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チンギス紀(十四) の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2024/06/18

第十四巻。 チンギスはは大軍を率いてホラズム国に進軍を開始。 対するホラズム国は、マルガーシが所属するジャラールッディーンの“皇子軍”をはじめ、精強な傭兵隊などで迎え撃つ姿勢です。 一方、甘藷糖を中心とした交易の道創りに力をいれるトーリオは、甘藷畠がある南方の小梁山を訪れますが...

第十四巻。 チンギスはは大軍を率いてホラズム国に進軍を開始。 対するホラズム国は、マルガーシが所属するジャラールッディーンの“皇子軍”をはじめ、精強な傭兵隊などで迎え撃つ姿勢です。 一方、甘藷糖を中心とした交易の道創りに力をいれるトーリオは、甘藷畠がある南方の小梁山を訪れますが・・。 ついに、モンゴルVSホラズムの闘いが開戦しますが、どちらも大軍ということもあり、一進一退の長期戦の構えで、展開が遅めな感じです。 喧嘩をしかけたホラズムとしては、“地の利”が活かせるのと共に、大軍遠征中のモンゴル国の兵站が苦しくなることを期待しての自領内での開戦だったわけですが、想定以上に強固なモンゴル軍兵站線に瞠目しているようで、そりゃぁ、テムジン時代から兵力以上に兵站に力を入れてきた伝統ある(?)モンゴル兵站部隊をなめたらアカン!という感じです。 ただ、モンゴル軍には、ホラズム軍のマルガーシのような、際立ったヒーローが居ないんですよね。 チンギスの息子たちは皆キャラが薄めですし、ええキャラだなぁと思う若者(例えばヤルダムとか)は、皆交易担当になっているという・・。 で、交易といえばトーリオが甘藷糖の商いの件で小梁山を訪れるのですが、そこでトーリオと交渉した若者が“秦広”という名前だったのには思わず「ん?小梁山で“秦”の字・・もしや、あの人の孫とか!?」と、ここでも“大水滸シリーズ”との繋がりを薄っすら感じてワクワクした私です。 そして、最近古参メンバーがどんどんいなくなってしまっているのですが、ついにチンギスの弟・カサルが逝ってしまいました・・てか、カサルって“そっち”方面だったのですね・・・知らんかった(汗)。 戦でもチンギスの長男・ジョチの息子(チンギスの孫)・トクチャルが若い命を散らしてしまい、ここでの父子のシーンは切ないものがありました。 さて、戦場のターンがちょっと盛り上がりに欠けるかなーと思っていたとろ、終盤になってジャムカの息子・“黒貂野郎”マルガーシと玄旗を受け継いだ雷光隊・ムカリとの一騎打ちという、この巻最大の山場がありました。 この二人の勝負は、まさに胸アツの読み応えで心が震えるカッコ良さでしたね。 結果、あの人が散ってしまいましたが・・(涙) 改めて、(既に亡くなっているとはいえ)ジャムカのヒーロー性というのはここにきても色あせないのだな・・と“テムジン&ジャムカ時代”をしみじみと思い起こした次第です。 (個人の強さでいったら、マルガーシはジャムカを越えている気もしますけどね) さて、次巻はどんな動きがあるのでしょうか、じっくりと見守りたいと思います~。

Posted byブクログ

2023/11/14
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感想 万里というタイトルの割には、ホラムズ朝との苦しく長い戦いがメインでこれまでの破竹の勢いを誇ったモンゴル軍からするとフラストレーションが溜まる展開だった。 想いが万里を駆け巡るのか?兵站線は万里を駆け巡って広がっているように感じたが。ホラムズ朝との決着は近そうな気がする。 あらすじ ホラムズ朝とモンゴルの戦い。城攻めに慣れていないモンゴル軍はホラムズ朝の砦を攻めあぐねていた。ホラムズ側はモンゴル軍の兵站が枯れていくことを期待していたが、自分たちより充実していることに気づき、攻めに転じる。 ムカリはジャムカの玄旗を継いでいるが、マルガーシとぶつかり、ジャムカの亡霊を見る。ムカリは、マルガーシに4割の兵を討たれる。最後はマルガーシと一騎打ちをしてムカリは敗れる。 チンギスの弟のカサルが、病で亡くなる。 アラル海の近くのジャンドは、チンギスの長子のジョチが落とし、伏兵を使って船隊も討つが、長子のトクチャルを失う。 タルグダイの息子のトーリオは、小梁山と苷蔗糖の交易をして、ヤルダムらと組んで、苷蔗糖をモンゴルまで運ぶ道を作り上げようとしていた。

Posted byブクログ

2023/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チンギス紀 十四 萬里 北方謙三 ∞----------------------∞ カサルは男性を好きだったのか。カサルまでもが病に冒され亡くなった。 ここに来てようやくチャガタイとウゲディの名前がチラホラと。ジョチとチャガタイは周りから見ても仲が悪い。 チンギスは戦に出ないし、テムゲもケガをしてるためか、次世代のジョチの戦のシーンが多い。そしてそのジョチの息子のトクチャルも亡くなってしまう。ジョチとの会話からはまだ幼く、隊長となるには早すぎた気がする。 私の中ではジャムカよりマルガーシの方が強いイメージ。ジャムカより孤独な感じがそう思わせるのかも。実際ムカリの隊を半分ほどにしてしまう。 ムカリは無敵だと思ってたけど、ジャムカに対しては玄旗を受け継いだ?こともあってか結構重い感情持ってて、そういう気負いがあったのかなとも思う。最後の2人の戦いでムカリの脳内が思い出話になって、あぁ殺られちゃうんだなって悲しくなった。 2023/07/09 読了 (図書館)

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2023/06/11

ホラズム国との戦い、最前線を息子達に任せ一歩引いた形となるチンギスハン。弟カサル、嫡子ジョチの子トクチャル、雷光隊ムカリの死などこれまで順調に進んでいたモンゴル軍の侵攻に暗雲が立ち込める。

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2023/03/05

金国との戦い後、舞台が西に移り大国ホラズム・シャー国との戦いを描く。 チンギス率いるモンゴル軍がアラーウッディ-ンのホラズム・シャー国に攻め戦火を交える。年月を重ねチンギス本軍他の子ジョチ、チャガタイ、ウゲディ等が将軍となり其々軍を率いスブタイ、ジェぺ軍とともに多方面から侵攻を...

金国との戦い後、舞台が西に移り大国ホラズム・シャー国との戦いを描く。 チンギス率いるモンゴル軍がアラーウッディ-ンのホラズム・シャー国に攻め戦火を交える。年月を重ねチンギス本軍他の子ジョチ、チャガタイ、ウゲディ等が将軍となり其々軍を率いスブタイ、ジェぺ軍とともに多方面から侵攻を計るもホラズム軍が自領の地の利を生かし均衡が続く。そんな中、西で制圧した金国の制定を兄弟テムゲと共に担っていたカサルが病で亡くなり、ジョチの子(チンギスの孫)も戦死する。ホラズム・シャー軍の知将イナルチェク、遊軍の皇子軍、傭兵のカンクリ軍、ジャムカの子マルガーシ部隊他に悩まされる中、チンギスは均衡を打破する為、自ら少数気鋭部隊で誘いを図る。その過程で一度マルガーシ隊に苦戦を強いられた遊軍ムカリ部隊が再度マルガーシ部隊と遭遇してタイマンを挑みムカリがマルガーシに敗れる。 南ではトーリオが商船での商いを広げて小梁山との商談に至る。

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2023/02/11

楊家将、水滸伝からつながる気の遠くなるほど長いシリーズもそろそろ先が見えてきました。 ほとんどマンネリ&惰性ではありますが、時々面白い巻となる場合があります。 本巻はそれにあたります。 時代背景としてはホラズム侵攻の膠着時がメインです。 次弟のカサル、長男ジョチの長男、ムカリが無...

楊家将、水滸伝からつながる気の遠くなるほど長いシリーズもそろそろ先が見えてきました。 ほとんどマンネリ&惰性ではありますが、時々面白い巻となる場合があります。 本巻はそれにあたります。 時代背景としてはホラズム侵攻の膠着時がメインです。 次弟のカサル、長男ジョチの長男、ムカリが無くなるのですが、ラストは久々に泣けました。 漢とはロマンですね。

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2023/01/02
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ホラズム侵攻。なかなかうまく進まず。 マルガーシなどの遊軍が効果的に動く。 ムカリとマルガーシの一騎打ちでムカリ死亡。

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2022/12/30

北方謙三節が冴え渡る!! 第14巻はかつての友であるジャムカの息子マルガーシが敵の戦士として登場!!強い!! 次巻も読みます。

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2022/12/26

砂漠での戦いは長期戦に。若手が育ち仲間になっても戦争ものなので誰かが死ぬ。 そしてついにジャムカの息子、マルガーシが戦地に立つ!

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2022/12/17

チンギスや子供達を中心としたホラズムとの戦いは、ブハラやジャンドを落とすものの、国境の大要塞のオトラルでは膠着がつづく。ジャラールやマルガーシの遊撃隊が活躍し、ついにマルガーシがムカリを倒す。 南方の海門寨方面では、トーリオが甘薯糖の交易で小梁山(ミャンマー?)まで行って交渉を...

チンギスや子供達を中心としたホラズムとの戦いは、ブハラやジャンドを落とすものの、国境の大要塞のオトラルでは膠着がつづく。ジャラールやマルガーシの遊撃隊が活躍し、ついにマルガーシがムカリを倒す。 南方の海門寨方面では、トーリオが甘薯糖の交易で小梁山(ミャンマー?)まで行って交渉を成立させる。 ムカリの死以外は大きな見所なく、淡々と話が進んでいく感じ。

Posted byブクログ