私は幽霊を見ない の商品レビュー
「私は幽霊を見ない。」 という一文から各エピソードが始まる 題名通り作者には一切霊感がなく、自身の恐怖体験を集めた本ではない …のにも関わらず、一つ一つの話に何とも言えない奇妙な読後感がある 旅行先の経験・他人から聞いた話・見た映画・いつもいく場所… 自分は何も見ない、見えない...
「私は幽霊を見ない。」 という一文から各エピソードが始まる 題名通り作者には一切霊感がなく、自身の恐怖体験を集めた本ではない …のにも関わらず、一つ一つの話に何とも言えない奇妙な読後感がある 旅行先の経験・他人から聞いた話・見た映画・いつもいく場所… 自分は何も見ない、見えない、聞こえない、感じない、ならばそれでおしまいとなるところ 飄々と淡々と、時にはクスッと笑えるような感性と想像力によって受け止めたものから思考を広げる 例え自身に怪奇現象は起きなくとも、不思議と不気味は「見出すもの」と改めて思えた そして読む人間に作者の感じた「奇妙」をお裾分けしていただけるのは有り難い 各エピソードは短く、一気読みもできるし 1日1エピソードという楽しみ方もいいかもしれません
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幽霊を見たいけど見ることができない著者が、周りの人たちから怪談を蒐集していくエッセイ。 著者の語り口がとても面白くて笑いながら読めるけど、蒐集した怪談はなかなかゾッとする話もあって、笑いと怖さの塩梅が絶妙だった。 最後の「私は今も幽霊を見ない」の本当にラストの老夫婦の話が一番...
幽霊を見たいけど見ることができない著者が、周りの人たちから怪談を蒐集していくエッセイ。 著者の語り口がとても面白くて笑いながら読めるけど、蒐集した怪談はなかなかゾッとする話もあって、笑いと怖さの塩梅が絶妙だった。 最後の「私は今も幽霊を見ない」の本当にラストの老夫婦の話が一番ゾッとしたかもしれない。 人間だとしてもだいぶ怖い。 映画をみると必ず途中でとまってしまう人の話も怖かった。怖いというか嫌だなという気持ちのほうが大きいかもしれないけど。 本を読んだり映画を観ているときに自分が幽霊のような気持ちになる、というのはよく理解できた。 私もそう思うし、それがとても心地良い。
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幽霊を見ない著者が人が体験した怖い話を聴いて回る様子をときにコミカルに書き綴った本。 様々な怪異に遭遇した人の話がみちみちに詰まっているのだが聴取している本人はそういったものは見ないのでカラッとしているというか。 私は一度だけ変なものを見た事があるが、この本に出てくる人達もそうい...
幽霊を見ない著者が人が体験した怖い話を聴いて回る様子をときにコミカルに書き綴った本。 様々な怪異に遭遇した人の話がみちみちに詰まっているのだが聴取している本人はそういったものは見ないのでカラッとしているというか。 私は一度だけ変なものを見た事があるが、この本に出てくる人達もそういう温度感で自身のエピソードを語る。 地続きの中の違和感をそのまま流してしまいただ日常は続く。 当たり前だけど幽霊に限らず自分の見ているものって真の意味で自分にしか見えていないし、知覚・認識できないものって一生分からんのだろうなと思ったし、そういうものの集積で世界が成り立っているのって不気味で怖いと思った。
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失礼ながら、ここのところ何冊かイマイチな読書が続いてしまったので、ここでこの本を読めて良かったです。表紙も可愛いし。 五時じじい爆誕の話とか、お父さんとおたまとか、幽霊の手形を試そうとしてブラのホックが外れた話とか、いいよね。 基本的にラフにサラッと書かれてるけど、小学校の校舎...
失礼ながら、ここのところ何冊かイマイチな読書が続いてしまったので、ここでこの本を読めて良かったです。表紙も可愛いし。 五時じじい爆誕の話とか、お父さんとおたまとか、幽霊の手形を試そうとしてブラのホックが外れた話とか、いいよね。 基本的にラフにサラッと書かれてるけど、小学校の校舎の描写とか秀逸で、その暗さや冷たさが超想像できる。怖いところはちゃんと怖い。 変に怖がらせようとしてないところが、逆に冷やっとする。 でも、一番怖かったのはニューオーリンズでの話と、ご主人が悉く植物を枯らす話。 ほんと、生きてる人間が一番手に負えんわ…
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私は幽霊を見ない。見たことがない。 筋金入りの怖がりだが幽霊は見てみたいという筆者が、怪談雑誌の連載企画をきっかけに怪談蒐集を開始した。 藤野可織さんの幽霊探し・怪談蒐集エッセイです。 自分は怖がりだという割には、ホラー映画が好きだったり理想の幽霊がいたり、幽霊を見るシチュエ...
私は幽霊を見ない。見たことがない。 筋金入りの怖がりだが幽霊は見てみたいという筆者が、怪談雑誌の連載企画をきっかけに怪談蒐集を開始した。 藤野可織さんの幽霊探し・怪談蒐集エッセイです。 自分は怖がりだという割には、ホラー映画が好きだったり理想の幽霊がいたり、幽霊を見るシチュエーションの理想の条件が詳細に決まっていたり、実は怪談話や幽霊話大好きですね? と言ってしまうような藤野さんの語り口がユーモラスで楽しい。 藤野さん自身は幽霊を見ないし、見たことがないですが、周囲の様々な人から聞き集めた不思議な話、心霊体験がたっぷり詰まっています。すごく怖いというようなものではないですが、不思議で奇妙でどこかコミカル。 私もホラーは好きだけど幽霊は見た事が無いし、お墓だろうが心霊スポットだろうが何も感じた事が無いですが、こんなに色々な体験談や幽霊探し体験を積極的に楽しめたらとても楽しそう。 表紙もとても可愛いです(身内に見せたら怖いと言われたけど)。
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作者さん自体が不思議な感じのする人だなーと思う 映画に出てきた親切な幽霊になるなら手術の担当になってくれた執刀医のところに出たいという話がとても好き 読み終える直前に部屋の中でバチッ!って音がしてすごいビビった テレビ置いてある方向からだったので配線とか見てみたけど何もなかった...
作者さん自体が不思議な感じのする人だなーと思う 映画に出てきた親切な幽霊になるなら手術の担当になってくれた執刀医のところに出たいという話がとても好き 読み終える直前に部屋の中でバチッ!って音がしてすごいビビった テレビ置いてある方向からだったので配線とか見てみたけど何もなかった 普段こんな音したことないのに…
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ホラー好きだが、怖がり。でも幽霊は見たいという著者の気持ちに共感。こちらが気づいていないだけで本当は幽霊に出会っているかも…?!
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ところどころクスッと笑える。 私も幽霊は信じないけれど、幽霊は怖いし、不思議な話を聞くとおおっ!となる。聞くのは楽しい。 著者のこのスタンスで集めた怖い話って読んだことがなかったので、なかなか面白く読めた。 あと、本筋とは関係ないのだけど、ニコラス・ケイジだけでなくドニー・イェン...
ところどころクスッと笑える。 私も幽霊は信じないけれど、幽霊は怖いし、不思議な話を聞くとおおっ!となる。聞くのは楽しい。 著者のこのスタンスで集めた怖い話って読んだことがなかったので、なかなか面白く読めた。 あと、本筋とは関係ないのだけど、ニコラス・ケイジだけでなくドニー・イェンの画像をせっせと保存するようになったと書かれていて、好感度爆上がりした。 私はこの著者を推そうと思う。
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色んな意味で生々しい 幽霊怖いしチビるほどビビってるけどホラー映画とか大好きやし体験をどこかで求めてるの分かる
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幽霊に興味津々で、会う人会う人に不思議な話をねだるけど実際には幽霊の存在を信じきれておらず、でもぜひ見たいすごく見たい存在を感じたいと思っている著者によるエッセイ。 著者は別に怖いというほどでもない不思議な体験も積極的に集めており好感が持てる。分かる分かる。そんなにオカルトに傾倒...
幽霊に興味津々で、会う人会う人に不思議な話をねだるけど実際には幽霊の存在を信じきれておらず、でもぜひ見たいすごく見たい存在を感じたいと思っている著者によるエッセイ。 著者は別に怖いというほどでもない不思議な体験も積極的に集めており好感が持てる。分かる分かる。そんなにオカルトに傾倒しているわけでもない人からもぎ取った、怖いというほど怖くもない不思議な話こそ、「自分にも起きそう」感があって良い。起きないけど。
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