとって便器と壁が同系色だとわかりにくいのでコントラストをはっきりさせると見えやすいようだ。私には想像もつかなかったことだ。 当事者でないとわからないことは沢山あるものだ。遠慮なくどんどん声を上げてほしいし、そういうところに税金は使ってほしいと思う。
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「男性より女性のヒアリングの方が強烈な意見が出てくる理由」が面白かったので書く。 女性は、身体上心理上(公共トイレは…怖い、化粧の場、育児、介護、臭い、汚いなど)から快適化に対する需要が強い。筆者はこの容貌の強さが日本の公共トイレの進化を促したのではないかと考えている。
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流し読み。 自宅、会社、公共施設、駅、 病院、会社、電車などの トイレ事情と変遷が書かれている。 重複する部分も多いけど、 今まで漠然と感じていたトイレのナゾが 解かれます。
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