1,800円以上の注文で送料無料

Q/フェイクスピア の商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/27

舞台作品の書籍版。 シェイクスピアをフェイクスピアと言う捩りが面白いが、ストーリーはQの方がお気に入り。 Qは初めての舞台観劇で出会った。ロミオとジュリエット×平家物語×ラーゲリから来た遺書×Queenの音楽を巧みに混ぜ込んだストーリー。えもいわれぬ終わり方で、しばらく(1ヶ月...

舞台作品の書籍版。 シェイクスピアをフェイクスピアと言う捩りが面白いが、ストーリーはQの方がお気に入り。 Qは初めての舞台観劇で出会った。ロミオとジュリエット×平家物語×ラーゲリから来た遺書×Queenの音楽を巧みに混ぜ込んだストーリー。えもいわれぬ終わり方で、しばらく(1ヶ月くらい)余韻に浸れる。 余韻の影響で平家物語(抄尺版)もラーゲリから来た遺書も楽しめた。 本書では、無印のくだりがお気に入り。野田さんの作品は言葉遊びが効いていて楽しい。

Posted byブクログ

2022/09/10

昨晩、東京芸術劇場で観た「Q」の舞台の記録。 3年前の初演も観たけれど、コロナやらウクライナやらで世の中の状況が大きく変化したせいもあり、再演である今回のほうがより心の奥底に響いた。 ロミオとジュリエットの物語を源平合戦の時代に移し、戦争とシベリア抑留をからめ、全編を通してQU...

昨晩、東京芸術劇場で観た「Q」の舞台の記録。 3年前の初演も観たけれど、コロナやらウクライナやらで世の中の状況が大きく変化したせいもあり、再演である今回のほうがより心の奥底に響いた。 ロミオとジュリエットの物語を源平合戦の時代に移し、戦争とシベリア抑留をからめ、全編を通してQUEENの音楽を用いる。しかも、悲劇の主人公のカップルは過去と現在の二人(松たか子と広瀬すず、上川隆也と志尊淳)が同時に登場して…と、一見ハチャメチャに思える設定も、野田秀樹の手にかかると違和感がないどころか魔法のように相乗効果で何倍にも膨れ上がって感動を呼ぶ。 前半のドタバタ劇が後半では一転し、重く悲しい現実へと突き進む。いくつになっても透明感のある松たか子の存在あってこそのラストシーンは美しく、涙がこぼれた。 大好きなQUEENの名曲「LOVE OF MY LIFE」を聞きながら、じっくりパンフレットを読み、再度舞台に思いを馳せる。 昨年の「フェイクスピア」も、生の舞台でもネット配信でも観たほど素晴らしかった。コロナ禍以来、舞台は不要不急だと槍玉にあげられていたけれど、絶対に失くしてはならない文化だ。 野田さん、来年の新作も楽しみにしています!

Posted byブクログ